■ 「若宮みそ(赤塚商店)」に話しを聞いた


若宮みそは、神田屋の悪行を知りながら味噌を卸していたのか?

製造元が「若宮みそ」であると判明したところで、疑問が生じた
はたして、商品納入元である若宮みそは、神田屋が悪質な訪問販売をしていることを知っているのだろうか?

知りながら販売していた場合、若宮みそも神田屋の片棒を担いでいるようなものである
商行為として違法性があるわけではないが、倫理的には褒められたものではない

知らずに販売していた場合は、消費者を騙すために自社商品を利用されたと言えるので、若宮みそも被害者だと言えるだろう
まっとうな商売人であるならば、激怒するとともに、即刻神田屋との取引停止してしかるべきである

一体どちらなのだろう?
若宮みそは被害者側なのか、加害者側なのか、事情を聞いてみた

■ 若宮みそ(赤塚商店)は知っていた!

結論から言うと、若宮みそは知っていた!

若宮みそに電話を掛け、これまでの事情を説明させていただいた

訪問販売で不当に高額な味噌を買わされたこと、味噌には製造者の記載がなかったこと、そして、消費者庁に確認した結果、神田屋商品の製造者として「若宮みそ」の名前が登録されていたことなどを説明し、事実かどうかを伺った

結果として赤塚氏は、神田屋に味噌を卸していることを事実だと認めた
それだけでなく、神田屋がありえないような高い価格で、みそを販売していることも知っていた

さらに驚いたことに、神田屋の味噌が、「若宮みそに神田屋のラベルを貼っただけの商品」であることも知っているという

つまり、すべて判った上で神田屋に味噌を卸していたのである
「最初は知らなかった」と弁明してはいたものの、知り得た後も販売を継続したというのは、商売人として倫理的に問題のある行為ではないだろうか?

いや、そもそも「最初は知らなかった」と言っている時点で、『神田屋=悪』と認めているようなものである。
若宮みその言葉を補うと、「最初は(神田屋がそんな悪質な商売をしているとは)知らなかった」となってしまう。そして、それを知り得た後も、神田屋と取引を継続したわけである。
悪質な業者に商品を卸し続けた若宮みそは、違法とは言えないものの、『神田屋の片棒を担いだ』と非難されても仕方がないと言えよう

■ 若宮みそは、神田屋への商品供給を続けると言う…


さらに質問を続けてみた…

「今回、自社商品が悪徳業者に使用されているとの指摘を受けたのだが、神田屋の取引を即時停止するつもりはないのか?」
これに対する回答は、「そのようなことは考えていない」・・・とのことだった


外部からの指摘を受けても、神田屋に商品供給を続けるというのだ
「再検討の上、総合的に判断します」とか、「ちょっとよく考えてみます」とか、そんな言葉は全く返ってこなかった
この言葉を聞いた時、正直「なんだ、神田屋とグルなのかよ…」と思ってしまった


若宮みそにとって、神田屋との取引は、触れられたくない事実であり、表沙汰にしたくないのであろう
代表者である赤塚氏は、こちらの質問に対しては、受け答えが歯切れ悪く、奥歯に物の挟まったような物言いであった

若宮みそのホームページには、若宮みそがどのスーパーで購入可能なのか、わざわざ書かれている(※1)
神田屋が販売する味噌商品も、若宮みそ製造なのだから、「神田屋さんが販売しているのは、うちの製造商品ですよ!」と宣伝すればよいのにと思うのだが、そうしないところを見ると、神田屋との繋がりは秘密にしておきたいことなのだろう(取引規模からいっても、会社概要に「主要取引先」として記載するに充分な規模であるはずだが、もちろん記載はなされていない)

結論からすると…
  • 若宮みそは、神田屋の悪行を知りながら、商品供給を続けていた(要はグル)
  • 若宮みそにとって、神田屋との繋がりは『都合の悪い事実』であり、表沙汰にされたくない事である

※1:2018年初めのホームページリニューアルに伴い、販売先に関する記載は無くなりました。もちろん神田屋との繋がりに関しては、なんら言及されていません

■ こんなことだから、悪質な訪問販売は無くならない

今回若宮みそに電話するにあたって、どんな回答が返ってくるのか、事前にいろいろと想像した…

最悪「知らぬ存ぜぬ」の一点張りで、話にならないことも想定しておこうと考えた
また、「自分の預かり知らぬところで自社商品が転売されてしまった。自分は知らなかったので悪くない」と主張してくるケースもあるだろう

また、一方で・・・
「そんなことは知らなかった。直ちに神田屋への商品納入を停止する。」
「精魂込めて作った味噌が、悪質な訪問販売に使われ、結果として多数の高齢者が騙されることになるなんて、怒りを禁じ得ない」
「わたしも神田屋に騙されていた。実に残念でならない。情報提供に感謝します」

 …といった返答もあり得るだろうと考えていた

が、実際のところ、返ってきた回答は、「すべて知った上で商品を卸していた」というものだった

若宮みそが商品供給を停止すれば、神田屋の悪行に歯止めをかける一歩になるのではと、一縷の望みを持って電話を掛けたのだが、その希望は無残にも打ち砕かれた

こんなことだから、悪質な味噌の訪問販売はいつまでたっても無くならないのだなと、改めて思い知らされた
まったくもって残念だとしか言いようがない

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