キャンプには、アウトドア用のフィレナイフがおすすめ


キャンプ用ナイフとして実際に使っているのは「ガーバー フィレナイフ」

ガーバー・フィレナイフ

ガーバー
フィレナイフ

このガーバーのフィレナイフは、釣った後の魚をアウトドアで捌き、そのままキャンプで調理するためのナイフとして購入しました
充分な刃渡りのあるフィレナイフは、アウトドアでの調理全般に活用でき、使い勝手が実に良いです

アウトドア用(釣り用)としてデザインされていますので耐水性に優れており、ブレード、ハンドル、シースのすべての部分を、水に浸けてザブザブ洗えます(コレ重要!)
また、洗浄後のナイフが濡れていても、そのまま鞘に納められるよう、シースのデザインが考慮されています(水抜けが良く、先端に穴が空いている)
この辺りは、ハンドルが少し濡れただけで刃が開きにくくなるオピネルとは大違いで、ナイフの扱いに細かく気を配る必要がありません。そのため、キャンプそのものを存分に楽しめます

フィレナイフは本来、魚をさばくための洋包丁ですが、刃が細身で、フルサイズの物は充分な刃渡りがあるため、バーベキューでスペアリブを焼く際など、金網の上で肉を切り分けたり、ローストビーブブロック肉を薄くそぎ切りにする場合など、さまざまなシュチュエーションに対応可能です

ちなみに刃渡りが短いと、火のついた炭の上で焼きながら切り分ける際、手元が熱源に近くなってしまい、「アッチッチ」となりやすいです。刃渡りが長い、フルサイズのナイフを用意しておくことは、厚い肉を使った贅沢バーベキューの重要ポイントです
このナイフのサイズは、刃渡り14.5cm、ブレード全体の長さ15.5cm、全長28cmです

スペアリブ バーベキュー
画像は、スペアリブを炭火で丸ごと焼いている時のものです

焼き上げた後は、金網の上に載せたまま、カットして取り分けます。フルサイズのフィレナイフの格好の出番です(カービングナイフならさらに良いです)

フィレナイフは、格好よく使おう

カービング
フォーク


キャンプ用
包丁まな板セット

また、バーベキュー以外でも、ダッチオーブンで焼いた鶏の丸焼きを切り分ける際などは、もうもうと立ち上がる熱い蒸気を避けながら、刃の先端を使って切ることができます
肉は熱々の状態のまま、涼しい顔で切り分けることができるので、実に使えます

なお、鶏の丸焼きにせよ、スペアリブにせよ、切り分ける際は、カービングフォークを併用して切りましょう
竹製の菜箸を使うより、よほど「映え」ます。格好がよいです
本来ならば塊肉を切り分ける場合は、カービングナイフを使うべきでしょうが、フィレナイフでもさして問題なく使えます

刃渡りの短いオピネルで、ちまちまと食材を切っているキャンパーを横目に、すらっと長いフィレナイフを華麗に使いこなすことができれば、「おぉ~、スゲー」となるやもしれません(ただし、イケメンに限ります)

小型ナイフではなく、三徳包丁タイプの「キャンプクッキングセット」を、アウトドアに持ち込む方もおられますが、あれはどう見ても「安っぽい三徳包丁」で、アウトドア感が台無しです
傍目からすると、なんだか家で料理しているみたいにも見えます(まな板を折りたたむと、内側に包丁が収納できるタイプの製品です(左の画像)

 【 追記・補足 】 現在、ガーバー製フィレナイフは入手が難しくなっています
このページを執筆した2019年頃はまだ在庫があり、amazonでも販売されていましたが、2020年2月に確認したところ在庫切れとなっていました
現状では、「Gerber Controller」が、フィレナイフの後継機種となっているもようです

ガーバー製以外のフィレナイフ、おすすめは?

