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「タイムドメイン・ミニ」 の吸音材交換/その2


「タイムドメイン・ミニ」 の吸音材交換 その2

 「タイムドメイン・ミニ」 の吸音材交換 前回は、「タイムドメイン・ミニ」 の吸音材を 「紙風船」 に交換 し、中音域のもやもやを解消することができました

ただ、なんとなく個人的に気になっていたのは、吸音材の紙風船が 「新聞紙素材」 というところです。
もっと、素材として柔らかく、空気を通しやすい素材を使用したかったのですが、とりあえず手元にある材料で手軽に作ってしまった。・・というのが本当のところです。

「和紙」 を使用するのが最適ではないかと思うのですが
わざわざ和紙だけを買いに行くのも面倒・・ということで
難易度は高くなりますが、 「ティッシュ」 で紙風船を作ってみることにしました。

吸音材の準備 吸音材の準備

ティッシュを二等分に切ります。
どこにでもある、普通の 「ティッシュ」 で構いません。

二枚重ねのティッシュの一枚だけを使用すると、空気の透過性は高まりますが
糊付けの際にすぐ破れてしまい、作成の難易度が高くなりますので
あまりオススメはできません

ティッシュ製吸音材の作成 糊付け準備

てきとうな太さに紙を折りたたみ、芯材にします(画像のピンク色の紙)
芯材を余裕を持たせて包むようにして、ティッシュを折り曲げます。

ここで、芯材をきつく包むようにティッシュを折り曲げると、後で芯材が抜けなくて苦労しますので、余裕を持たせてください。

のりづけ 糊付け

水で薄めに溶いた糊を使い、ティッシュを接着します。
丁寧にやらないと、すぐにティッシュが破けてしまい、結構気を使う作業です。

糊付けが終わったら、適当なところで、芯材を抜きとります。
(竹串のようなものを差し込んで、水分で張り付いているティッシュを浮かしながら抜きます)

完成したティッシュの筒を切る 完成したティッシュの筒を、適当な長さに切断する

完成したティッシュの筒(画像手前)を、適当な長さに切断(画像奥)します

「筒」 の芯材を抜くのが面倒という方は、最初に適当な長さに切ってから、一つ一つ筒状に貼り合わせても構いません。(急がば回れで、そちらの方が早いかも知れません)

後から判ったのですが、左上の少し長めの筒の長さが、 「タイムドメイン・ミニ」 のスピーカー内部に納まりやすい、手頃な大きさの 「テトラパック」 になるようです。

きれいな正三角面で構成された 「テトラパック」 の方が良い場合は、右上の筒の大きさを参考にしてみてください。

 「テトラパック」 にする(1) 「テトラパック」 にする(1)

紙筒の一方の端を、接着します。

糊が乾いたら、反対側の端を、画像のような形にします。

 「テトラパック」 にする(2) 「テトラパック」 にする(2)

反対側の端を接着し、糊が乾けば、 「ティッシュ製・吸音テトラパック」 の完成です。

ティッシュは濡れると簡単に破れてしまうので、思いのほか難しいです。(丁寧にやらないとすぐに失敗してしまうので、時間もそれなりにかかると思います)

 「タイムドメイン・ミニ」 に 「ティッシュ製・吸音テトラパック」 を入れる 「タイムドメイン・ミニ」 に 「ティッシュ製・吸音テトラパック」 を入れる

画像は、 「吸音テトラ」 を4つ入れてみたところです。(ぴったり収まりました)

「吸音テトラは、いくつ入れるのが最適か?」 というのが気になるところですが
「とにかく多めに入れてみた」 時と、 「4つだけ入れてみた」 ときを比較試聴した結果、画像のような 「4つだけ入れる」 状態に落ち着きました。
(とはいっても、それほど大きな差があるわけではありません。)

一般的な吸音材は、使いすぎるとすぐに音がもやもやになりがちですが、 「ティッシュ製吸音テトラ」 は、そのような弊害があまり感じられないところが良いところです。

ちなみに、 「ティッシュ製吸音テトラ」 「新聞紙製吸音テトラ」 の音の違いですが、これも、それほど大きくはありませんでした。
微妙に 「ティッシュ」 の方がいいかな?といった程度で、 「絶対ティッシュがオススメ!」 というほどではありません。

「とりあえず試したい。」 、 「手軽に済ませたい」 という方は、新聞紙でも充分だと思います。
どちらも費用はほとんど掛かりませんが、新聞紙の方が 「切り貼り」 がとても簡単なので手間が掛からない。 ・・・というのが理由です。

■ タイムドメイン・ミニの記事には、さらに続きがあります →   「SRS-Z1のアンプをあてがう


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