コーヒー豆の詳細
-
分類:レギュラーコーヒー(粉)
-
内容量:160g (以前は170g)
-
実売価格:754円(2023年12月調査・税込)
-
豆(原産地):有機エチオピア55%、有機グアテマラ45%
-
製造者:小川珈琲株式会社
-
10gあたり実売価格:約47.1円
-
コピー:香り高く爽やかな味わい
購入履歴:2022年07月 646円(税込)170g 約38.0円/10g
購入店及び、価格調査の場所:地元スーパー
総評
-
本当の意味で、モカらしさを感じるモカブレンド
-
最近の変な流行には乗っていない
-
クラシカルかつトラディショナル、直球ど真ん中の王道モカ
-
ベタベタ、まったりしてなくて、切れの良さが味わえる
-
苦味は上品、シャープな切れ味
-
豆のクオリティがしっかりしており、後味の余韻が素晴らしい
小川珈琲店 有機珈琲 フェアトレードモカブレンドの印象
実にモカらしいモカ。
「モカ・ブレンド」は、あくまでもモカを主体としたブレンドコーヒなので、モカ基調でありながらもそれをどう広げ、どうまとめるかで各社の個性が分かれる。
この小川珈琲のモカブレンドは、「まさしくモカ」である。
モカブレンドコーヒーが好きな人向けの、「直球・ど真ん中の王道モカ」である。
そういう意味では、キーコーヒのモカブレンドを、味や香りのバランスを崩さずに、
クオリティを引き上げて、キレキレのクリアに仕上げたような印象がある。
キーコーヒーのモカブレンドが好きで、さらに上質で美味しい珈琲をという方に、おすすめできる。
いわゆる、昔からあるモカブレンドのバランスそのままの味、良い意味でクラシックかつトラディショナル、本道で正道、王道の系統
イノダコーヒー(モカ)にあるような、ナッツのようなコクは薄い。だがその分、酸味が引き立っている。
また、酸味の質が良いため、後味に良質の甘みが残る。
実際に甘いわけでなく、まろやかさを舌がそう感じているだけだが、このまろやかな甘味感を舌の両側でゆっくりと味わいたいところだ。
そう、これは、コーヒー液を嚥下した後に、口の中で後味をゆっくりと楽しめる珈琲だ
ベタベタ・まったりしか感じが無いために、珈琲としての『キレ』が良い。
苦味も上品でシャープ。
前面にしゃしゃり出ずに、後ろで黒子のように支える苦味の、なんと上品なことよ。
織物で例えると、紗のような透明感があり、絹のように肌触りが良い。
少々オーバーだが、天女の衣のような軽やかさとでも言うべきか?
ちなみにイノダコーヒー(モカ)は、みっしりと目の詰まった上質なベルベットのような感じだ(目が詰まっていて、少々重量感がある印象)
悪い意味での『重さ』がないため、スコスコと喉を通る。
イノダコーヒーはどっしり感があるので一杯で充分な感じだったが、この小川珈琲はついつい2杯目を飲んでしまう(そのため、割りと早く無くなってしまった)
コクとかフルボディ感を楽しみたい方には向かないが、モカ特有の爽やかな酸味とキレが生きている。
人で例えると、ほっそりした昭和美人のような感じだ。具体的に言うと、中谷美紀やナタリー・ポートマンが思い浮かぶ
追記:豆が酸化してくると、京都イノダっぽいまったり感(厚み感)が出てくる。
●
月寅次郎のコーヒーレビュー に戻る
●
月寅次郎のレシピ に戻る