ラパラ フィレナイフ Ez Glide7(イージーグライド7)

ラパラ製
フィレナイフ

ガーバー製以外の「おすすめフィレナイフ」として、ラパラのフィレナイフを挙げておきます

ラパラ製フィレナイフ(Ez Glide 7)は、刃厚が背側1.5㎜で、腹側0.65㎜となっており、刃幅が細いことも相まって、いかにもしなってくれそうな形状です
ちなみに、ガーバーフィレナイフの方は、背厚が1㎜しかありませんが、腹側の中央付近まで同じ厚みになっています

イージーグライド(Ez Glide / 滑らせやすい)というだけあって、刃の側面はフッ素加工が施されており、なおかつ縦長のディンプル加工が施されています
魚の身が刃に貼り付かず、滑らかに切れるよう考慮されています(野菜を切るときにも、同様に貼りつきにくいです

シース(鞘)は、大きく肉抜き加工されていて水抜けが良く、ナイフが塗れた状態でも収納できるように考慮されています

刃渡りも18cmありますので、一般的な三徳包丁(16.5㎝サイズ)と同等以上の長さがあり、かなり使いでがあります(全長は30㎝、収納時長さは33.5㎝、重量は109.3gです)

なお、Rapala公式直販サイトでは、イージーグライドを、誤って「イージー グリッド」と表記していますが、グライドが正しいです。グリッドはGridで「格子状の構造」を指す英語です。英語名はEz Glide7であり、発音は「グライド」で、和訳すると「滑る」という意味になります

ラパラ フィッシュフィレ、ナイフなのにかわいい、女性におすすめ

ラパラは、歴史あるフィンランドの釣り具(ルアー)メーカーです(創業1936年)

釣り具用品は非常に趣味性が高いですので、使えないフィッシングギアは、アングラーの方々から見向きもされません。そういう意味では、厳しいユーザー目線で鍛えられてきた製品です

フィッシュ
フィレナイフ

釣りを嗜む方々は、刃物に対しても一家言ある方が実に多いのですが、そういった玄人の方々でも納得させられるよう、ラパラは数多くのフィレナイフのラインナップを揃えています。フィレナイフだけで7種類もあるのです

先に、最もアウトドア寄りの製品である「EzGlide7」を挙げましたが、 他にも素晴しいフィレナイフが多種揃っています

フィッシュ フィレナイフ(Fish'n Fillet knifes)は、革シースと木製ハンドルに型押しされた魚のイラストが実に可愛らしく、いかにも北欧らしい、洒落たデザインになっています (日本のメーカーには、真似のできないセンスです。掲載画像が小さく、魚のイラストがよく分からない場合は、拡大表示すると確認できると思います)

キャンプ好きの女性にプレゼントすると、非常に喜ばれると思います(女性の方は、彼氏やパートナーの方におねだりして、プレゼントしてもらいましょう)

ちなみにこのフィッシュフィレナイフは、ミニシャープナーが付属していますので、砥石を持っていない方や砥石での刃付が苦手な方でも、簡単にタッチアップして切れ味を復活させることが可能です

黒いブレードと積層ハンドルの渋いナイフ、プレゼンテーション フィレ ラミネート

プレゼンテーション
フィレ
ラミネートナイフ

また、プレゼンテーション フィレ ラミネートナイフ(Presentation Fillet Laminates)は、積層構造のハンドルと、ブラックアウトされたブレードが実に格好よく、渋みのある男性が使うと、とても似合いそうです

こちらのナイフも、機能一点張りのEz Glide7とは好対照です
Ez Glide7は、釣った魚を海辺で捌いて、その場で刺身にしてしまうような人にはぴったりですが、設備の整ったキャンプ場で料理を作る場合は、前述のフィッシュフィレや、プレゼンテーションラミネートのように、見た目に美しいフィレナイフを使った方が、楽しいキャンプになること請け合いだと思います

ラパラのフィレナイフは、他にも様々な種類がありますので、いろいろ見比べて、自分に合った一本を探してみてください

モーラナイフ Fishing Comfort Scaler(フィッシング コンフォート スケーラー)

モーラナイフ製
フィレナイフ

モーラナイフフィッシング コンフォート スケーラーを、別のタイプのおすすめフィレナイフとして挙げておきます
これはフィレナイフとしては刃厚があり、しなりの少ないタイプのフィレナイフです
ガチガチに硬くて全くしならないことはありませんが、積極的に刃を曲げて使うタイプではないことは確かです
(刃厚1.8㎜というのは、一般的に販売されている包丁と比べると、わずかに薄い程度です。ガーバーのフィレナイフの刃厚が約1㎜であることを考えると、フィレナイフとしては刃が厚い方だと言えます)

