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「萌黄」- 関孫六のおすすめ包丁を選ぶ

最終更新日: 作者:月寅次郎
関孫六 萌黄

関孫六のおすすめ包丁 - 目次

  1. 「わかたけ」「ほのか」- 高炭素ですらない
  2. 「茜」- 口金がイミテーション
  3. 「匠創」- オールステンゆえのデメリット
  4. 1次選考通過分
  5. 「安土」「桃山」- 切れ味は良いが…
  6. 2次選考通過分
  7. 鋼材グレード順に並べてみよう
  8. 「萌黄」- 樹脂ハンドルの功罪
  9. 「くじゃく」「木蓮」- コスパが中途半端
  10. 関孫六のおすすめ(最終選考)
  11. 「いまよう」- 単層ブレードのベストバランス
  12. 「べにふじ」「青藤」- 中堅グレード王道ど真ん中
  13. 評価を終えて - あとがき

「萌黄」 - コスパは良いが、樹脂ハンドルをどう取るか

「萌黄」
名称 口金 ハンドル 構造 鋼材グレード ブレード 公式価格
萌黄 無し 樹脂 中通し ヒミツです 3枚合 3630

はっきり言うと萌黄は低価格です。コスパが良いです。なぜかと言うと樹脂ハンドルだからです
二次選考を通過した「おすすめ包丁」の中では、唯一の樹脂ハンドル製品となっています。

決して鋼材が安物だからというわけではなく、樹脂ハンドルにすることで、ハンドル整形に必要な切削・研磨の加工コストが大幅に低減され、その分製品価格を大幅に低く設定できるのです。熟練職人がベルトサンダーでハンドルを削り、手作業で滑らかな面に仕上げる必要がないのです。

ただあえて言うならば、国産メーカーが作る樹脂ハンドルの包丁は、見た目がダサくて格好が悪いです。
(このあたりは、ビクトリノックスの樹脂ハンドル製包丁を見習って欲しいものです)

とはいえ、「おすすめ包丁」の二次選考に残っただけで、充分優秀だと言うこともできます。

樹脂ハンドルでも構わないし、むしろ予算が少なめなので、安くてもしっかり使える包丁が良いという場合は、「萌黄」がおすすめの包丁となり得ます。

萌黄の鋼材グレードについては、いろいろと調査しましたので、その結果を明かしたいところではありますが、ここでは伏せておきます。
(すみません。書籍化とのからみで非公開としています)

一次選考で除外してはいますが、ダミーの「かぶせ口輪」でも構わないというのであれば、「茜」の方がおすすめです。

 ● 該当ページ:関孫六 茜

なぜならば、茜の方が■■も良いですし、ハンドル樹脂素材もPOM樹脂(ポリアセタール)となっており、こちらもグレードで優るからです。
(萌黄のハンドルはPP樹脂です。ただ、その分茜の方が高めの価格に設定されています)

一次選考で「茜」を落としたのは、「口金がイミテーションだから」という一点です。
その点をネガティブに捉えなければ、茜はコストパフォーマンスが高く、なかなか使える優秀な包丁です。

※ POM樹脂とPP樹脂の耐久性の違いについては、包丁の樹脂ハンドルはどれも同じではない のページをご覧ください。
伏字の部分は、書籍版の おすすめ包丁ランキング(関孫六スタンダード編) を読めば判ると思います。

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【 評価・萌黄 】
樹脂ハンドルで価格は安いが、その分コスパは優秀。
ただし外観も安っぽいので、見た目を気にしない向きにはおすすめの包丁。

ただ、ダミー口金でも構わない場合は、「茜」の方が良い。


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