第1位:ロストフライ(樹脂ハンドル編)
ロストフライはヘンケルスのロングセラー包丁です
1973年から販売しているため、30年以上の歴史があります
ヘンケルスの中では、最も定番の包丁で、ひとつの看板商品でもあります
一言でいうと、ヘンケルスはこれに尽きます。
形状的にはどこにでもありそうな、ありふれた包丁にしか見えないと思います(実際その通りです)
ですが、
最も汎用性に冨み、なおかつ扱いやすいデザインを突き詰めると、包丁は結局このような形状に行き着いてしまうのです
ハンドル形状は、まさにスタンダード。オーセンティックでクラシカルです。何のひねりもありませんが、逆にそこが良いのです
このデザインを古臭いとか、昭和っぽいとか、そういうふうにネガティブに感じてしまうのであれば、
HIスタイルでも買えばよいと思います。無理にこのデザインを好きになる必要はありません
ですが、先に申し上げたとおり、最も汎用性に富んでいるのはこのデザインなのです
和包丁の握りのように、前方を握って押し込んで切っても大丈夫ですし、小指を掛けるようにして後方を握り、引いて切るのも対応可能です
そういう意味では、
あらゆる握り方に対して、最も対応力のあるのが、このストレート基調のハンドルなのです
昔販売されていたロストフライは、ハンドルが積層強化木で作られていましたが、現行品は樹脂グリップに変更されており、「食洗機対応」となっています
一般的に積層強化木ハンドルの包丁は、食洗機非対応とされています
また、
ハンドルの樹脂素材はPOM(ポリアセタール)であり、
ツヴィリングの高級包丁に使用されている素材と同一であるという点も、評価したいポイントです
(POM樹脂の特製については、
樹脂ハンドルは、どれも同じではないのページをご覧ください)
ちなみに、ロストフライはドイツ語で、"Rostfrei"。「錆びない」という意味になります
Rostが錆で、Freiが自由という意味です。転じてステンレスを指す場合もあります
「ロストフレイ」と読んでしまう人も多いですが、「ロストフライ」の表記が正しく、発音の方もそちらの方が近いです
厳密に言うと、Rの発声が日本語とは異なるため、「ホストフライ」に聞こえます
ヘンケルス包丁の選び方(全モデル解説) 目次
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ヘンケルス包丁の選び方 - 鋼材で選ぶ必要はない
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ヘンケルスの鋼材 - 特殊ステンレス刃物鋼とは?
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樹脂ハンドルは、どれも同じではない
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ケルン - (第6位)安っぽいPPハンドル
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HIスタイル エリート - (第5位)コスパ悪すぎ
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HIスタイル - (第4位)変なハンドル
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セーフグリップ - (第3位)滑りにくいムチムチ素材
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ベルリン - (第2位)ヘンケルスらしい
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ロストフライ - (第1位)定番ロングセラー
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結論1(樹脂ハンドル) - ヘンケルスおすすめ包丁ランキング
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ケルンM(第4位) - すべてがパッとしない
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HIユニティ デイリー - (第3位)ツルピカ溝付で良いのか?
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ミラノα(第2位)弱点が少ない
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MODERNIST - (第1位)国内販売が望まれる
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結論2(オールステンレス) - ヘンケルスおすすめ包丁ランキング
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月寅次郎が実際に使っている包丁(使用包丁一覧)
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月寅次郎の包丁カスタム(DIY作業手順)
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