雨樋の修理3(雨水を落とすための「穴開け加工」)
ゼブラ
マッキーノック
軒といを切断し、全体の長さがきちんと出たところで、
雨水を落とすための開口部を作ります
集水器と軒といの接合部分にマッキーノックで目印を付け、水を落とすための中心位置を出し、のこぎりで穴あけ用の切れ目を入れます
Z型の切れ目を入れることで、ドリルなどの
穴あけ工具を使用せずに、開口部を作ることができます
塩ビ製(硬質塩化ビニール)の雨といが主流になる前は、トタン製のものが多かったため、金切り鋏で放射状に切れ目を入れて開口部を作っていたようですが、これは塩ビ製の雨といですので、このような開口部に仕立てています
切れ目を下に押し込めば、開口部のできあがりです
もう少し大きめの開口部でも良かったと思いますが、この程度の大きさでもかなりの排水能力があるようです
一度、バケツをひっくり返したような降雨の時に、窓から顔を出して集水部の状態を確認したことがありますが、溢れることもなく排水できていました
(雨を受ける屋根の大きさにもよります)
Zパイプソー
先細ノコギリ
なお、今回の作業ですが…
1.一旦軒といを軒先に吊るし、長さや位置に問題ないことを確認
2.集水部の位置を、軒といにマーキング
3.軒といを、一旦地面に降ろす
4.マーキング位置を元に穴開け作業を行い、開口部を作成
…といった流れにしています
正確な開口位置をマーキングするには、軒先に吊るした状態が望ましいですが、
のこぎりを使う作業は、安定した地面の上でやる必要があり、このような作業の流れとなりました
慣れた人なら、脚立の上でまとめて作業してしまうのかもしれませんが、作業効率よりも安全性と確実性を重視しています
集水器は交換の必要性を感じませんでしたので、旧来のものをそのまま使用しています
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雨樋の修理4(終端部に「止り」を接着)