■ 4kg1万2000円の味噌は、ボッタクリ!?


母が買っていた味噌は、4kgで1万2000円のありえない値段
ボッタクリだと思ったワタシは、市販味噌と価格を比べてみた

味噌の平均価格 = 4kgで1,676円

■ 大きくて邪魔な味噌、そう思っていただけだった

何がきっかけだったのかはよく覚えていない

ただ、何気なく廊下に転がっているバケツ入りの味噌を見るたびに、「また邪魔くさいところに置いて…」と、苦々しく思っていた

その味噌を買っていたのは、御年78歳のわたしの母だ
こちらとしては…、「味噌は、冷蔵庫に入るサイズの商品を買えばいいのに」
「バケツ入りの大きな味噌を廊下に転がしておくと、歩く時に邪魔」

・・・とまあ、掃除・片付の邪魔になる、「大きくて厄介な品」という認識しかなかった

母は、多動性は見られないものの、注意欠陥障害を持っており、物を収納することができない
いわゆる「片付けられない女である」

あらゆる物を床の上に置いてしまい、さらに、物の上に物を置く
床面がほぼ見えないとか、部屋の中に「けもの道」ができているのが、「母にとっての普通」である
そんな母が買っていた味噌であるが、値段を聞くまでは、まさかそんなに高額だとは思いもしなかった

■ 驚嘆! 4kgで1万2000円の味噌

「この味噌、いくらするの?」
何の気なしに聞いただけなのだが、返ってきた答えに驚いた
「1万2000円」

「・・、・・・。」 価格を聞いて、言葉を失った

高い、高すぎる…、悪徳商売のぼったくりじゃないのか?
重量を見てみると4kgとある。

一樽 4kg1万2000円ということは、1kgなら3000円だ
1kg3000円の味噌なんて、ありえない!

「やられてしまった!」 …そう思った



■ 味噌の価格は、普通ならいくら?

まず、味噌の価格を調べてみた

ネットスーパーで食品カテゴリーを選択、味噌を一覧表示させると、たくさんの商品が並んでいる
低価格帯の味噌は、750g175円で売られているようだ

  • 「ハナマルキ:カップおかあさん合わせみそ」 750g 175円
  • 「ひかり味噌:光こうじ味噌」 750g 175円
 …などがあり、1kgに換算すると233円となる

ちなみに最も安かった味噌は、プライベートブランド商品のみそで、1kg 160円だった


一方、高価格帯の味噌は…
  • 「タケヤ:名人のみそ」 500g 328円
  • 「山高味噌:秘蔵味噌」 1kg 855円
  • 「マルマン:究極の逸品」 300g 298円
 …などがあり、1kgに換算すると656~993円だった

どうやら大手メーカーでは、1kgあたり600円を超えるあたりから「高価格帯の味噌」となるようだ

小規模の味噌蔵が製造している商品は、規模の経済が働かないため、比較的割高になっているが、それでも1kg換算で1000円から1300円が関の山であり、せいぜい1500円である

また、総務省が行った家計調査(2016年)によると、1世帯当たりの年間味噌購入金額は2,221円、購入数量は5.3kgとなっている
ここから算出される味噌の平均購入価格は、1kgあたり419円だ

それでは、前述の味噌を4kg分購入したら、いくらになるのだろう? 試算・比較してみた
  • 「ひかり味噌:光こうじ味噌」 4kg換算 933円
  • 味噌・国内平均購入価格 4kg換算 1,676円
  • 「タケヤ:名人のみそ」 4kg換算 2,624円
  • 「山高味噌:秘蔵みそ」 4kg換算 3,420円
  • 「マルマン:究極の逸品」 4kg換算 3,973円
  • 「 神田屋:百花 」   4kg 12,000円
「神田屋 百花」というのが、この今回の訪問販売の味噌である
名人とか、究極とか、秘蔵とか、そんな名称がついた商品ですら、4000円以下である
「神田屋 百花」は1万2000円なので、それらの3倍以上の価格である


いったいどういう味噌で、どこの業者が製造販売しているのだろう?
とにかく、今わかることからだけでも、調査してみることにした

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