ピンの外径を計測 - 平行ポンチは何ミリが最適か?
オピネル スリムナイフNo.15のピンをノギスで計測したところ、「外径2.65mm」でした(実測値)
シンワ測定
ノギス
このピンを撃ち抜くためのピンポンチ(平行タイプ)は、
外径2mmの平行ポンチ
が、サイズ的に適していると思います
(外径2.5mmのポンチでも良いかもしれませんが、サイズがほぼ同径ですので、打ち込み開始時に全くずれが許されず、作業難易度が少し高くなる恐れがあります)
正しくピンポンチを使えば、ピン全体を終端付近まで打ち出すことが可能ですので、バイスプライヤー等の掴み工具で挟んで引き抜く必要もありません
ピンの側面部に「つかみ傷」が入ることもありませんので、終端まで叩き出す方がおすすめです
注意:オピネルのナイフは、サイズのバリエーションもさまざまです。このオピネルのピン外径が、他のオピネルのものと同じとは限りませんので、ご注意ください
※ 後日、旧ロゴのオピネルNo.10(下の画像)を計測したところ、「ピン外径2.95mm」でした
完成:オピネルの分解完了
こちらは旧ロゴタイプのオピネルNo.10です。ピンにテーパーがなく、方向性がありませんので、ピンのどちら側を削っても叩き出すことが可能です
ピン外径の実測値は、2.95mmでした
ピンさえ外すことができれば、ブレードを分離することが可能です
ブレードを取り外せば、オピネルの分解は完了です
FACOM
1/4 ラチェット
工具セット
こちらは、現行タイプのオピネルスリムナイフ(フィレナイフ)の分解画像です
ピン外径の実測値は、2.65mmでした
こちらはブレード収納時にもロックがかかる現行バージョンで、
ピンにテーパーがありますので、ピンの頭の方を削って叩き出します
ブレードが緑色になっているのは、マスキングテープを貼って養生しているためです
追記 : 分解作業全般について
シンワ測定
プラスチックノギス
オピネルの分解を解説しているページにいくつか目を通しましたが、あまりにも酷いものが多く、正直驚いています
ロックをかけたまま、ブレードを無理やり引き上げてリングを外すとか、センターポンチでピンを叩くとか、ニッパーを使って釘抜きの要領でピンを抜くとか、なんというかその、作業全般がド素人すぎて、見ていられません
分解しているのか、壊しているのか、これではよく分かりません
パーツは外せばよいというものではなく、無理に外すと想定外の負荷がかかり、曲がったり歪んだりします
また、バネ状の特性を利用しているパーツは、弾性限界を超えると、広がって元に戻らなくなります
ここでは、そういった無謀な手法とは一線を画し、ある程度理にかなった作業で分解を行っているつもりです(ピンポンチが手元に無く、ビットで代用した箇所を除く)
わたしも決してその道の専門家ではなく、あくまでも趣味でやっている者ですが、整備やメンテは好きですので、素人なりにDIYをやっています。これまでやった最大の分解作業は、2Lエンジンの
シリンダーヘッドのオーバーホールです(全バラ、カーボン落とし、バルブのすり合わせなど)
そのような重整備をこなしてきたこともあり、いろいろと経験のある分だけ、注意の指摘も多く、言葉がきつい部分や、工具の解説が冗長な部分もあったかと思います。何分きちんとした記事を書こうとした結果ですので、ご容赦いただければと思います
● 次のページ:オピネル分解 6:
ピンを代用品で作り直す