オイル漬けをやっているのは、アウトドア経験の浅いブロガーばかり


なぜ「オイル漬け」なのか? 発想が短絡的すぎる

まず、油漬けが効果的だと考える人の、ありがちな思考パターンを分析してみましょう

 オピネルの正しい使い方を知らないため、ブレードの根本に水をかけて洗ってしまう
 さらに、オピネルが公式に推奨している、「固い時の刃の出し方」を知らない
  ↓
 ハンドルの木材が吸湿して膨張し、刃が出なくなる
  ↓
 これじゃダメだ、何か対策しなきゃ
 そうだ!木に油を塗れば、防水になるはず!
  ↓
 でも、ロックリングやブレードが邪魔して、塗りたいところに油を塗れないなぁ~
 分解するのは難しそうだし、なんかいい方法はないかな~?
  ↓
 そうだ、油に漬ければ、分解せずに塗れる! 油がバッチリ染み込んでいいんじゃね?
 でも、下手に浸けたら、後々油でベトベトしそうでヤダな…
  ↓
 調べてみたら乾性油が使えそう! 乾くとベトベトしないのでいいかも!
 よし、オピネルを乾性油に漬け込んで、乾燥させればいいんだ。オレ、天才!


こうやってまとめてみると分かりますが、「オピネルのオイル漬け」は…
 ● オピネルを分解する必要がない
 ● 乾性油を使うので、乾燥後はベトベトしない
 ● 特別な道具を必要とせず、時間さえあれば誰でも簡単にできる
 …というのが、ポイントになっています

ただここで、いくつかの誤りも指摘できます
 ● そもそもオピネルの正しい使い方を理解していない
 ● 乾性油に高い防水効果があると誤解している
 …などです

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オイル漬けをやっているのは、アウトドア経験の浅いブロガーばかり

そもそも油漬けをやっているのは、ほとんどが「ナイフの初心者」です

作業対象として紹介されているオピネルも、買ったばかりのピカピカのものばかりで、わたしのように旧タイプのオピネルを使っているような、年季の入ったオピネルユーザーではありません

つまりオイル漬けを紹介している方々は、さまざまなナイフを使いこなしてきたアウトドア愛好家ではなく、生半可な知識で、アクセス目的の記事を書き散らかしているだけなのです
乾性油の自然発火防止措置についても、何ら言及のないページも多く、実にいい加減です

オピネルユーザーなら必ず習得すべき手法である、 「刃が出ない時の対処法」についても、全く記載がないサイトが多く、「そもそも正しい使用法を知らないので、安易な油漬けに走っている」としか思えません
さらにはどのサイトも、判で押したように、「オイル漬けと黒錆処理」ばかりで、「人がやっているのを真似してるだけ」でしかありません

ちなみに、"OPINEL OIL"で英語検索をかけてみるとわかりますが、「油漬け」のような、誤ったオピネルのメンテナンス方法が流布されているのは、日本国内のみです
「海外が正しい」とは申しませんが、これには大笑いです


当然ながら、オピネルの公式サイトや、アウトドア専門誌などで、このような「オイル漬け」が取り上げられることはありません。なぜなら、このような「処理」は、トラブルに繋がる可能性があり、推奨できないからです

わたしも実際にオピネルを2本所有していますが、オイル漬けをするつもりもありませんし、必要性も感じません(使い方次第です)
(ちなみに、カーボンスチールのものを90年代初頭から、ステンレスのフィレナイフは2008年頃から使用していますので、オピネル歴はそこそこ長い方だと思います)

ちなみに、わたしのアウトドア経験はたいしたものではありませんが、簡単に紹介しておきます
テントで寝た日数は、多すぎてカウントできませんが、総計で1年を超えています
期間長めの野宿テント旅としては、日本一周北米大陸横断(往復)スイスのオートルートなどがあります(リンク先が執筆途中の未完成ばかりでスイマセン)
人のあまり行かないところとしては、知床半島先端トレッキングや、西表島の南風見田~船浮ルートなどに行っています(一般的には「やや危険」とされているルートですので、安易に真似をしてはいけません)

電気、ガス、水道のない場所で数ヶ月間、テントに滞在して釣りと自然生活を楽しんだことも何度かやっています
山の技量は大したことないのですが、それでも好きです。標高高めの山としては、ブライトホルン(4000m峰)に登ったことがあります


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