ピッツァ マルゲリータとは
ピッツァ マルゲリータは、素材の旨味を生かしたシンプルなピザです。
ソースはシンプルなトマトソース、具材はモッツァレラチーズのみ、バジルの葉は彩りと香りと添えるのみです。
緑・白・赤の三色が、イタリア国旗をイメージさせることもあり、
ナポリ風ピッツアの代表的な存在です。
ゴテゴテと具材に頼ったピザではありませんので、生地とソースのでき具合、さらには焼き具合が物を言うピッツアでもあります。
ピッツァ マルゲリータの作り方
生地やトマトソースの作り方については、別ページで解説済みですので、下のリンク先をご覧ください。
ここでは、ピザ生地やソースなど、基本材料が用意できているという前提での解説です。
材料の用意
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ピザ生地(クラスト)1枚
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トマトソース:適量(今回は40mlほど使用)
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モッツァレラチーズ:適量
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バジル:適量
『適量』ばかりで参考になりにくかもしれませんが、ピザクラストの直径(サイズ)次第で分量は変わってきますので、一概には言えません。
それぞれの量は、だいたいの目分量で良いのですが、
モッツァレラチーズはケチらずしっかり投入してください(チーズ少なめだと、はっきり言って美味しくありません)
バジルの量は(実際に載せてみれば実感できると思いますが)そんなに量が要るものでもありません。
ちなみに、今回作っているのはピッツァとしてはやや小さめサイズです。
大きな石窯で焼くわけではなく、家にあるフライパンで焼きますので、それに合わせて小さめサイズのクラストにしています。
後で計ってみましたが、直径15cmほどの小ぶりのクラストです。
今回使用したトマトソースです(自家製)
使用量が判るようにと、小型ステンレス容器に一旦取ってから使ってみました。
このサイズのピッツアですと、おおよそ40mlほどの使用量となるようです。
使用した自家製バジル(少し大ぶりの葉だったため、この量だと少し余りました)
庭で育てているため、使用直前に摘んで使いました。
摘みたてですので、香りもしっかりあります。
「
バジルってこんなに香るのか!」と感じるくらいに強烈です。
焼く前の準備
クラストにトマトソースを伸ばし、モッツァレラチーズを載せます。
バジルは、まだ載せません。
ピッツァを焼く
後は、いつものように焼くだけです。
(焼き方については、別途下のリンク先ページで解説しています)
バジルは焼いた後の「後のせ」で構いません。
事前にバジルをトッピングしてから焼くと、
バジルに火が入り過ぎてしまいます。
シナシナになって小さく縮み、色が黒っぽくなるくらいならまだ良いのですが、下手すると焦げたり燃えたりします。
ピッツアが焼けた後で、バジルを「後乗せ」すれば、バジルの縁が焦げることはありません。
熱が入って暖まったトマトソースの上にバジルを乗せるだけで、鮮やかだったバジルの緑色が、さっと「深緑色」に変わっていきます。
それが、バジルに熱が入った状態です。
(そのくらいの、軽い火の入れ方で充分です)
バジルは生でも食べられます。あまり熱を通してしまうとフレッシュな香りと鮮やかな彩りが失われてしまいます。
どうしてもバジルにしっかり火を通したい場合は、「焼き」の最終段階でバジルを載せ、上からバーナーでさっとひと炙りしてください。
バジルの火入れについて
これまで、どのように火入れすれば、バジルが焦げずに良い塩梅に仕上がるのか、いろいろと試行錯誤してきました。
結局のところ、「
バジルは、焼かずに後のせ」という手法に落ち着きました。
この方法は、筆者が勝手にやっているもので、イタリア料理の世界では、どういうやり方が主流なのかは知りません
(筆者は一般人で、料理人ではありません)
ですので、もしかするとプロの方から、「このやり方はおかしい」といった声が上がるかもしれませんが、筆者はこの焼き方で、うまいうまいと食べています。
バジルに火が通り過ぎることがないため、しっかりとバジルの香りを楽しめるマルゲリータピッツアが楽しめます。
後味で鼻孔に抜けていくバジルの香りが、非常におつな一品です。
フレッシュバジルが収穫できる期間は、一年のうちでも夏の間だけです。
(頑張っても、初夏から秋口にかけてくらいがせいぜいです)
お家でバジルを育てている方は、ぜひとも作ってみて下さい。
自分で言うのも何ですけど、とってもおいしいですよ。

こちらは筆者が育てているバジルです。
(後ろのプランターに植わっているのはイタリアンパセリ)
このページに登場するバジルの葉は、この苗が成長したものを収穫して使っています。