上の画像は、内容量が170gだった頃のパッケージです(現在は150gに変更)
コーヒー豆の詳細
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分類:レギュラーコーヒー(粉)
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内容量:150g(以前は170g)
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実売価格:1014円(2023年12月調査・税込)
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豆(原産地):エルサルバドル50、コスタリカ30、グアテマラ20、
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製造者:小川珈琲
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コピー:甘い果実のような香りと濃厚な甘みが特徴
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10gあたり実売価格:約67.6円
購入履歴:2023年08月 862円(税込)170g 約50.7円/10g
この後、150円以上値上がりし、内容量が20g減少しました。
購入店及び、価格調査の場所:地元スーパー
総評
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まろやかな甘味
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華やかでフルーティーな酸味
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単調で平板なコーヒーとは、無縁の複雑さ
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コーヒーの奥の深さが垣間見られる
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静かな場所、ゆったりとした時間の中で、一口一口味わおう
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スペシャルティの名に恥じない良質のコーヒー
小川珈琲 SPECIALTY COFFEE BLEND 009
小川珈琲 スペシャルティコーヒー009の印象
金色パックが目印、豆の色が濃い目だったので、ロースト深めの苦味強調タイプかと思ったが、全く違った。
華やかなフルーティ系、ガツンときたり、ゴリゴリ押してくる感じは皆無。
ソフト系の柔らかな感じで、香りもやや薄めで、決して強くはない。
約469円/100gの高価格帯の豆だという事前情報なしに口に入れた場合、「パンチが無くて面白みに欠ける」と評価してしまうかもしれない(特に一口目はそうだ)
酸味は軽めだが、上品で良い。
能書きの通りに、
まろやかな甘味があり、豆としてのクオリティの高さを感じる。
全体的に上品な味の仕立てになっているため、一口目は薄く、軽く感じてしまうかもしれない。
だが、
飲み進むにつれて、このコーヒーは本領を発揮する。
半分以上飲んで、コーヒーの湯音が下がってきた頃には、良い意味でまったりした甘みの良質なコーヒーが味わえる。
最初の一口目から、最後の一口まで、ここまで印象の変わるコーヒーも珍しい。
凡庸で、最初から最後まで一本調子のコーヒーもあるが、これはめくるめくコーヒー体験だ。
正直言うと、最初の一口目は「薄くてパンチがなくて、どこが良いのか全く判らない」と感じ、一通りネガティブなレビューを書いたくらいだ(そのため、文章を書き直す羽目になった)
是非とも、他の高価格帯コーヒーを一通り飲んだ後に味わって欲しい。
(比較対象の基準が、自分の中である程度定まった段階で、飲んで頂きたいコーヒーとも言える)
※ 最初の一杯の1/3を飲んだ時点で、「次はもうない、もう買わない」とまで思ったものの、
最後の1/3を飲んだ時点で、評価が180度変わった。
あたかも手のひらを返すように、低評価から高評価へと変わった。
こういう、一口目から最後の一口にかけて、大きな変化を見せるコーヒーは、素晴らしいコーヒーだと言って良い(少なくともわたしの中ではそうだ。背が高く細身のマグカップに抽出すると感じられやすい)
是非とも、コーヒーの上層と下層にかけての、味の変化を味わって頂きたい。
(単に温度によるものか、旨味成分の沈殿によるものかは、検証中)
最後の方は、豆の分量に対して濃い目に感じた。これはカス豆の少ない高い品質を示している。
どっしり、しっかり感もあり、良い意味で押しと強さがある。もう一度飲まなければと思った。
今のお気に入りはトアルコトラジャだが、それと並ぶ程度のお気に入りになる可能性もある。
このコーヒー、
パッケージデザインが実にイカス!
一体いつ頃デザインされたものかは知らないが、小川珈琲・OGAWAの書体に、いにしえの感じが出ており、実に良い。
金色と栗色の配色も、レトロ感があって素晴らしい。
(明治ミルクチョコレートデラックスや、バンホーテンココアの缶を想起させる良デザインだ。ちなみにチョコの方は1957年発売)
令和の時代になり、UCCはゴールドスペシャルプレミアムを登場させ(2022年9月)
キーコーヒーは、PREMIUM STAGE(プレミアムステージ)を「DOORS+」にリニューアル(2023年9月)した。
コーヒーの世界でも、手を変え品を変え、さまざまな戦略で、商品を手にとってもらおうとしているが、真に価値のあるものは、何も変えずとも、そのまま残り続けるものだ。
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