オピネルに赤棒でバフがけ(下地だしやり直し)


バフがけの道具を揃える


電動リューターは、 プロクソン製のミニリューター がありますのでこれを使います
最初からこれを使うべきでしたが、物置の奥の方にしまってあり、取り出すのが面倒だったのです(言い訳)

リューターのアタッチメントとして、ゴム砥石やワイヤーブラシは手元にあるのですが、バフとバフ用の研磨材は持っていないので、改めて購入します

バフ用の固形研磨材は、一般的に「赤棒」、「白棒」、「青棒」の三種類が使われていますが、今の作業に必要なのは、切削力が高い粗目の「赤棒」です
白棒と青棒に関しては、コンパウンドでの手磨きでも同等の作業が行えそうなので、今回は購入を見送りました

赤棒と書いてはいますが、実際には光陽社の サイザー46 を使っています
通常、赤棒の研磨粒子は二酸化珪素(シリカ)なのですが、今回は研磨対象の硬度が高いため、シリカでは分が悪いだろうと考え、より切削効率の高そうなサイザー46を選択しました(サイザー46は、外観が赤いので赤棒のように見えますが、実はアルミナが研磨粒子として使われています)
シリカではないアルミナのものを、赤棒と呼ぶのはおかしいと言われるとそのとおりですが、ここでは「粗磨き用の固形研磨材」というくくりで、便宜的に赤棒としています

これまでは、地道な手作業でオピネルを磨いてきましたが、電動工具を使用することで、一気に作業効率が上がります
バフを使用することで、耐水ペーパーよりも当たりが柔らかくなり、ブレード表面の凹凸が平滑になり、均一の下地が出てくれることを期待します

バフと赤棒を使い、オピネルを粗磨きして下地を出す


バフは砲弾型のフェルトバフを使用しました。赤棒を付けて、磨いていきます
オピネルにバフ掛け
電動工具は、手作業と比べて効率があがりますが、取扱いを間違えると、大きな怪我につがなります
エッジ周辺を磨くときは、ブレードが跳ね上がらないよう、バフの回転方向を常に考慮して作業に当たりましょう
研磨物をしっかり固定していないと、すっ飛んでいくこともあります

写ってはいませんが、画像の左方向に防護用のダンボールを立てて置き、万一ブレードがすっ飛んでいっても、ダンボールに刺さるだけで済むようにして、破損事故が起こらないよう対策をしています

オピネルをバフ磨き
ペースト状になった赤棒が、ブレード表面で伸び、波目模様を作っています
このような模様が出るのは、回転工具特有の振動のせいです

ブレード表面にバフを押し付けると、回転に伴って共振が発生します
大きく共振が発生してバフがブレると、磨きムラが出やすいので、気をつけなければいけません

バフを早く動かそうとすると、大きめの共振が発生します。だからといって、バフの動きをゆっくりにしすぎたり、一箇所で止めてしまうと、そこだけが深く削れてしまい、よろしくありません

早すぎず遅すぎず、共振を起こさない一定のペースで、ブレード全体に均一にバフを当てるのが重要です
バフでオピネルの下地出し
また、この程度のバフがけで焼きが戻ることはありませんが、一応、研磨でブレードが熱を持ちすぎないよう留意します

リューター自体は空冷式のようで、ある程度の連続運転にも耐えられそうでしたが、あまりモーターが加熱しすぎないように、時々止めて作業にあたりました

鏡面下処理の済んだオピネル

赤棒を使って、粗磨きのバフがけをすることで、下地の状態がここまで仕上がりました
かなり、ピンホールや溝状の傷が目立たなくなってきました

細かいところをよく見ると、電動工具特有の磨きムラも見て取れます。「FRANCE」の刻印の右下の部分を見ると判りますが、わずかに表面が波打っています。これは、この後にコンパウンドで手磨きすることで解消できるでしょう

粗目コンパウンドをかけて、下地の仕上がりを確認

鏡面手前のオピネルの刃
まずは、粗目のコンパウンド( ホルツ ラビングコンパウンド )で磨いてみました
前に比べると、ピンホール跡が目立たなくなり、そこそこ良い下地が出たと思います

下地さえきちんと出ていれば、粗目のコンパウンドだけでもここまで仕上がります
鏡面仕上げは、高い番手に上げればよいというものでなく、下地が重要なのだと改めて感じます

下地をきちんと仕上げることで、鏡面のベースができあがり、高い番手に挙げていくことで、金属表面の平滑度が増していきます。
これに伴い、光の反射方向が均一に揃うことで、見た目の『くもり』が晴れ、オピネルの鏡面仕上げが完成します




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