作品 「 鯖 」
2001年
回転するほうの、寿司屋にいった
おいしいと評判の店だった
次はこの皿を取ろう
その次は、あれ
そんな感じで、口を動かしながらも
眼だけはお皿を追いかけていた
一周もせぬうちに、消えてしまう皿もあれば
何周もしているような お皿もあった
一皿だけ、誰にも取ってもらえなくて
一人で廻りつづけている お皿があった
指名してもらえないホステスみたいで
なんだか 可愛そうだった
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