とはいえ、「刃があまりしなると逆に使いにくい」と感じる方にとっては、ぴったりの商品です

刃の厚みは、ある程度あった方がタフな作業にも使える」と思う方も、多々おられるでしょう

実際、魚を〆る作業をこのナイフでやっている方もおられますので、適度な硬さがあるのだと思います
フィレナイフは刃がしなるため、刃先を突き刺して魚を〆る作業には、あまり適さないものです。(前述のラパラのフィレナイフなどは、刃先まで細く薄いつくりになっていますので、魚を〆る作業には、全く向いていません)

ラパラもモーラもそれぞれに、フィレナイフとしてのコンセプトが異なっているために、対照的な面がありますが、どちらが優れているというのではなく、それぞれ自分の使い道に合った方を選べば良いと思います
刺身やカルパッチョを造るなど、華麗で繊細な切れ味を求めるのであれば、刃が薄く、抜けの良いラパラの方を、
タフさを併せ持った汎用性の高いフィレナイフを求めるのであれば、モーラナイフの方がおすすめです

モーラ フィッシング コンフォート スケーラーのサイズは、刃の長さ14.5cm、全長26.0cm、刃厚1.8mm、重量88g(鞘の重さを除く) と、なっています
前述のラパラのフィレナイフより少し小さく、このページで紹介しているガーバーのフィレナイフとほぼ同サイズです (刃渡り9.8㎝の、やや小ぶりの同製品もあります)

自分でカスタムした オピネルのフィレナイフ

オピネル フィレナイフ オピネルのフィレナイフ

画像は、オピネルのフィレナイフ(No.15 ブビンガハンドル)で、自分でカスタムしたものです

このナイフは、これまで紹介した製品のようにシースナイフ(鞘付)ではなく、フォールディングナイフ(折り畳みナイフ)です
収納・携行性能は高いですが、ハンドル全体をザブザブ水洗いできないというデメリットもあります(水が隙間に入り込んだら抜けにくく、ハンドルの小口が膨張して刃を出せなくなるため)

このナイフは、その耐水性の弱さを克服するため、ハンドルを漆塗りにして防水性を高め、水周りでも問題なく使用できるようにカスタムしています

オピネルは、味のある木製ハンドルのおかげで見た目も良いですが、水回りで使用する場合は配慮して使いましょう。刃が固着した場合はサヴォア打ちで出すこともできますが、これを知らずに購入して困っている方も散見されます

そういう意味では、オピネルのナイフは正しい扱い方を理解していないと使いにくい部分もあります
使う人を選びますので、もろ手を挙げておすすめするものではありません(好きな人が趣味で使うものだと思います)

家庭で使うフィレナイフのおすすめ、カービングナイフとの使い分け

ビクトリノックス
スイスクラシック
フィレナイフ

おすすめのフィレナイフをいくつか紹介しましたが、これらはどれもアウトドア仕様のナイフであり、鞘付きの製品です

アウトドア用のいかついフィレナイフではなく、家庭のキッチンでおしゃれに使いたい場合には、ビクトリノックスのスイスクラシック フィレナイフ をおすすめします(普段は家で使って、キャンプの際に持ち出すのも良いでしょう)

わたしも個人的に、スイスクラシックシリーズのペティナイフを使用していますが、ビクトリノックスのこのシリーズは、手頃な価格で実に使いやすいです(ビクトリノックスは、こういった薄手のナイフを作るのが実に上手だと思います)

ビクトリノックス
グランメートル
カービングセット

ちなみに冒頭で、「塊肉を切り分ける場合は、カービングナイフを使用すべき」と書きましたが、「魚を捌くことはあまりない。どちらかというと肉専門」という方は、最初からフィレナイフではなく、カービングナイフを用意すると良いでしょう

カービングナイフとカービングフォークを使って塊肉を切り分けるのは、その場の主催者、もしくは「主人」の仕事です
その場全員の注目を浴びますので、切れ味の良いナイフで華麗に切り分けましょう。グランメートルカービングセット(左の商品)は、そういう場面にぴったりのおすすめナイフセットとなります

