月寅次郎のサイト

作品 「 質量の白」 1998年

夜、しめさばを喰べていた
あと5切れというところで
箸がとまってしまった

ついつい、見入ってしまったのである

鯖の背中の模様というものは、たいしたものだと
個人的に 高く評価している

一定の間隔を保ちながら、点と線とが
自在にうねり 流れており

規則性と不規則性との
ぶつかり合いの美しさを見せてくれる

「世界生物 体表模様大会」
そんなものがあったとしたら
(もちろんありはしないが)
シマウマではなくて、鯖に一票だな・・・

・・・そんな「あほ」なことを考えていたら
TVのむこうで 阪神が負けてしまった


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