デジタルケーブル3本の聴き比べ
GINGER CABLE の デジタルケーブル
KIMBER KABLE の イルミナティ
自作 "極短" ケーブル
の3本を、聴き比べしてみました。
[ 1 ] ジンジャーケーブル
(カナレプラグ+ベルデン1506A キャパシター付き 75cm長)
決して高額なケーブルではありませんが、
色付けの少ない、しっかりした実力を持つケーブルです。
お酒で例えると、手酌で味わう「長期熟成 甕入り焼酎」(一般市場非流通品)…という感じ
左党を唸らせるものはありますが、綺麗なオネーチャンが注いでくれる訳ではありません。
(類似品も出回っています)
[ 2 ] キンバーケーブル "ILLUMINATI" (イルミナティ)(実測90cm)
デジタルケーブルの "名品" です。
決して新しい製品ではありませんが、いまだに愛用している方も多いようです。
これは、綺麗なオネーチャンが横に座って注いでくれる、洋物18年貯蔵ウイスキー
箱、瓶、ラベルも立派で、いうことなし
飲んでるときはとてもいい気分。だけど、後で請求書を見てびっくり!…という感じ(それくらい高額)
[ 3 ] 自作 "極短" ケーブル(実測 約8cm)
プラグ部 : 四十七研究所 "OTAキット"のプラグ (デルリン削り出し)
ケーブル : 武蔵製作所のオーグライン 0.4mm径
皮膜 : テフロンチューブ 0.5mm径
印象としては、[ 2 ] のメーカーの蒸留所に行って、樽から直接飲むカンジです。
「どんな高級酒でも、瓶詰され、コンテナに長時間揺られてから店頭に並ぶと、こうなってしまうのね」と、いうことを思い知らされてしまうような味です。
プラグは、電流を通さない非磁性体のデルリン樹脂でできており、導体を端子と直接接触させる構造になっています。ほとんど反則技です。チートです。
イルミナティを聴いた時に、「滲みの少ない音"というのは、気持ちいいものだな」 と、思いましたが、これを聴くと、
「滲みが少ない」というのと、 「滲みが無い」というのは、やっぱり違うものだなぁ…と、思い知らされます。
実際の接続状況は、このような感じです。
結局、自作"極短"ケーブルを使用しています。
(ジンジャーケーブルとイルミナティは、戸棚の中で寝ています。)
結線を最短にするために・・・
CDトランスポーター の上に
チューザー その上に
ゲインカードという順に、重ねて配置し
トランスポーターの後ろに、
信楽DACを
逆さまにして配置しています。
トランポの上にアンプを置いたりして、あまり褒められた置き方ではないのですが、
ケーブルの短さを優先させた結果の配置です。
以前、ほぼ同様の構造の自作ピンケーブルを、デジタルケーブルの代用として使用したことがありましたが、その時は凡庸な試聴結果に終わったため、
「デジタルケーブルは75Ωに合わせていないとだめなのかな?」
・・と、自分なりの結論を出したことがありました。
ですが、改めて
極短にして再挑戦したところ、思いがけなく良好な結果が得られ、元に戻せなくなった。という感じです。
ちなみに、「ほぼ同様の構造の自作ケーブル」は、どんなだったかというと・・
線長 ・ 約50cm
線材 ・ 金メッキ銀線 テフロン皮膜(本来はアンプ等の内部配線用)
線径 ・ 0.4mm
プラグ・ 竹串とジャックカバーを加工した自作品
シース・ SFメッシュ被せ
という仕様です。
「RCAケーブルのページ」に掲載してある、冒頭の画像のケーブルを、長くしてメッシュを被せた感じです。
追記:前述の金メッキ銀線は、RCAピンケーブルやSPケーブルとしては、高い性能を見せており、非常に満足していますた
デジタルケーブルにしたとたん、凡庸な結果に終わったのは、「メッキ線」という導体特性が、帯域の高いデジタル伝送に合わなかったのだろうと推測しています
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