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ジャック・ルーシェ・トリオ -  プレイ・サティ


ジャック・ルーシェ・トリオ -  プレイ・サティ





★★★★★ 気楽に聴ける度
★☆☆☆☆ 正統派度
★☆☆☆☆ 泣ける度
★☆☆☆☆ 癒し度
★★★★☆ オーディオ興奮度

 さらっと聴くもよし きっちり聴くもよし
ジャック・ルーシェ・トリオの "サティ" です。

CDラックに入れたまま、あまり聴くことの無かったCDですが
"Lens" を導入してからは、再生する回数がめっきり増えてしまいました。

 注目は、最終11トラックです。
ここでは、ベースもドラムも登場せず、ピアノのみとなっています。
そう、もっとも本来の "サティ" に近いトラックです。

 それまでは、ベースやドラムの音の影に、隠れがちであったピアノの残響が
ここでは一転します。

最初の "ポーン" と叩く、その一音から
美しい "響き" が、現れては消え、現れては消えていきます。

静かな湖面に小石を放り、消えてゆく波紋を、じっと眺める
・・・そんな 「静かに消え入る美しさ」 を、際立たせながらも
 スイングする "サティ"

「これまでの10曲は、すべてこの、最後の一曲のためにあったのかい?」
 そう問い掛けたくなるような
唯一無二の ジャック・ルーシェの世界です。


 [ オーディオファンは ]
 第7トラック 4分以降の、ドラムソロを再生してみましょう。
ブラシが、右に左に飛び回り、ドラムセットが眼前に現れます。

皮の張り具合、震え具合
ブラシの先が触れる、その瞬間が楽しめるようなら
それは素敵なシステムです。

第4トラック 3分以降も、おもしろいですよ。
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