ちなみに「グランメートル」というのは、「巨匠・大芸術家」を指す言葉で、ビクトリノックスの高級ナイフブランドにその名が付与されています。商品の細かい部分の仕上げの具合も、その名に恥じない美しいものになっています

スペアリブ バーベキュー
画像は、冒頭で登場したスペアリブの焼き上がりの状態です。かなりおいしそうに焼けています

このようなシチュエーションで、小さなナイフを使うと貧相ですし、ナイフを持つ手が炭火に近くなるため、熱くてなかなか切っていられません

この時は、バンガロー宿泊でのアウトドア バーベキューでしたが、グランピングなど、豪華なキャンプで分厚い塊肉を焼く際には、グランメートルは素晴らしい選択となるでしょう

ガーバーフィレナイフの詳細インプレ

一言インプレ
  • 握れば判る!水場で生きる、滑りにくいグリップ
  • 魚だけでなく、ローストビーフやパイナップルなど、大きめの食材にも対応可能
  • シース(鞘)にシャープナーが付いており、アウトドアでもタッチアップできる
  • シースナイフは、持ち運び時にかさばるが、それだけのメリットが有る

使用されている鋼材、切れ味

箱出し時の切れ味は、必要にして充分であり、極端に高いレベルを求めない限り、そのまま使うことができました(これに不満を感じる方は、おそらく砥石を何本も使い分けるような刃物マニアでしょうから、そういう方は、自分で研ぎ上げて、好みの刃に仕上げましょう)
鋼材は420HCですので、HRC硬度は54~56程度となり、中庸な硬度の鋼材と言えるでしょう
硬度が低めのナイフを軽く見る人も多いですが、ナイフの鋼材は、使用用途に合ってこそです
そういう意味では、「しなり」が必要なフィレナイフに適した、丁度よい鋼材ではないかと思います

シース付属の簡易シャープナーで研ぐ場合にも、この硬度は良い方向に働きます。硬めの鋼材は研磨粒子との硬度差が大きく出にくいため、シャープナー側が早くへたりますが、このように双方の硬度差がしっかり出ていると、簡易タイプのシャープナーでも確実な刃付けが可能で、シャープナー側も長持ちします

滑りにくいゲーターグリップ

グリップの部分が合成ゴムで覆われており、細かな凹凸が付けられていますので、水に濡れた手で扱っても滑りにくく、実に使いやすいです

釣り上げた魚をさばく際は、内臓を抜いたりエラを取ったりするため、手がヌルヌルしたり、鱗が付着したりしてナイフが滑りやすいですが、このグリップはとても良く考えられており、(見た目は地味ですが)悪条件でも滑りにくく、非常に実用的です

ゲーターグリップは、ナイフのハンドル材としては高級感が演出しにくく、見た目の格好良さを求める人には向かないかもしれませんが、実用性重視で考えるならばたいへん素晴らしい素材です

ハンドル部に"PORTUGAL"とあるのは、ポルトガル製だからと思われます

ガーバー・フィレナイフに採用されている、滑りにくいゲーターグリップ

シースナイフはメンテナンスが楽

友人が所有していたオピネルのフィレナイフと使い比べて見ましたが、実用性という点ではこちらが断然上でした
折りたたみタイプではありませんので、収納時の長さがかさばりますが、柄が木製のオピネルと違って水分を含まないので、ナイフ全体を水に浸けてザブザブ洗うことができ、非常に実用的です

見た目の高級感を打ち出したナイフではありませんし、鋼材もそれほど高価なものを使っているわけではありませんが、「実用品・実用ナイフ」として、価格面も含めて非常に優秀です

このナイフを購入したのは2009年頃ですので、ガーバーのロゴも現行とは異なる旧タイプとなっています。(現在では新しいロゴに変更され、継続販売されています)
ナイフは、売れ行きが悪いとすぐに生産終了になることもありますが、このガーバーフィレナイフは、廃盤になることもなく、一つの定番となっているようです

