■ 実食!訪問販売の味噌の味


訪問販売の味噌を実際に食し、味わってみた

神田屋がいうところの「良い材料とこだわりの製法」で作った味噌は、一体どんな味なのか?



■ 総評 - 食べたらわかる、やっすいやつやん

味としてはたいして特筆すべき点のない、いたって平凡な味の米味噌である。
お笑い芸人である宮川大輔氏の表現を持ってするならば、「食べたらわかる、やっすいやつやん」と言い放ちたくなるような、奥行きの少ない平板な味である

■ 味噌の香り

味噌樽を開けると、ありがちな「塩漬け」っぽい香りが感じられる
高級な味噌であれば、熟成に伴った芳香が立ち上がってくるものだが、そのようなものは、無い

■ 味噌の外観

味噌に粒状のものが多数残っているのが目視でわかるが、これは、麹の米粒がそのまま残存しているものであろう

■ 味噌をそのまま食す

味噌をそのまま口に入れ、噛んでみると、これらの米粒からは、旨味の抜けた味とカスカスした食感が感じられた

■ 味噌の色(熟成具合)

味噌の色を見たところ、メイラード反応の進んでいない熟成度の浅い色相を呈しており、熟成期間に時間をかけていないことは容易に推測できる

■ 味噌汁にして飲んでみた

味噌を湯に溶かし、出汁を入れた状態、入れない状態の両方で、具無しの、素の味噌汁の状態にして味わってみた
米粒が多量に残留しているところからも、ある程度の麹の割合は確保していることが判る、甘みが感じられるのは、米麹に起因するものだろう
しかしながら、味は単調かつ平板で、発酵による芳香も感じられず、薄っぺらい深みのない味である
塩による塩味と麹による甘みは、それぞれ感じることができるが、逆に言うとそれだけであり、発酵が進むことによって醸し出される旨味については、それほど感じることができない

■ 米粒が原型のまま残っている

「米粒が多量に残留」と書いたが、米粒の原型がそのまま残ったままの麹も、多数見受けられる

通常ならば、麹の形が残ったとしても、砕けた小さな粒の状態で残っているものだと思うのだが、この味噌は、米の原型をそのまま保持している麹が多い
このことが、味噌の熟成が足りないことを示すのか、それとも、麹の作り方が適切でないことを示すのかまでは判らないが、米粒自体に旨味が感じられず、カスカスした食感であることが、食べていて非常に残念な感じがした


■ 価格に対して、品質が低すぎる

市販の味噌では、グラム1円を超えるような高価格帯の味噌であれば、たいていしっかりした旨味を感じることができるのだが、当該製品からはそのような旨味を感じることはなかった

当製品が、グラム0.5円程度の味噌だったとするならば、「こんなものだろうな」と納得できるような味である
しかしながら、グラム2.47円の超高額味噌であることを考慮すると、とても納得することはできないという印象である
高額な割には、それに見合うことのない、一本調子で深みのない味である

本来、寝かせることで発酵を促し、旨味を増す食品というものは、長期熟成させてこそ、その価値が増すものである
イタリアのペルミジャーノ・レッジャーノや、フランスのコンテなどに代表されるハード系チーズ
ウイスキーや泡盛などの蒸留酒、ワインなどの醸造酒
もちろん、味噌もその一つである
世の中にはさまざまな発酵食品があり、時間を掛けることでその美味しさをより味わい深いものにしている

それなのに、この味噌の、熟成の浅さはなんなのだろう?
価格に見合った熟成度というものがまるでない。味については言わずもがなである
誠実に味噌を作っている方たちが、この味噌を味見して値段を聞いたら、激怒する
のではないだろうか?

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