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ツィマーマン - ラフマニノフピアノ協奏曲1・2番


ツィマーマン - ラフマニノフピアノ協奏曲1・2番






☆☆☆☆☆ 気楽に聴ける度
★★★★★ 正統派度
★★★☆☆ 泣ける度
★☆☆☆☆ 癒し度
★★★★☆ オーディオ興奮度

 はっきり云うと、有名ディスクです。
持ってるよー。 という方も多いでしょう。

このような気合と魂のこもった演奏が自宅で聴けてしまうのですから、しごく当然かもしれません。
そもそも、ツィマーマン & 小澤征爾 & ラフマニノフ 1,2番 …ですから
これだけで即買いに値します。

 それにしても・・・
どうして、こうも音のひとつひとつに 感情を入れておくことができるのでしょう

楽器で演奏しているにもかかわらず、肉声で歌っているかのようなパートが
これでもか これでもか これでもか・・・ と、幾重にも繰り返し
押し寄せてくる波と、静かに満ちてくる潮のように
ひたひたと静かに迫ってきます。

 演奏が終わった瞬間 ・・・  響の空間に消えまいかとする、その瞬間に
我にかえって、ブラボーと叫ぶ人の気持ちがよく判ります
そう、この演奏は「ブラボー」です

生演奏でもないのに叫んでしまうのは、傍から見ると 「   」 ですが
そういう 「   」 な状態にさせてくれる、稀有な演奏(録音)です。

まさに 「魂の缶詰」 の ようなCD ・・・なのです。

 [ 音量について ]
第3トラック 6分5秒に、左手後方で 一人さわやかに響くトライアングルが
「可憐に、しかし、確かに感じられる程度」 が良いでしょう。

 [ オーディオファンは ]
第4トラック冒頭の、「世にも恐ろしい始まり方」 を、聴いてみてください。
有名な ゴーン・ゴーン・ゴーン・・・ です。
「最後は拳骨で、 ピアノを殴ってるんじゃないのか?」 とでも、いいたくもなるような
低くて重い、ハンマーのような打音が納められています。

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