購入後、おおよそ10年が経過し、かなり使い込んでいますが、ハンドルのゴムが加水分解でベトベトになるようなこともなく、耐久性という点においても、高く評価できます

ガーバーの旧ロゴ

シースにシャープナーが付いており、タッチアップ可能

シースの先にシャープナーが内蔵されており、出先でもタッチアップが可能です
セラミック製の丸棒を二本組み合わせた簡単なものですが、一時的な刃の切れ味を回復させるには充分です(こういうところも、非常に実用的だと思います)

このシャープナーは、あくまでも簡易的なものであり、ずっとこれで砥いでいると、刃の鋼材がセラミックの目に詰まって、研ぐ能力が徐々に低下してきます
自宅などで砥石などを使える場合は、そちらを使って刃を砥いで、いざという時に温存しておくと良いと思います

また、画像には写っていませんが、シーズの上部にベルトループが付いており、腰からぶら下げることができるようになっています(どこまでも実用的です!)

ガーバー・フィレナイフのシースに内蔵されているシャープナー

刃渡りは約16cmだが、シースに収めた全体長は約33cm

刃渡りは約16センチで、一般的な三徳包丁よりほんの少し短い程度なのですが、刃幅が薄いため、実際より長めに見えます

サイズ比較、ガーバー・フィレナイフとオピネルNo.10

大きさ比較用にオピネルのNo.10を置いてみました
オピネルのブレードが鏡のようになっていますが、これはDIYで鏡面にカスタムしたためです

シースに入れた状態のサイズ比較、ガーバー・フィレナイフとオピネルNo.10

シースに入れた状態だとこうなります(あまりにもサイズが違います)
全長約33cmありますので、そこそこ大きいです

収納サイズが大きめなのは、フォールディングナイフではなく、シースナイフであることが主要因ですが、先端にシャープナーが付いていることも理由の一つです
刃を収めてみると、ブレードの先端は、シースの中でシャープナー手前のところまでしかきません(黒色のプラ部分の先端までです)
そのため、シャープナー部の長さの分だけ、シースのサイズが延長されており、このサイズの刃渡りのものとしては、サイズが大きくなっているのです

キャンプ場などで、このナイフをシースから抜くと、周りから「おぉ~」という声があがることもあります(シースサイズが巨大なので、とても凄そうなナイフに錯覚して見えるのでしょう)
決して高価なナイフではなく、どうかするとオピネルよりも安い、お手頃価格のナイフなのですが、周囲からはいつも、「一番スゴイナイフ持ってきた…」と思われることが多く、注目度が高いです

実際のキャンプでは、携帯性重視のナイフを持って来られる方が多く、小さな刃渡りのナイフで、ちまちまと切ることも多いですが、こういった三徳包丁と同じサイズのナイフですと、使い勝手が段違いです
本来の用途である魚はもちろんですが、ブロック肉や、パイナップルやスイカなど、大きめサイズのフルーツでも比較的容易にカット可能です

オピネルで、果汁の豊富な果物を切ると、あとあと厄介ですから、そういう意味では、本当にキャンプで使える、実用的なナイフだと思います
なぜだかネット上では、「オピネルはキャンプにぴったり!」と、声高に訴える人が多いのですが、オピネルは設計がクラシカルで、扱いにノウハウが必要なナイフです
オピネルは、木製の柄がお洒落ですので、キャンプのシチュエーションに良く似合いますし、SNS映えするとは思うのですが、実際に実用的かというと、決してそうではありません(アウトドア要素が強めの場合は、特にです)
(そういう安易な記事を書いているのは、アウトドア初心者で、様々なナイフを使い分けた経験の無い方ではないかと思います。ご注意下さい)

ちなみに、「フィレナイフ」のことを「フィレットナイフ」と表記しているサイトが散見されますが、"Fillet Knife"の「T」は、フランス語も英語も、共にほぼ発音しませんので、フィレナイフが正解です

ガーバーフィレナイフを、アウトドアで活用した例

友人が釣りあげた、沖縄のお魚さんです(歯がスゴイ!)
沖縄の魚

鱗を落として・・・
鱗を落とす

三枚におろしました
フィレナイフは出刃包丁とは異なり、骨を叩き切ることはできません。ですので頭は手で掴んで折り取っています(その後、アラ汁に入れました)
また、刃がしなるため、魚を締める用途にも向きません(締める時は、ガーバーのマルチツールのブレードを使っていました)
フィレナイフで三枚におろす

