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ONKYO 「CR-D1 SE」(Tuned by 吉田苑)


ONKYO 「CR-D1 SE」(Tuned by 吉田苑)

 CR-D1 SE

ONKYOの「CR-D1」を入手しましたので、インプレです
この「CR-D1」は、ノーマルの「CR-D1」ではなく、正確には「CR-D1 SE」、つまり、吉田苑さんによる「CR-D1」のチューンナップバージョンです。


「CR-D1 SE」は、サブシステム用としての購入ではありますが、買った当人としては、まずはメインシステムにつないでみて、その力量を計ってみたいというのがオーディオマニアの人情というものです。

メインシステムは、すべて四十七研究所の製品で揃えていますので、冷静に価格差を考えると、「何だかなあ…」という感じも、なきにしもあらずです。
ですが、とりあえず、メインシステムに結線して「音だし」をしてみました。

組み合わせは、「CR-D1 SE」に対し、以下の、四十七研究所製品群です。

CDトランスポート 「4716」(信楽)
DAコンバーター 「4715」(信楽)
スピーカー 「4722」("Lens" ノーマル品)


ひととおりディスクを「とっかえひっかえ」して、おおよその「力量」を試してみました。
一言感想は、「エントリー製品という位置づけながらも、半端なオーディオ製品であれば、足元をすくわれかねない実力があるなぁ」・・・という感じでした。

とりあえず、「低域の駆動力」と「音の立ち上がり」については、なかなかのものを見せてくれます。


「最近のエントリー品は、この値段で、こんな音が出ちゃうのかよ・・、リモコン一つで、何でもできちゃうし、まいったなぁー。」
・・・というのは、「オーディオにそれなりのお金をつぎ込んできた」管理人の、偽らざる本音です。

パワーアンプを「4706c」に戻すと、自然にひろがる音場と見えるような定位、さわやかでありながらも切れ込むところは切れ込む高域などが戻ってきて、「やっぱりこれだなぁ」とも思うのですが、左右独立のボリューム(正確にはアッテネーター)を、カリカリと廻すたびに、「あぁー、リモコンって、やっぱり便利だったよなぁ・・・」と、思ってしまいます。

「絶対的な音の評価」として見てみると 「所詮この程度」・・ということもできるのですが、
「この値段でこの音」という観点からみれば、「 !!! 」・・と、絶句ものであり、特にアンプ部に関しては、「それなりに物量を投入した、それまでのアナログアンプ」を、「大きくて重い旧製品」として、過去に追いやりかねない力量を備えているように感じました。

今では、この「CR-D1 SE」、居間に設置しなおして、スピーカーに「BOSE 121」をあてがい、サブ用として使用しています。

(オーディオマニアではない)家の人も、「音がいい」 と驚いておりましたが、「さもありなん」 という感じです。

「音がいい」というのは、あまりにも漠然とした表現ではありますが、オーディオマニアとはいえない一般ユーザーにおいても、そう感じさせるだけの音は、充分に出ていると思います。

ましてや、普段から音にうるさい人であれば、「なにおか云わんや」 という感じです。

( 補足 )
SEモデルと、ノーマルモデルの比較視聴はしていませんので、上記は単に、CR-D1 SEモデルのインプレです。

SEモデルは・・、
物理面として、「インシュレーターの交換強化」「メカニカルグランドアースの明確化」「ピックアップ部の振動制御」
伝送面としては「内部配線材の交換」「一点アースの明確化」「シールドの見直し」
・・などのチューニングが施されているそうです。
(ちなみに、梱包用ダンボールにも、「CR-D1 SE by YOSHIDAEN」 のラベルが貼られていました。)

SEモデルを使用していて気になったことといえば、本体のスイッチを手動で操作する際、少し力を加えすぎると、本体そのものが動いてしまうところでしょうか?
本体重量が軽量で、なおかつ、SEモデル用に交換されたインシュレーターの表面が、いささか滑りやすいため、設置面の状態によっては滑ってしまう場合があります。
(たいしたことではありませんし、リモコンで操作すれば、このようなことは起こりません。)

「CR-D1 SE」は、吉田苑さんの専売モデルです

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