ヘンケルス(Henckles)は、「
ツヴィリング J.A. ヘンケルス」のロワーブランドです
正式には「J.A.Henckels International」と表記し、上位ブランドは「ツヴィリング」です
このページでは、
ヘンケルスの包丁全モデルを、おすすめ順のランキング形式で解説します
順位については異論もあるとは思いますが、「
このポイントを重視するなら、こちらのモデル」…など、根拠を明示しましたので、好みの異なる方も納得いくのではないかと思います
また、ヘンケルスが使用している鋼材については、ページ末尾の方で(包丁マニア目線で)詳しく解説しました
最後まで読めば、硬度が低めの鋼材が持ち得るメリットも、理解できるはずです
● 参考ページ:
ヘンケルス公式サイト(包丁)
● 関連ページ:
ヘンケルス - 包丁ブランドの解説
ヘンケルス包丁の選び方(全モデル解説) 目次
-
ヘンケルス包丁の選び方 - 鋼材で選ぶ必要はない
-
ヘンケルスの鋼材 - 特殊ステンレス刃物鋼とは?
-
樹脂ハンドルは、どれも同じではない
-
ケルン - (第6位)安っぽいPPハンドル
-
HIスタイル エリート - (第5位)コスパ悪すぎ
-
HIスタイル - (第4位)変なハンドル
-
セーフグリップ - (第3位)滑りにくいムチムチ素材
-
ベルリン - (第2位)ヘンケルスらしい
-
ロストフライ - (第1位)定番ロングセラー
-
結論1(樹脂ハンドル) - ヘンケルスおすすめ包丁ランキング
-
ケルンM(第4位) - すべてがパッとしない
-
HIユニティ デイリー - (第3位)ツルピカ溝付で良いのか?
-
ミラノα(第2位)弱点が少ない
-
MODERNIST - (第1位)国内販売が望まれる
-
結論2(オールステンレス) - ヘンケルスおすすめ包丁ランキング
ヘンケルスのおすすめ包丁は、どれ?
包丁選びは「個人的好み」にも左右されますので、当ランキングが万人に当てはまるわけではありません
今回のランキングでは、
質実剛健で機能重視のモデルは高評価、見てくれを良くして「買わせるため」にコストをかけている包丁は低評価としました(※1)
「その通り」だと思うか、「同意できない」と思うかは、読み手の方次第です
私見とはいえ、包丁マニア目線でそれなりに考えて作りましたので、よくある「
amazonの売上順をそのままコピペしてパクった、おすすめ包丁ランキング」とは、全く異なりますが、
包丁に詳しい人は、このような視点を重視しているのだと感じていただければ幸いです
なお、樹脂ハンドルとステンレスハンドルについては、どちらを良しとするかで、順位が真逆になります。そのため
ハンドルの素材別に、樹脂タイプとステンレスタイプのそれぞれでランキングしています
ちなみに、個人的にはステンレスハンドルは、あまり好みではありません
重心の位置がおかしかったり、ハンドルが細身で握りにくかったり、さらには寒い時期に冷たく、そして滑りやすいからです。
そのため一律に低評価気味になっています
ヘンケルス包丁の選び方
ヘンケルスの包丁は、一律に同じ鋼材が使用されています。(表記上は「特殊ステンレス刃物鋼」となっています)
また、
刃付けに関しても、すべて同一です。(こちらは「レイザーエッジ」という名称で表記されています)
この件は、念のためツヴィリング J.A. ヘンケルスに確認を取ったところ「その通り」とのことでした(間違いのない情報です)。「特殊ステンレス刃物鋼」の特徴や硬度については、ヘンケルスの鋼材 の項目をご参照ください
また、刃のスキ具合(テーパーの付け方)に関しては、そもそも表示や解説がなく、モデル毎の違いはありません
包丁の刃体を見ても、刃の抜けを向上させるための特別な仕上げは確認できません。とはいえ、元々薄手のブレードですので、刃の抜け具合は良好な方です
このように、
ヘンケルスの包丁は鋼材と刃付が全モデル共通ですので、基本的に「
ブレードの造りが同一」となっています
そのため、
モデル毎の切れ味の差異というものが、ありません
この点は、使用鋼材によって違いを演出している日本の包丁メーカーとは、大きく異なるところです。ここはしっかり押さえておきたい重要なポイントです
でないと、「HIスタイル エリート」などの価格が高いモデルを、「その分だけ切れ味が良い」と誤解しかねません
つまり、「どのモデルが、最も切れ味が良いか?」という選び方は、ヘンケルスの場合ば必要ありません(どのモデルも同じなのです)
そのため「
ヘンケルスの包丁は、ハンドル素材と形状、価格と外観で選べば良い」という結論になります
ハンドルの樹脂素材はどれがベストか?については、
樹脂ハンドルは、どれも同じではない のページで詳しく解説しました。各モデルごとの解説と合わせてご覧ください
ちなみに関孫六の場合、表記上は同じ「ハイカーボンステンレス鋼」になっていても、実際には異なる鋼材が使用されていることがあります
また、「表記上は名称が異なっていても、中身は同じ鋼材」のケースも存在します(こちらも実際に貝印に確認を取った情報です)
このあたりは、こちらのページに経緯と詳細を記しておきましたので、興味のある方はご覧ください
日本製と中国製のヘンケルス
国内販売されている
ヘンケルスの包丁は、日本製と中国製のものとに分けられます
これは、モデル毎に分けられており、例えば
「ロストフライ」は日本製で、「ベルリン」は中国製です
ヘンケルスの場合、中国製でも一定のQC(クオリティコントロール)がなされていますので、製造国がどちらであったとしても、安心して購入して大丈夫です
ただ、「国内製造の包丁の方が、安心して使えそう」と感じるのが人情というものです
製造国がどちらなのかは、全モデル解説のページで個別に表記しましたので、そちらをご覧ください。日本製を取るか、中国製でも構わないかは、個人の判断に委ねたいと思います
次のページでは、
ヘンケルスの鋼材「X50CrMoV15」 について解説します
鋼材の説明を飛ばして
全モデルの個別解説に移動する場合は、こちらのページ
個別モデルの解説を飛ばして、ランキング一覧を見たい場合は・・
●
ヘンケルスおすすめ包丁ランキング(樹脂ハンドル編)、もしくは…
●
ヘンケルスおすすめ包丁ランキング(ステンレスハンドル編)
・・・を、ご覧ください
●
月寅次郎のおすすめ包丁
●
月寅次郎の包丁解説(裏話)
●
月寅次郎が実際に使っている包丁(使用包丁一覧)
●
月寅次郎の包丁カスタム(DIY作業手順)
●
月寅次郎の包丁放談
●
月寅次郎プロフィール