UCC 職人の珈琲 あまい香りのモカブレンド - 月寅次郎のコーヒーレビュー

最終更新日: 作者:月寅次郎

UCC 職人の珈琲 あまい香りのモカブレンド
エチオピア豆の供給不安に伴い製造中止(内容量300g)
後継商品は、「あまい香りのリッチブレンド」(280g入に減量)

コーヒー豆の詳細

  • 分類:レギュラーコーヒー(粉)
  • 内容量:300g
  • 購入価格:437円(2022年09月・税込)
  • 豆(原産地):エチオピア、ブラジル他
  • 製造者:UCC上島珈琲
  • コピー:モカのあまい香りとやわらかな口当たりが特徴のブレンド
  • 10gあたり実売価格:約14.5円
  • 製造終了年月:2022年2月
購入履歴:2022年09月 437円(税込)300g 約14.5円/10g
購入店及び、価格調査の場所:地元スーパー (内容量300g時代の製品)


総評

  • 価格は安い、味は薄い
  • UCCらしく苦味に特徴
  • 豆量多めで淹れるのがポイント
  • 難しいこと考えずに、ガバガバ飲もう
  • ベトナム豆ベースのリッチブレンドよりはましだった
  • 職人の珈琲、最後のモカブレンド
  • 300gパックから280g、240gへ

UCC 職人の珈琲 あまい香りのモカブレンドの印象

UCC 職人の珈琲 あまい香りのモカブレンド

キーコーヒーのモカブレンドと比較すると、やや苦味方向に振った印象。

全体的なクオリティは、キーコーヒーに軍配が上がるようにも思えるが、消費期限切れの豆で評価するのはそもそもフェアではない。
そもそもこれは一般スーパーで購入可能な、大手メーカーの最安価格帯のレギュラーコーヒーなので、クオリティを云々するのもどうかと思う。
スーパーのプライベートブランド品になると、これよりさらに酷いものもあるが、それは言及しないでおこう(範囲外だ)


そういう意味では、お金を出して買う意味のある最低基準ラインに位置すると言えよう(個人の主観による基準です)

「味はそこそこで構わない。ミルクも砂糖もしっかり入れて、何杯もガブガブ飲むんだから」という人には、実にぴったりのコーヒーで、安い分だけコスパも優秀である。
(とはいうものの、それはあくまでも300gパックが普通に販売されていた2022年初頭までの話、その後280g→240gと内容量が減少しているので注意したい)

一言でいうと、『薄い

まあ確かに、コーヒーではあるよね。という感じ。
そのくらい特徴も印象も薄い。インパクトがない。悪い言い方をすれば、コーヒー色をした苦味の付いた水みたいだ。
なんだか、お湯に溶かすだけの『インスタントコーヒー』を飲んでいるような気分になってくる。(恐らくこの一言が、このコーヒーを最も的確に表している)

UCC 職人の珈琲 あまい香りのモカブレンド

吟味してゆっくり味わう向きには合わないかもしれないが、コーヒーにも様々な楽しみ方があるので、これはこれで良いような気もする。

安い粉の常として、薄味に感じてしまう。低質な豆の混入が多いのか、グラムあたりで抽出されるコーヒーエキス濃度が薄い

そのため、粉はやや多めに入れたほうが良い

このコーヒーは、飲むタイミングが遅くなってしまい、賞味期限を過ぎた直後に飲んだため、やや酸化が進んだ状態でのテイスティングとなっている。
(昔販売していた、ロッテ・コーヒーガムのような酸化味がほのかに感じられる)


とはいえこれもコーヒー、確かにコーヒー、間違いなくコーヒー。

どこに基準を置くかによってその価値は大きく左右される。
老若男女別け隔てなく愛され、広く万人受けするというのは、それはそれで立派なバリューだ。

エチオピアの政情不安に伴い、モカ豆供給不足に陥ったためか、UCCは当商品の販売を終了し、後継商品として、あまい香りのリッチブレンドを発売した。同時に内容量は300gから280gへと減らされている。

これを持って、UCC職人のコーヒーから「モカブレンド」の名が消えた。

キーコーヒーがグランドテイスト モカブレンドを復活させたのとは、対象的である。

UCC 職人の珈琲 あまい香りのモカブレンド

イメージした人。「しまむら」の新聞折込チラシの衣料モデルさん

2022年9月14日開封、9月30日完飲

UCC 職人の珈琲 あまい香りのモカブレンド

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