「タイムドメイン・ミニ」 の吸音材を交換する
「タイムドメイン・ミニ」 は吸音材の交換によって、音の抜け、伸びが良くなります。
費用がほとんど掛からない割には、効果的な方法なのでオススメです。
「タイムドメイン・ミニ」 を分解する
画像は、タイムドメイン・ミニを分解し、外殻シェルから吸音材を抜き取った状態です。
分解は、スピーカー正面の穴の奥にある4つのプラスネジを緩めればOKです。
スピーカー背面の穴(バスレフダクト)の奥にも、ネジがありますが、これを緩める必要はありません。
このネジを外した状態で外殻シェルを分解すると、
スピーカーユニットも落ちてくることがありますので、ユニットの破損・断線などを引き起こしかねません。
外殻シェルを外すときは、慎重に行い、
ウレタン製のパッキンを破断しないように気をつけましょう
紙製吸音材の作成
新聞紙をテトラパック状に張り合わせ、吸音用の紙風船を作ります。
初めて目にされる方は、 「こんなもので?」 と、馬鹿にするかもしれませんが、スピーカー内部の吸音材としての能力は、かなり高いものがあります。
(さらに情報が欲しい方は、 「
戸澤式吸音レゾネーター」 や、 「
リプトン 吸音」 で、検索してみてください)
個人的には、昔、YAMAHA NS-7という美音系の密閉型スピーカーで、同様の 「紙風船での吸音」 を試したことがありますが、音の抜け、伸びが良くなって、元の純正吸音材に戻せなくなった覚えがあります。
(ちなみにNS-7の吸音材は、よく使用されるグラスウールではなくて、純ウールのような高級素材でした)
こだわりたい方は、和紙を使用されると良いと思いますが、新聞紙でも充分な効果を得ることができます。
肝心の、
「吸音用紙風船」 の造り方ですが・・・
画像左端のような形状(正三角形が4つ合わさった形状)に新聞紙を切り、 折り曲げて、 「のり」 で貼り合わせるだけです。
「大」 と 「小」 の、二種類の大きさを造ると、エンクロージア内部に詰めやすくなります。
「タイムドメイン・ミニ」 へ吸音材(小)を入れる
紙風船 「小」 をエンクロージア(外殻シェル)の奥に入れこみます。
とりあえず、4つ入れました。
入れる際に、風船が凹んだりもしますが、それほど気にすることはありません。
とはいっても、完全につぶれると意味がなくなりますので、加減して入れましょう
「タイムドメイン・ミニ」 へ吸音材(大)を入れる
紙風船 「大」 を、さらにその上に置きます。
紙風船が、外殻シェルのネジ穴をふさいでしまわないように、配置には気をつけましょう。
紙風船が、エンクロージア内部で動いてしまわない程度、そして 「無理な詰め込み」 にならない程度に入れるとよいと思います
「タイムドメイン・ミニ」 の組み立て
吸音材の交換が終了したら、エンクロージア(外殻シェル)を組み立てます。
4つのプラスネジを締めこんで完了です。
こだわる人は、均等な締め付けトルクとなるよう、対角線のネジ同士を少しづつ締めていきましょう
よりこだわる人は、トルクドライバーを使用して、トルク管理です
チューニング後の音の変化(個人的な感想)です
・
中音域の 「曇り」 が、少なくなって、伸び伸びと鳴るようになる。
・
ローエンドも伸びる
・・という傾向になります。
結構大きく変わりますので、 「タイムドメイン・ミニ」 をお持ちの方は、トライしてみると良いかもしれません。
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