オルファ クラフトナイフを、防災袋に入れておこう!


現代的な切り出しナイフ


一言インプレ
  • カッターナイフとも本格ナイフとも異なる、他にない価値
  • 刃を交換できる、しかも安い、だから思い切って使える
  • シンプルな構造で、分解洗浄可能
  • 砥いで使えば、さらに経済的
  • 非常時持ち出し袋に常備したい

オルファ クラフトナイフ
画像は、オルファクラフトナイフに、NTカッターの「BVM-51P(ハガネ刃)」を換装したものです
錆には弱くなりますが、炭素鋼の方が切れ味が良いので、オルファの純正ブレードから入れ替えて使っています

オルファ クラフトナイフは何が優れているのか?

カッターナイフには、できないことがある

オルファクラフトナイフは、切り出しナイフに似たブレード形状で、カッターナイフに比べ、かなりの刃厚があります。また、カッターナイフのように、刃の『折り目』がありません
そのため、安心して刃に力をかけることができ、ある程度ラフな用途にも耐えることができます

ブレード強度で考えると、オルファクラフトナイフは、一般的なカッターナイフに対して明らかに優位性があります

いざという時の緊急用、非常用のナイフとして、防災袋に入れておいたり、車に積んでおくと、もしものときにいろいろと役立ちます
包帯などが手元にない時に、衣類や布を裂いて紐状にし、止血帯を作る。車が水没した時に、刃を収納した状態で車の窓ガラスを叩き割って脱出(もしくは救出)、などなど…

刃物が一つあるだけで、できることが大きく広がります
価格も決して高いものではありませんので、「使わないと、せっかく買ったのにもったいない」と気ぜわしい思いをすることがないのも良いところです

安く、刃の交換も可能なので、思い切って使える

シンプルで使いやすく、分解して洗浄したり、消毒したりすることも可能です
ナイフという名称ですが、別売の替刃があり、刃を交換することが可能です
砥石で研ぐこともできますので、自分好みの刃付けにすることもでき、用途に合わせて先端を尖らせたり、丸くしたり、刃の形状を変えたりすることもできます


NTカッターの刃が装着可能(改造・カスタム)

オルファの純正刃は、ステンレス鋼(SUS420J2)であり、純正替刃も同じステンレス製です
これでも充分使えるのですが、さらに切れ味の良いブレードが欲しい場合は、NTカッター製の炭素鋼(ハガネ)の替刃に換装することができます(鋼材としてはSK2材、JIS規格的にはSK120となります。炭素量1.15~1.25で、油焼きならHRC硬度60程度、水焼きなら63まで出るそうです)

この替刃は、もともとNTカッターの「VM-2P」の純正替刃なのですが、オルファ製のものと刃の寸法が、(ネジ穴の内径以外は)ほぼ同じなため、付け替えることが可能です
VM-2Pの純正替刃は、ステンレス刃とハガネ刃の二種類がありますので、間違って購入しないよう気をつけましょう
VM-2Pのステンレス刃も「SUS420J2」鋼材ですので、オルファのものとほぼ同等です。厳密には、焼入れや刃付けに微妙な違いが生じているとは思いますが、それほど大きな違いではありません
念のため書いておきますが、VM-2Pカッターにオルファクラフトナイフの替刃を使うことはできません(刃の穴が小さくなるため、ネジが入りません)

NTカッター
VM-2P
VM-2P 替刃
炭素鋼(ハガネ)
VM-2P 替刃
ステンレス鋼

ネジ穴の内径が異なると書きましたが、これは、収納時と使用時、つまりネジを締めている時には問題ありません。ですが、NTカッターの刃の方が、穴の内径が大きいため、ネジを緩めて刃をスライドさせる際に、ネジと穴の遊びが大きいため、ノブが傾いてスライドさせ難く感じることがあります

気にするほどのことでもありませんが、これは対策することも可能です。わたしはプラ板を加工してブッシュを作り、ネジ穴に挿入することで内径寸法を合わせ、スムーズにスライドできるように改造しています(下記画像参照)

オルファ クラフトナイフをNTカッターの炭素鋼ブレードに換装(カスタム)

オルファ クラフトナイフを砥石研いで刃付け
基本的に片刃の刃物は、右利き用にできているのですが、わたしは左利きですので、左利き用に研ぎ直して使っています
片刃を反対に付け直すのは、荒砥を使ってもそこそこ手間のかかる作業で、完全な逆片刃に仕上げると、刃の長さ自体が短くなってしまいます。そのため、7対3くらいの割合の、半端な片刃に仕上げています
ブレードの反射がきれいになっていますが、これは切刃を6000番程度の仕上げ砥で研ぎ上げ、側面をコンパウンドで軽く磨いているためです
純正のオルファのブレードはそのまま捨てずに残してありますので、切れ味よりも耐蝕性が求められるような場合は、ハガネとステンレスのブレードを換装して使いわけることも可能です


鋼材は一般的なSUS420J2

NTカッターのハガネ刃も研ぎ方次第で、そこそこの切れ味を出すことができます
楽器の制作などで、本当に高度な切れ味を必要とする人は、青紙や白紙など、安来鋼を使った鍛造切出しナイフなどを使うのでしょうが、そういった商品は1万オーバーの品もあり、なかなか食指が伸びません

オルファクラフトナイフの最大の魅力は、タフでシンプル、しかも安価というところです
決して高価な鋼材を使っているわけではありませんが、500円程度で買えるというのは、実に素晴らしいと思います



個人的な感想

手元にあるオルファのクラフトナイフは、かなりの小傷が入った使い込んだ状態で、なかなかの年期ものです
いつ頃買ったのかすらおぼえていないのですが、ガタなどが出ること無く未だに現役です(今でも実際に仕事で使っており、気に入っています)

同タイプの製品で、グリップが樹脂製のリミテッドCKという製品もあり、見た目もスタイリッシュで、これもなかなか良さげな感じです
「第一精工 MCナイフ」というのもありますが、刃の刻印がオルファになっていますので、おそらくオルファのOEM品だと思われます
これは、外観がアウトドア的な感じに仕上げられており、これも使ってみたいものだと思います


どの製品も、刃が直線の片刃であり、切刃の箇所をグラインダーで削り、刃付けして仕上げられています
そのため、切り出しナイフとしては良いのですが、側面にテーパーが入っておらず、エッジも真っ直ぐな直線であるため、食材を切るときには、いささかの使いにくさもあります
もともとそういう用途の製品ではないので、致し方ないのですが、この刃は自分で研いで、好きな形状に加工することもできますので、アウトドア用のミニペティナイフとしても使えるように、一度刃を研ぎ抜いてカスタムしてみたいなと考えています

 ● 関連ページ1:キャンプ・調理で活躍「ガーバー・フィレナイフ」

 ● 関連ページ2:登山に使える軽量ナイフ「Kershaw Ace 1710」


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