L.W.シットハーネス(モンベル製登山用ハーネス)の装着方法

最終更新日: 作者:月寅次郎


登山用ハーネス

モンベル L.W.シットハーネスの装着手順です。

このページは「自分用の備忘録」です。しばらく使わなかった時に装着にまごついた事があったため、いつでも見返せるように装着手順を解説しています。

L.W.シットハーネス、モンベル
まず、ハーネスを広げます。(上の画像の状態にします)

どこにも脚を通す必要はありません(ここ重要)

左手にウエストバックルを持ち、右手にウエストベルトを持って、ハーネスを腰(お尻)に当てます。

①の部分を腰(背面)に当て、ベルトループをだらりと垂れ下げます。
前掛けを背中側に付けるイメージです。

イラストにすると、下の状態になります。
登山用ハーネス
次に、脚の間に垂れ下がったビレイループを(前側から)掴み、股下を通して、ヘソの前まで引き上げます。

そして、引き上げたビレイループにウエストベルトを通し、ウエストバックルを締めます。

登山用ハーネス
そうすると、上の画像のような状態になります。
3Mスコッチ
マスキングテープ

登山用ハーネス
ベルトの余った部分は…

登山用ハーネス
折り返してバックルの最初のスリットにベルトを通し、
ビレイループ(赤色)をくぐらせて、反対側のベルトループに差し込みます。
(この画像では、スリットに通っていません。後日修整の予定です)

ベルトの余りは8cm以上が必要とされています。(最近太ったなと思う場合は、念のため長さを確認しておきましょう。余裕が少ない場合は、抜けるおそれがあり、危険です)

登山用ハーネス
サイドリリースバックルを嵌めます(左側)

登山用ハーネス
同様に、サイドリリースバックルを嵌めます(右側)


きちんと装着できているか確認

ベルト等にねじれが生じてないか確認。

各部の長さが適正で、キツすぎたりゆるすぎたりしないか確認(必要に応じて微調整)

ウエストベルトが緩まないか、引っ張り確認。

落ちた時の事を想定し、ビレイループをぐっと上に引き上げ、大事な部分に食い込んで痛くないか、しっかり自重を支えてくれるかを確認。

脚を上げたり、歩いたりして、動きの妨げになっていないか確認。

L.W.シットハーネスについて

Black Diamond
モーメンタム


Petzl
コラックス

このハーネスは、主に沢登りに使っています。
これなら沢登りとアルパインの両方で使えると考え、汎用性の高さを考慮して購入したのですが、なかなかアルパイン系の山に行く機会が無く、現状では沢専用と化しています。

モンベルには「サワークライム シットハーネス」という製品もあり、こちらの方がより保水性の無い「沢用」ではあるのですが、装着した時のフィット感や違和感の無さなど、総合力を加味して「L.W.シットハーネス」を選択しています。

どちらも、モンベルショップにて履き心地を確かめ、比較した上で選びました。

積極的にクライミングをやる人であれば、フォームパット付きで、レッグループがしっかりした作りの製品の方が良いですし、ギアループも左右で2つづつ必要でしょう。

ブラックダイヤモンドのモーメンタムや、ペツルのコラックスなどが良い例です。(左の画像の商品です。画像が表示されない場合は広告ブロッカーをOFFにしてみてください)

このL.W.シットハーネスは、「落ちないことを前提とした、ショック緩衝機能の無い軽量ハーネス」です。
落ちた時のショックの少なさや、吊り下がった時の快適性よりも、軽量性や装着性、体の動きの追従感を重視した製品になります。

L.W.シットハーネス(モンベル公式ページ)

モンベルの「L.W.」と「U.L.」

「L.W.」は「ライトウェイト」"Light Weight"の略であり、軽量であることを意味します。

モンベル製品には、同様に「U.L.」の付く製品も多いですが、こちらは「ウルトラライト」"Ultra light"を意味し、「超軽量」タイプの製品であることを意味します。

実使用時の感想

他のハーネスを実使用した経験がないため、比較はできませんが、装着感も悪くなく、付けていることをあまり意識せずに行動できます。

装着も容易で、用途に合っていれば良い製品です。

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