実食です。刺し身とアラ汁にしました
(右下のカッテージチーズのようなものは、「ゆし豆腐」です
キャンプでの食事

オキフエダイです
釣りあげた直後の魚は、体色が非常にきれいで、惚れ惚れします
オキフエダイ

夕飯のおかずになっていただきました(ごめんなさい)
この時は、画像の岩の上で魚をさばきましたが、このように完全に野外で調理する場合は、実用性の高いナイフが重宝します
革製のシースなども味わいがあってよいですが、こういうシチュエーションではかえって気を使います
このナイフのシースはプラスチック製で、先端にシャープナー用の穴がありますので、水抜けがよいです
ですので、魚を捌いた後も、川の流水でザブザブ洗浄して、濡れたままシースに入れることができ、非常に使いやすかったです
ブレードの鋼材(420HC)も、錆にもかなり強いです。(炭素含有量が0.44とやや低めですので、硬度は程々ですが、耐蝕性が良く、釣りに安心して使えます)
海から歩いて1分の場所で3ヶ月間連続使用しましたが、錆は全く出ませんでした

オキフエダイをさばく

カスミアジです(おまけ画像)
青くキラキラと輝く体色が素晴らしい魚です。ロウニンアジとは異なりますが、沖縄の呼び方では、まとめて「ガーラ」になります
ガーラはファイトが素晴らしく、この時はさすがにテンションが上りました

元気に海に戻れるよう、写真だけさっと撮って、すみやかにリリースしました
カスミアジ
魚体に足を乗せていますが、これは大きさ比較のためと、魚が暴れて怪我をしないよう、足をそっと当ててあるだけです(足サイズは27.5cm)

SOTO
スライドガストーチ



トランギア
メスティン



エスビット
ポケットストーブ
ミニタリー


フィレナイフは、西洋の魚をさばくためのナイフですが、魚以外にもかなり使えるナイフです
刃幅が短く、刃厚も薄いため、刃の抜けが良く、しなるブレードも扱いやすいです

アゴの出ている包丁とは違って、刃の高さがありませんので、キャベツの千切りなどには向きませんが、弱点といえばそのくらいです

逆に刃幅が短いため、包丁には難しいことをこなすこともできます。切っている途中で角度を変えやすいので、切りながら刃を廻すことができます
スイカやメロンなど、皮が厚めのフルーツを切り分ける際、果肉と皮の間に刃を入れ込んで、円弧を書くように切る場合がありますが、これが割と簡単にできます
イメージ的には、ノコギリだと直線にしか切れませんが、糸鋸だと曲線に切ることができるのと似ています。刃の長さは包丁と同程度でありながら、ペティナイフのような使い方もできると捉えると良いかもしれません

キャンプなどでモーラナイフなどを使う方も多いようですが、メインの用途が調理の場合は、あのような頑丈さを全面に押し出した刃厚のあるナイフよりも、薄手のフィレナイフの方が、調理全般に向いています
そもそも刃厚が2.5ミリ以上あるナイフは、あまり調理向きではありません。3ミリを超えると、「調理には向かない・使いにくい」といって良いくらいです
刃厚のあるナイフは、出刃包丁のように、硬いものを叩き切る用途には良いのですが、人参など固めの食材を切ろうとすると、刃を入れただけで割れることがあり、割れなかったとしても、切り抜け時の抵抗が非常に大きく、とても使いづらいものです(実際にやってみれば、よくわかります)

鉈のように厚みのある刃物は、対象を「割る」場合には優れた能力を発揮しますが、「切る抜く」場合には、抵抗が増すだけです
わたしも、自前のペティナイフをカスタムする際、わざわざ厚みを抜いたりすることがありますが、これも調理用だからこそです

