オピネルの隙間を削るのは、最後の手段


削ったら最後、元に戻すことはできません

オピネルのオイル漬けに合わせて行うカスタムとして、ブレード取付部の隙間をヤスリで削って広げ、刃を出しやすくしている方が多数見受けられます

ブレードの出し入れが固めであるがゆえの対策だと思われますが、真似をするのは危険なカスタムです
一時的には良いかもしれませんが、長期的に見ると、開閉が緩くなって節度ある手応えが失われる恐れがあり、フォールディングナイフとしては甚だ危険で、推奨できません

こういう行為に共通する特徴として・・・
 ● 削るタイミングを考慮していない(購入直後か、使い込んだ後か?)
 ● ハンドルから水分が抜けるのを待たずに削っている(後でゆるゆるになる)
 ・・・という傾向が見られます

それでは、順を追って解説してみましょう
オピネルの隙間を削る場合は、慎重に

● 合わせて読みたい1:オピネルのオイル漬けは、最悪のカスタム

● 合わせて読みたい2:オピネルの刃が出ない時の対処法(サヴォワ打ち・コンコンとは?)

● 合わせて読みたい3:オピネルの扱い方と洗い方(刃の固着を防ぐ使い方)

● 人気のページ1:オピネル 鏡面仕上げ

● 人気のページ2:オピネルの分解

購入直後は、馴染んでないので開閉が固め

そもそも、オピネルの隙間を安易に削るべきではないのですが、百歩譲って「削るとしたら、いつやるか?」ということについて考えてみましょう

購入直後は、ブレードの当たり面とハンドルの木材が馴染んでおらず、やや固めになっていると思います
なんでもそうですが、最初は当たりが出ていないため、固いのです
使用するに従って、徐々に馴染んでいき、ちょうどよい塩梅になっていきます(そうなるように、あらかじめ調整されています)

木製ハンドルには、そういった、使い込んで馴染んでいく、エージングの妙というものがありますが、そういう風情をさっさと捨てて、購入直後に削ってしまうというのは、「何のためにオピネルを買っているのか?」と思います

オピネルも工業製品ですので、「固め・緩め」など、単体での個体差もあろうかとは思いますが、それでも削る場合は、最低でも半年から一年程度使用して馴染ませた後、「どうしても開閉が固く、使い込んでも改善されないこと」を確認してからでも遅くはありません

つまり、オピネルの隙間を削るのは、最後の手段なのです


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どうしても削る場合は、乾燥後、もしくは乾燥した時期に

さらに、どうしても削る必要がある場合は、最も乾燥した季節に合わせて行うのがベストです(降雪地でなければ冬季です)
湿度の高い時期に削って調整すると、乾燥した季節に木材が収縮して隙間が広がり、開閉が緩めになってしまう恐れがあります
一度削ると元に戻すことはできませんので、誤って削りすぎないよう、乾燥した時期を選ぶことが適切です

オピネルのハンドルに水をかけるなどして、水分を吸わせてしまった場合には、冬季も夏季も関係ありません。この場合は、最低数週間は乾燥させ、ブレードの動きが軽くなるかどうか、しばらく様子を見ましょう
乾燥するにつれて、徐々に開閉が軽くなり、元の状態に戻ります

重要なのは、ハンドルが吸湿した状態で削って調整すると、乾燥した時には逆に緩くなる、ということです。それだけは避けましょう(元に戻せません)

安直にオピネルの隙間を削る行為は、このような「経年変化による馴染み」や「削るタイミング、吸湿の有無」などを考慮していないことが多く、いささか考えものだと言わざるをえません

ちなみに、わたしのオピネルは購入後30年近くになりますが、非常に良い当たりが出ていて、節度のある、気持ち良い操作感を生み出しています

どうしても、「ゆるゆるのスカスカでないと気が済まない」
もしくは、「中二病なので、ワンハンドオープンをして、格好つけたい」
 ・・・という場合を除いて、オピネルを安易に削るのはやめたほうが良いでしょう




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