訪問販売なのにクーリングオフできない、なぜなら…



できるものならクーリングオフしたい
だが、巧妙に信用させられてしまった母には、被害者意識すらなかった


被害者意識が無ければ、クーリングオフは難しい

食品表示情報から、神田屋が訪問販売している味噌は、自社製造商品ではないことが判明した

早速、母に「この味噌は買ってはいけない。どう考えても価格がおかしい。おそらく悪質な訪問販売業者だ」と伝えた
だが、しかし、本人は「好きなものを買って何が悪い!」と激昂して取り付く島もない

(高齢で情動制御力も低下しているため、本人の行為に対し「それは間違っている」と指摘すると、自分自身が否定されたと思い込み、感情的になってしまうのだ)

もともと「みそ」はクーリングオフの対象外であったが、訪問販売でのトラブルが耐えないことから、平成19年7月に、クーリングオフの対象として追加された経緯がある

だがもちろん、クーリングオフをするためには、「クーリングオフしたい」という意思が不可欠である
本人が好んで買っており、喜んで使っている場合、クーリングオフさせることは難しい
購買者本人に被害者意識がない以上は、手の打ちようがないのだ

クーリングオフは、消費者側から行う契約解除である
本人に解約解除の意思がない場合は、法定後見人でもない限り、如何ともしがたい

泣き寝入りするしかないのか?

困った、参った、これ以上はどうにもならない
この訪問販売業者が、巧妙すぎるのだ

巧みな謳い文句を並べ連ねて、判断力の低下した高齢の消費者を魅了し、納得の上で購買行動に至らせる
「高いけれど、その分良い商品、無添加で安全、手造りで安心」…そんな甘い言葉に、人の良い高齢者は簡単に騙されてしまう


息子としては困ったことではあるが、高い授業料だと考える以外に、できうることがない

母には、「この味噌がいかに法外な価格なのか」を、改めてしっかり説明した
だから、訪問販売の味噌を再び購入することはないだろうと思っていた

が、それは甘い見込みであったことを、後々思い知らされることになる
そう、味噌の訪問販売は、またやってきたのだ。商用ライトバンに樽詰め味噌を満載して…

そしてついに、訪問販売業者に直接会い、疑惑の数々を問いただすこととなる

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