関孫六10000CL 人気は今ひとつだが、実はとても良い包丁


切れ味は炭素鋼に匹敵、研げば判る、VG10を軽く凌駕


10000CLは、非常に良いです
  • 関孫六プレミアシリーズの隠れた実力者、本当の良さは、研いでみて初めて判る
  • 鏡面仕上げの刃面、白木の柄、一体型口金でゴージャス!
  • 切刃はコバルトスペシャル(非常に優秀な鋼材。VG10が凡庸に感じられるほど)
  • 炭素鋼を思わせる切れ味、ステンレス包丁でこの水準は、高く評価できる
  • アゴからグリップにかけての造形が秀逸、どんな握り方でも確実にフィット

関孫六10000CL

10000CLを使ってみた印象

刃付の精度

刃付が大変しっかりしており、箱出し状態でそのまま使えます。砥石に当てて、本刃付けをする必要性を感じません
かなりキレキレの刃が付いておりました
「箱出しでそのまま使える」と書きましたが、あくまでも家庭内調理を想定しての評価です
シャプトンの刃の黒幕を何本も揃えている方や、革砥でストロッピングされる方、天然砥石を使われる方など、研ぎ師目線で考えるならば、まだまだ追い込んだ刃付けをすることも可能です
とはいえ、一般的な家庭内調理目線で考えると、この刃付けは、充分高水準な域に達しており、なんら不足はありません

これ以上の刃付けを求めるようであれば、最初から職人向けの、刃の付いていない包丁を購入して、自分の好みに合わせた刃に仕上げればよいと思います


プレミアシリーズを名乗るだけに、コストのかかった丁寧な仕上げ

安物の包丁は、峰やアゴの部分にバリが残っていたり、角張っていたりして、「鋼材を打ち抜いて作りました」という感じが伝わってくるのですが、この10000CLからは、丁寧に仕上げた高級包丁の質感が伝わってきます

刃の側面の仕上げも、かなりコストがかかっています
大抵の包丁は、研磨をかけてはいるものの、グラインダー跡が残っているのが普通ですが、この10000CLは、仕上げの異なる二種類の鏡面仕上げになっています

下半分は、よく磨かれた鏡面仕上げです
上半分も、一見鏡面に見えますが、よく見ると非常に目の細かい梨地の鏡面になっています(梨地の鏡面とは妙な表現ですが、他に表現のしようがありません。一体どうやってこの質感を出しているのでしょうか?いずれにせよ、かなりコストのかかった仕上げになっています
画像ではなかなかうまく写らず、肉眼でしか判らないと思います。もしも現物を見る機会があれば、確かめてみて下さい

包丁のアゴ
アゴから口金にかけての断面は、きれいに研磨されています
また、カーブ半径もゆるやかな設定のため、指あたりも申し分ありません

包丁の峰 峰のエッジ処理、そして峰から口金にかけての繋がり具合も、丁寧な仕上がりです

関孫六10000CLについて、更に詳しく(目次)



 ● 関連ページ:おすすめ包丁ランキング(関孫六プレミアシリーズ一覧)



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