★★★☆☆ 気楽に聴ける度 ★★★☆☆ 正統派度 ★☆☆☆☆ 泣ける度 ★☆☆☆☆ 癒し度 ★★★★☆ オーディオ興奮度 |
クラシック音楽というのは、ともすると 「ミスをしない ことばかり考えているんじゃないのか?」 と、感じることがあります。 ピアニシモの連続などになると、特に、です。 「なーんか、我慢ばかりしてないかなあ?」 と、ストレスが溜まりそうになったら、ガーシュインです。 ここでは、ジェームズ・レバインが、ピアノを弾きながらシカゴ響を指揮しています。 ガーシュインの音楽には、ものの見事に 「 我 慢 」 というものが、ありません。 「"ピアニシモ"というのは、そのあとの"フォルテシモ"を待つためにある。」 ・・・とでも云わんとでもするかのように バシーン、 ドシャーン と、やってきます。 音のつぶつぶが、飛び散るがごとくに炸裂するような、そんな楽しさがあるのです。 いい意味での「アメリカのきらびやかさ」 が、フレーズの中に星になってちりばめられています。 これはクラシックなの? というむきも、あるやも知れませんが、 ・・・これは気にしないことにいたしましょう。 「クラシックだろうが、なんだろうが、 いいものは やはり良い」 ・・・のですから。 [ オーディオファンは ] ピアノと金管楽器が最も目立っていますが、よく聴いてみると、一つ一つの楽器が乾いて冴えた音を出しています。 そして、「一人で鳴っている楽器」が多いのも特徴です。 それぞれが、どのくらいの奥行き感で鳴っているのかを探ってみると、オケがよく見えてくるディスクです。 ("たいこ"や"マリンバ"なども、良く頑張っているので、褒めてあげたくなります。) ひずみ(にじみ)の少ないシステムで再生すると ワインディング道路を、よくチューニングされたエンジンの車で疾走するような、・・・そんな爽快感が味わえます。 |