「タイムドメイン・ミニ」 のスピーカーユニット交換 その2
前回は、フルレンジスピーカーユニット
NSW2-326-8A WHISPER の解説と取り付け加工
まででした。
続いて実際の取り付けです
「NSW2-326-8A WHISPER」 を取り付けるためのネジとナット、それからユニットの取り付けの高さを合わせるためのスペーサーを用意します。
いろいろと計測した結果・・
・30mm長のスペーサー
・M3サイズ(3mm径)45mm長の鍋小ネジ
・ワッシャー
・ナット
…を使用して組み付けると、ユニットとエンクロージアの高さがおおよそ揃う計算になります。
画像は、調達した部品です。
ちなみに、画像の
スペーサーはジュラコン製で(デルリンと同様の素材です)
強度もそれなりにありますので、安心して締め付けることができます。
ジェラコンスペーサー販売先
スピーカーユニット取り付け
スピーカーケーブルをユニットに半田付けして
「NSW2-326-8A WHISPER」をステーに組み付けます
このような一般的とはいえない取り付け方で、ぐらぐらしないのか不安ではありましたが、かなりしっかりと固定されました。
スピーカーユニット取り付け(背面)
背面から見た様子は、このようになります。
穴あけ位置の精度が出ていると、取り付けフレームのリブ部分が「ネットの回り止め」の役割を果たすようになり、ぴったりと収まると思います。
穴あけの位置が悪い方にずれると、ナットが入れられなかったりしますので、この部分は正確さが求められる部分です。
空気漏れを防ぐ
ユニット取り付け後に、エンクロージアを仮組みしてみたところ、ユニットとバッフルの間に、若干の隙間ができているようでした。(約1mm程度)
「パストラルシンフォニーのマイクロピュアテクノロジーを応用しました。」
・・・と、うそぶいてごまかそうかと思いましたが、いくぶん隙間が大きすぎたようで、音出ししてみると、逆相成分が混じった実に情けない音が出てきました。
ここの部分は、粘着テープつきのスポンジを細長く成型し、ユニットの周囲に貼り付けることで対処します。
スポンジを台形状にカットし、接着面の反対側を相対的に長くすると、スポンジ同士の接合部に隙間を生じさせずに貼り付けることができます。
空気漏れ防止用スポンジの貼り付け
ユニットの周囲に、空気漏れ防止用スポンジを貼り付けたところです。
バッフル面を合わせてみて、懐中電灯の光を当て、反対側から隙間を確認しましたが、しっかりと密着しているようで、光が漏れてくることはありませんでした。
上手い具合に密閉できているようです
完成・試聴
なんとかスピーカーユニットを納めることができました。
見た目の違和感もなく、なかなかいい仕上がりです
早速音を出してみましたが、コーン紙の「紙くささ」もなくなり、全体的な音の品位があがりました。
元々の 「タイムドメイン・ミニ」 の純正ユニットとは、基本性能に大きな差異がありそうですので、良くなって当然といえば当然かもしれません。
ここまで、吸音材の交換、アンプのグレードアップ、スピーカーユニットの交換と、段階的に進んでまいりましたが、ようやく「おもちゃ」の域を脱して、「オーディオ製品」らしくなってきたようにも思います。
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