キーコーヒー モカブレンド(赤缶) - 月寅次郎のコーヒーレビュー

最終更新日: 作者:月寅次郎


コーヒー豆の詳細

  • 分類:レギュラーコーヒー(粉)
  • 内容量:320g(以前は340g)
  • 実売価格:754円(2023年12月調査・税込)
  • 豆(原産地):エチオピア、ブラジル他
  • 製造者:キーコーヒー
  • 10gあたり実売価格:約23.6円
購入履歴:2022年08月 538円(税込・特売)340g 約15.8円/10g
購入店及び、価格調査の場所:地元スーパー


総評

  • 安心・安定のモカブレンド赤缶
  • キーコーヒーのモカの一つの基準であり定番
  • プレステージクラス(現行のDOORS+)と傾向が類似
  • 舌の両脇にキュッとくる酸味が特徴
  • 青缶と共に時代を生き残ってきた
  • もはや一つのコーヒー遺産

キーコーヒー モカブレンド(赤缶)の印象

いつものキーコーヒー(モカ)の味。

クオリティの違いはあるものの、小川珈琲と同じく正統モカブレンドど真ん中の味。

VPプレステージクラス モカブレンド(真空パック品)と、それほど大きな違いは感じられない(VPプレステージクラスは、今ではDOORS+にリニューアルされている)<

真空パックと赤缶りというパッケージングの違いはあるが、使っている豆は同じではなかろうかと勘ぐってしまうような、共通点の多い味だ。

条件が同じとなるように、賞味期限が同程度のものを同時に開封し、一度に飲み比べてみると判るかもしれないが、この手記は「一斉飲み比べ比較」ではなく、その時飲んで感じたものを書き留めておいたものなので、他の製品との比較は味の記憶に頼っている部分が多い。
そのため、ここまで味が似通っていると、どこがどう異なるか、語る自信がない(そのくらい似通っている)

キーコーヒーのモカらしい、舌の両脇にキュッと来る酸味が特徴的で、まったりした感じはあまりなく、コクも控えめ。
シャープな苦味も控えめで、官能的には酸味を楽しむコーヒーと言えよう。

10gあたりでは約14.6円、同じキーコーヒーの真空パック入りより安いのだが、100gあたり200円以下クラスとしては充分楽しめる。このクラスの中でも最も嗜好に合っており、個人的に好きなバランス。

それにしても、『缶入りコーヒー豆』という商品は、実に少なくなってしまった
昭和の時代には普通にあったものだが、もやはこのキーコーヒーの赤缶/青缶以外は、ほとんど見かけることがない。

そういう意味では、時代の淘汰を経て生き残ってきたコーヒーとも言える。
泡沫のように消えていく商品の多いなか、こうして長年愛される商品は貴重である。

なぜ、この『缶入り』だけが生き残ってきたのか、一言でいうと、この商品を愛し、買い支えてきた消費者がいたからである。

缶入りは円筒形のため、陳列棚でのスペース効率は決して良くない。運送時のおいても同様だ。
時代の流れから取り残された感もあり、いつかは消えてしまうかもしれない。
個人的には、そんな心配をしている(杞憂だと良いのだが)

8月24日開封、9月13日完飲

月寅次郎のコーヒーレビュー に戻る

月寅次郎のレシピ に戻る