「タイムドメイン・ミニ」 用の吊り下げ式スピーカースタンド
前回は、
「タイムドメイン・ミニ」 の振動をアイソレーション
でした。
紐で吊り下げることによって、床面との振動干渉を無くしてしまうことが狙いではありましたが、この方法は、
紐を掛ける場所をどうするか? という問題も出てきます。
天井から吊るのも、周囲の空間を広く取りやすいので、悪くないのですが、ひもの長さが目立ってしまって 「なんだかなぁ・・」 という感もあります。
…と、いうわけで、
「吊り下げ式のスピーカースタンド」 を作ることにしました。
画像は、とりあえず適当に作ってみた 「針金一号」 です。
材料は、「針金ハンガー」 です。
なんだかコレ、じっと見ていると、
虫みたいに見えてきます。(剛性も充分とはいえないです)
「タイムドメイン・ミニ改」 専用スタンド「木材二号」
「針金一号」 が、虫みたいに見えるので、今度は木材で作ってみました。
「木材二号」 です。
「針金一号」 よりは、ましな感じがしますが、こんどはスターウォーズに出てくるタイファイターの出来損ないみたいです
もうすこし、スタイリッシュなスタンドにしたいのですが・・・
今のところ、こんな感じです。
ちなみに音ですが、悪くないです。
基本的に「天井吊り」と同系統の音で、
高域のシルキーな感じが魅力的ですが、設置面とスピーカーが近接するために、いくぶん
「音源としてのスピーカーの存在感」 が感じられます。
一方では、低域のボリューム感が豊かにもなります、このあたりはトレードオフです。
どちらを取るか、どちらが好みか? …といったところでしょう。
個人的には、もう少し高さのあるスタンドにして、低域のボリューム感を失わないようにしながらも、音場表現力を高めたいところです。
【 補足 】
音の感想については、あくまでも 「天井吊り」 の場合と、相対的に比較した時の話です。
現状では、オーディオにさほど興味の無い一般的な人であれば、充分に驚嘆すべき音は出ていると思います。
(もしかすると、耳が肥えているオーディオマニアの方が、逆に驚いてしまうかもしれません。)
この、「タイムドメイン・ミニ」 の改造を始めた当初は、何とか聴ける音になればいいかな? …と思ってはじめましたが
ここまでやってきて、いつのまにか「何とか聴ける音」を通り越して、すでに「充分楽しめる音」になってきているようです。
高域のどこかにピークはあるし、低域はだら下がりですが、トランジェントが良く、微細な音の描き分けもなかなかのもの。
立体感のある音場とあいまって、女性ボーカルなどは、「ずっとこのまま聴いていたい」 と思わせてくれます。
「タイムドメイン・ミニ改」 専用スタンド「針金三号」
「針金一号」も「木材二号」も、デザイン的に今ひとつだったので
かっこいいとはいわないまでも、すこしは見れるようなデザインにならないものか
…と、再度チャレンジしてみました。
「針金三号」 です。
「針金三号」 正面
コンセプトとしては…
・ スピーカースタンド自体の体積と表面積を極小に押さえることによって
スタンド自体による音の反射を限りなく少なくする。
・ スピーカーを紐で吊ることによって、床面との振動干渉を断ち切る
…というところです。
「針金三号」 側面
材料は、太さ3.2mmの亜鉛めっき針金です。
費用はかかりますが、18-8ステンレスなど、非磁性体の針金を使用することができれば、そちらの方がオススメではあります
「針金三号」 塗装後
針金自体の質感が今ひとつだったので、塗装を施しました。
同時に、スピーカー本体も塗装しております。
何とか、外観も見れるようになってきました。
塗装の詳細については、
「タイムドメイン・ミニ」を塗装 をご覧下さい
さようなら 「針金一号」
「針金一号」も「木材二号」も、お役御免ということで 「さようなら」 です。
最後に
「針金一号」の雄姿 を掲載しておきます
個人的には、夜になると、一人で歩き出しそうな造形の「針金一号」が、どことなくユーモラスで好きでした。
80年代の名作SFX映画 「遊星からの物体Ⅹ」 に出てくるクリーチャーを連想してしまうのは、わたしだけでしょうか?
あの、「顔」から脚が生えてくるという …あれです。
■ 次は、「タイムドメイン・ミニ」の吸音材を再調整 → 「
吸音材の再調整」
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