最終仕上げ コンパウンドで鏡面に


コンパウンドでの番手上げ


ある程度の下地は出ましたので、コンパウンドで番手を上げて磨いていき、最終仕上げの鏡面まで持っていきます

細目として金属磨き用の「ブルーマジック」を使用し、極細目としては、ウィルソンの超微粒子を使用しました


ブルーマジックの粒子サイズは5ミクロン、ウィルソン超微粒子は0.7ミクロンです

ブルーマジックを使う手前で、99工房コンパウンド細目(10~15ミクロン)も試してみたのですが、こちらは研磨粒子がアルミナではなく、アルミニウムシリケートであったため、焼入れしたハガネには歯が立たちませんでした(ほとんど削れないので、研磨に使用したペーパーが、金属粉で黒く汚れない)

これは別に99工房の品質が劣っているわけではなく、自動車の塗装面を磨くために適した硬度のコンパウンドを使用しているだけですので、硬度の高い金属にこのような製品を使用するわたしの方が悪いのです

刃物用の高い硬度の鋼材(V金10号や、焼入れしたハガネ)を磨くコンパウンドとしては、やはりアルミナ (※1)が適しているなと、改めて感じました



※1:アルミナとは、酸化アルミニウム(Al2O3)のこと。鉱物としては、ルビー、サファイア、コランダム等の形で産出される。モース硬度は8~9

鏡面に仕上がった美しいブレード



ようやく満足できる仕上がりになってきました


これまで何度も、下地出しまで戻って作業をやり直しましたが、鏡面仕上げは、ダメだと思ったら前段階(必要があれば下地まで)戻って作業することが重要です


上流工程の不備を、下流工程でなんとかしようとするのは無理があります
「せっかく苦労して番手を上げてきたのに、これまでの苦労が無駄になる」と思いたくなることも多々ありますが、急がば回れで、下地まで戻った方が良いケースがほとんどです


こういう作業は、『自己満足』なので、どこまで仕上げるかはその人次第です
この状態で『鏡面仕上げ完了』として、『組み立て・刃付』の工程に進もうと思います