オピネルの切れ味(カーボンスチール刃)


オピネルナイフ カーボンスチールブレードの切れ味

砥ぎに関して、いろいろと文句ばかり垂れましたが、最終的には納得のいく刃に仕上げることができました

オピネルは価格的にも手頃ですので、ブレードの鋼材もJIS規格のSK120に近い組成のハガネが使われているのではないかと推測します
炭素鋼としてはそれほど高級なものではないとは思いますが、必要にして充分な硬度が出ており、また刃も薄いため刃抜けがよく、かなりの切れ味を引き出すことができます

前述のように、刃の先端と根元付近はいささかの砥ぎにくさがありますが、ハガネですのでパリッとした良いカエリが出ます。鋼材として見た場合の研ぎにくさはありません

切れ味を試してみましたが、コピー用紙のS字切りや、刃を上に向けた状態での押し切りが、割と容易にできましたので、そこそこ良い刃が付けられたのではないかと思います

鏡面オピネル4

オピネルのステンレスブレードについて

オピネルにはステンレスブレード(INOX)もありますが、こちらはサンドビックの『12C27』という鋼材が使われています
切れ味においては、カーボンスチールの方に軍配が上がりますが、ハガネ刃に絶対的な優位性があるほどではなく、刃付の腕次第と言うこともできます(もちろん砥がずに使用を続ければ、刃は丸くなりますので、『研ぎ上げたステンレス刃』>『砥いでいないハガネ刃』 …となります)

オピネルのステンレスブレードは、実用刃物としての適切な硬度(HRCスケールで58-55、炭素含有量0.6%)で使いやすく、しっかり研ぎ上げれば、よい刃が付き、バランスの取れたステンレス刃物鋼材だと思います
耐蝕性も充分で、錆を気にせず使えるステンレス刃は、実用性が高く魅力的です

カーボンスチールブレードにしろ、ステンレスブレードにしろ、どちらもバランスの取れた鋼材です
硬度が高すぎて砥ぐのに辟易するような鋼材や、廉価ではあるものの刃持ちが今ひとつの鋼材は採用せず、刃付から実使用まで、トータルで使いよい鋼材を使用しているところが、実にオピネルらしく、(価格も含めて)実用ナイフとして優秀だなと思います

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