第2位:ミラノα(オールステンレス編)
ミラノα
三徳包丁 180mm
日本製
3本の中では、
最もオーソドックスな形状をしているのが、このミラノαです
オールステンレス包丁は、スタイリッシュな外観を演出するため、握り心地よりもデザインを重視してハンドルを細身にしている製品が多いです
ミラノαのハンドルは中央部にボリュームがあり、手が大きめの方でもしっかりホールドすることが可能です
オールステンレス包丁は、外観がシルバー一色になってしまうため、滑り止め用の溝やディンプルを設け、デザイン上のアクセントにすることが多いですが、ミラノαには、そのような汚れが溜まりがちな段差もありません
そういう意味では、
オールステンレス包丁の中では、ネガティブ要素の少ないモデルです
敢えて指摘すべき点があるとするならば、
三徳包丁としては、刃の高さがやや低めだというところです(刃幅が狭い)
牛刀や筋切り、柳葉包丁など、これよりも刃幅の狭い包丁はいくらでもありますので、決してこの形状がダメだというわけではありません
ただ、千切りをする時は要注意です。握りこぶしがまな板と干渉しかねません
包丁の扱いに慣れていない方ですと、まな板に手が当たる可能性があるのです
この問題は、包丁とまな板、食材の位置関係が適正ではないことが原因で、包丁を握り慣れている人であれば簡単に回避できるのですが、見方を変えると、「刃幅の狭い包丁で、何も考えずに千切りやみじん切りをすると、どうしてもそうなる」ということもできます
これは、包丁の刃体寸法で解決可能な問題でもありますので、包丁をガチガチに握り込んで使う癖のある人は、最初から刃幅の広い包丁を選択したほうが無難です
このあたりは、「細身でスタイリッシュな包丁に見せたい」というメーカーの思惑が、包丁の使い勝手を犠牲にしているケースです。でなければ、単に日本人の包丁使い方に対するリサーチ不足です
近年は、このような外観重視で機能を犠牲にした包丁をよく見かけるようになってきました(気をつけましょう)
補足:ミラノαの「α」は、ギリシャ文字の「アルファ」です
ブラウザの表示によっては、Aの小文字のaに見える場合があるため、検索時のことを考えると、あまり好ましいネーミングではありません
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