オピネルを砥石で磨く


オピネルのブレードを、800番の中砥石で研磨する


ブレード側面を800番の中砥石に当て、側面を全体的に切削研磨しました
耐水ペーパーよりも切削力が高いため、切削傷が深く入り、削れたところが鈍いねずみ色になっています
地味な作業ではありますが、こうやって着実に鏡面の下地を出していくことが、美しい仕上がりに繋がります(きっとそうです、そのはずです)

が、しかし、ここでブレードに歪みがあることが判明します(ガーン!)

オピネルのブレードの歪み
ねずみ色のところが砥石に当たっている部分、白っぽく見る箇所が、凹んでいて砥石の当たらない部分です

ブレードの平面が出ていないため、砥石が当たらない箇所があり、どれだけ砥石を当てても、凹んでいるところが磨けません

刃筋の直線が出ているかどうか、目視で確認してみましたが、影響は見られませんでしたので、刃付けには問題なさそうです(実際これまでも問題ありませんでした)

色が違って見えるため、盛大に歪んでいるように見えますが、実際には僅かな凹みであり、刃物としての機能には影響がありません

経年変化で刃が歪むこともあると聞きますが、おそらくブレードを打ち抜いたり刻印を入れるための圧力で生じたもので、最初からこうなのでしょう。
藤次郎のペティナイフを磨いた際も、似たような歪が見つかったことがあります。程度の差はありますが、この程度の歪は大なり小なりあるようです


割込の包丁であれば、この程度のえくぼでも、地道に砥いでいけば、出っ張った部分が徐々にすり減って平面を出すことができます
軟鉄ですので削るのも楽ですし、荒砥を使えばさらに早く平面を出すことができます
しかし、このオピネルは、刃体がハガネの全鋼で、焼入れは「丸焼き」という、刃体全体に硬度が出ている作りになっています
ある程度まで砥石であたってみましたが、エクボを消して完全平面を出そうとすると、全体的にかなり削り込むことになり、下手するとブレード自体の形が変わりかねないので、適当なところで止めることにしました

ちなみに裏面は、そこそこ平面が出ており、表面のような歪みは見られません
オピネルナイフを砥石で砥ぐ
平面度というのは一見わかりにくいものですが、こうやって砥石に当てて平面を出してみると、様々なことがわかります
このブレードの場合、表面からプレスを掛けているようですが、裏面は金型で受け止めているので、裏側には歪の影響が出にくかったのでしょう。
裏面は、のぺっとした平らな表情で、幾分面白みがありませんが、平面が出ているというのはこういう時に助かります
こちらの面は、手をかけて修正する必要もなく、砥石で面研ぎを行って、腐食痕をあらかた落としました




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