キャンプ用のナイフというと、フェザースティックやバトニング、薪割りなど、ブッシュクラフトを連想する方と、アウトドアでの調理を連想する方の二つに分かれますが、同じキャンプと言っても、それぞれに必要とされるナイフの性能は、全く真逆になりますので、両方ともやりたいという方は、きちんと別々のナイフを使い分けるのが賢明です
フィレナイフは調理には向いていますが、ブッシュクラフトには向いていないのと同様に、ブッシュクラフトに使うようなナイフを、調理に使おうとするのは(できないことはありませんが)とても使いづらいものです

フィレナイフをキャンプに使う

このナイフ一本で、3ヶ月ほどの滞在型キャンプを楽しみました(ほとんど生活です) 長期キャンプでの食事

山や、キャンプ場や、さまざまな場所でも活躍してくれました
シースナイフですので、フォールディングナイフと比べてサイズが大きいですが、折りたたみ構造でないというのは、シンプルであるがゆえに堅牢であり、不具合が発生する要素がほとんどありません。取り扱いが非常に楽です
見てくれは無骨で、デザイン的に惹かれる部分はありませんが、使える実用ナイフです

山でつみれ鍋を作る

キャンプはやっぱりサイコーですね(数ヶ月の期間になると、キャンプを通り越して生活感がでますが…) 長期キャンプでの洗濯

ちなみに、簡単な調理のみの場合や、登山では、軽量ナイフの kershaw 1710を使っています
実測重量25gで、重さが負担にならず、刃が薄いので使いやすいです

Gerber フィレナイフ 諸元

  • 鋼材:420HC ステンレス刃物用鋼材
  • 柄:ガラス繊維入りナイロン ゲイターグリップ加工
  • シース:ベルトループ、シャープナー付 シース重量39g
  • サイズ:全長28cm 収納時33㎝ ブレードの長さ15.5cm 刃渡り14.5cm 刃厚1mm 重量83+39=122g

筆者のアウトドア歴(主な山行・旅・キャンプ)

登山(主なもの)

 ブライトホルン登山(中央峰・4164m)

 ・ 後立山 縦走登山(テント泊:栂池~小蓮華山~白馬岳~唐松岳~五竜岳~鹿島槍ヶ岳~爺が岳~鳴沢岳~赤沢岳~スバリ岳~針ノ木岳~蓮華岳~針ノ木雪渓)

 ・ 表銀座 縦走登山(テント泊:燕岳~大天井岳~槍ヶ岳~北穂高岳~奥穂高岳~上高地)

 ・ 大雪山 縦走登山(テント泊:層雲峡~黒岳~北海岳~忠別岳~五色岳~化雲岳~ヒサゴ沼~トムラウシ山~ヒサゴ沼~化雲岳~天人峡)

トレッキング、歩き旅など

 ウォーカーズ・オートルート全工程踏破
(フランス・シャモニー~スイス・ツエルマット 16泊17日、水平距離200km、累積標高12,000m)

 ・ 西表島南西海岸トレッキング(南風見田~鹿川~落水崎~パイミ崎~崎山湾~網取湾~サバ崎~舟浮)
 ・ 西表島縦断トレッキング(仲間川展望台付近より山中に入り、マヤグスクの滝、マリュードの滝を経て浦内川に抜けるコース)
 ・ 知床岬トレッキング(相泊~知床岬先端往復)
 ・ 礼文島歩いて一周&利尻富士登山

オートバイによる長期ツーリング旅行(テント泊)

日本一周 (約10か月半)
アメリカ大陸横断・往復(約2か月)

長期キャンプ生活

某南の島にて海浜釣り生活
(ガス無し・電気無し・水道無し(小川有り)で、3か月x3回)

● テント宿泊日数
 正確には不明ですが、長期のテント泊をカウントするだけで、軽く600日を超えています
 おそらく700日前後ではないだろうかと思われます

● アウトドア調理回数
 こちらも正確な回数は不明ですが、テント泊で自炊しなかったことは、数えるほどしかありません(貧乏旅行ばかりでしたので、自炊せざるを得ませんでした)
 通常は一泊につき夕食+朝食の2回調理しますが、滞在型長期キャンプの場合は昼食も作ります
 そうしますと、野外での調理回数は、合計1500回を超えているものと思われます
 夕食時は白米を炊くことがほとんどでしたので、お米の炊飯回数も600回を越えていると思います

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