オーディオインシュレーター(自作・吊下式)音はどう変わった?
自作インシュレーター(吊り下げ式)のインプレ
音の傾向 (内部振動の開放と外部振動の遮断)
画像では判りづらいかもしれませんが・・・
インシュレーター内壁側面に木ねじをねじ込み、そこから黒い色の紐を垂らして、信楽トランスポートを吊り下げています。
トランスポート本体は、触れると揺れる状態ですが、4箇所から吊っているせいか、揺れは速やかに収束します
意図的に強く力を加えない限り、「インシュレーター内壁とトランスポートがぶつかる」ということはありません。
信楽トランスポートは、音質を優先してピックアップサーボ量を減らしている
せいか
「外部振動による音とび」
には決して強い方ではなく、はっきり言ってしまうと
「かなり弱い方」
だといえます。
(おそらく他の四十七研究所のトランスポートも同様だとは思います)
CD演奏中に、トランスポートを設置している床面をこぶしでノックすると、一瞬音が切れたりする
のですが、この「吊り下げ式インシュレーター」に設置した後では、床面や、インシュレーター側面をいくら叩いても、音が途切れることはありませんでした。
吊り下げることによって、
トランスポート本体と床面をアイソレート
できているようです。
トランスポート内部の回転系に起因して発生する振動も、むやみに押さえ込むことなく、速やかに発散、開放ができているようで、音的には多大な改善効果を感じることができます。
造った当人が言うのもなんですが・・・
この自作インシュレーター無しの状態で、MODEL4716(信楽トラポ)に、CDをセットしようという気には、もうなりません。
音の傾向について改めて触れておきますと
、TL5100用に製作した「初期型」と、ほぼ同傾向です。
簡単に整理すると・・・
音場の広がり感が増し、空気感が濃密になる。(一聴で感じられる程度の変化量)
音の出方が、「無味乾燥」から「美的」な方向へ変化する。(平たくいうと、より感動的な音になる)
音が情緒的になる割には、丸くなるわけでも、鈍重になるわけでもなく、音的には鮮明さを保っており、むしろ、微細な音の再現性が増す。
・・・といった具合です。
造った当人が、インプレを書いているので、三割くらい差っ引いて読んでやってください
カバーを開けた状態
四十七研究所製のCDトランスポートは、CDがむき出しの状態で作動・回転するために、
CDの風切音やピックアップの作動音、位置決めのシーク音などが、試聴位置まで聞こえてくることがあります
。
ある程度音量が出ているときは、ほとんど判らないのですが、クラシックなどを聴いていると、pp(ピアニシモ)の時などに、作動音が耳に入ってしまうことがあります。
たいした音ではないので、「気にならない」といってしまえばそれまでですが、このような
「作動音の音もれ防止」
と
「埃りよけ」
の機能を持たせるために、
フルカバード
にしました。
カバーを閉じてしまえば、作動音が耳に入るようなことは、ほとんどありません。
「再生音」のみに没頭して、耳を傾けることができます。
(もしかすると、スピーカーからの音圧に起因する悪影響を防ぐ意味でも役立っているかもしれません。)
カバーを閉じてしまうと、熱が逃げにくくなってしまいますが、さほど発熱する機器ではないので、気にするほどのこともないようです。
フルカバードにしたおかげで、トランスポート本体に埃が積もらなくなり、掃除も楽になりました。
【追記】:真夏になりますと、さすがに熱がこもりやすいようです。
すこし蓋を開けた状態になるように、追加加工しました。
次ページは
、「一般的なインシュレーターとの比較」です
←
前のページ
続きはこちら
⇒
●
オーディオのメインページに戻る