オピネルの刃が出ない時の対処法(サヴォワ打ち・コンコンとは?)


刃が出ない時は、公式推奨の「サヴォワ打ち」(コンコン)で刃を開く

「サヴォワ打ち」とは、ブレードが固くて刃が出ない場合の、正式な対処方法です
(オピネルが公式に紹介しているやり方であり、日本では「コンコン」と呼ばれることもあります)

ハンドルが水を吸って膨張し、ブレードの出し入れが固くなった際に、柄の先端を固いものに「コンコン」と打ち付けて刃を開かせ、飛び出た刃の部分を、指でつまんで出す方法です

ハンドルが吸湿しておらず、乾燥した状態であれば、ネイルマーク(ブレードに付いている切り欠き)に爪を掛けて開くことができますが、それが不可能な時に、この方法を使います

オピネルユーザーなら必ず覚えておきたい使いこなしの一つですが、以外に知らない人も多いです

このページでは、オピネルの公式ホームページで紹介されている「サヴォワ打ち」のやり方を、誰にでもわかるよう、日本語に翻訳して紹介しています
そもそも、刃が出なくなるような使い方を避け、正しく使うのが一番ですが、いざというときのために、しっかり身につけておきましょう

フランス語では"Coup du Savoyard"、英語だと、"The Savoyard’s tap" と呼ばれています
日本語にすると、「サヴォワ打ち」、もしくは「サヴォア叩き」となります
「コンコン」というのは、日本での通称ですが、この呼び方の方が一般的かもしれません
オピネルの刃が出ない時の正式なやり方、「サヴォワ打ち」
画像では、判りやすいようにプラスチックのボトルで「サヴォワ打ち」を再現していますが、実際には、テーブルやベンチの縁などを使用して下さい
重量の軽い物を叩くと、反動で叩かれたほうが跳ね上がることがあります


● 合わせて読みたい1:オピネルのオイル漬けは、最悪のカスタム

● 合わせて読みたい2:オピネルの隙間を削るのは、最後の手段

● 合わせて読みたい3:オピネルの扱い方と洗い方(刃の固着を防ぐ使い方)

● 人気のページ1:オピネル 鏡面仕上げ

● 人気のページ2:オピネルの分解

オピネル公式サイトの説明を見てみよう(本家本元)

オピネルの公式サイトでは、「刃が出ない時の対処法」を解説 しています (リンク先に解説イラスト有り)

このサイトは、デフォルトでフランス語表示になっており、日本語は非対応のため、日本語の「オピネル」で検索しても、全く引っかかりません
検索設定を英語にして"opinel"で検索すると、ようやくヒットします

日本にオピネルを輸入している、ハイマウントコーンズのサイトに、このような解説はありません

この対処法は、「製品の正しい使い方」として、販売者が購入者に伝えるべき重要事項なのですが、ハイマウントもコーンズも、ホームページ内で全く言及しておらず、オピネルの良いところしか説明していません(輸入販売業者として、いささか不適切な行為です。これでは「商品が売れれば、後はどうでも良い」と非難されても仕方がないでしょう)

オピネル
カーボンスチール
オピネル
ステンレス
オピネル
スリムナイフ

「サヴォワ打ち」のやり方を日本語に翻訳

拙い訳で申し訳ないですが、上記解説ページの文章を、日本語に訳してみました
この文章やページについて、リンクを貼るのは構いませんが、無断転載を禁止します
(下手くそな日本語訳ですが、翻訳にはそれなりに労力がかかっております)

また、当サイトの文章を参考に、文字を入れ替えて、あたかも自分が書いたかのようにリライトすることもおやめください(CamphackやYamahackなど、転載だらけのキュレーションサイトは特にです)

【 ブレードが出ない時に、刃を出す方法 】(日本語訳)

木材は、湿度変化に敏感な、生きた素材です
(多湿環境などの影響により)オピネルに採用されている木製ハンドルが膨張しすると、刃を出すことが難しくなることがあります
また、オピネルを長期間使わない場合は、ブレードがハンドルに固着することもあります
ここでは、そういった状況でお困りの場合に、刃を出す方法を紹介します

固くて刃が出せない場合は、「サヴォワ打ち」を試してみて下さい。これは、オピネルに古くから伝承されてきた、由緒正しい方法です
  1. セーフティリングのロックを解除し、刃の溝部分をフリーの状態にします
  2. 溝が下を向くようにハンドルを持ち、なおかつ、溝の上に指がかからないようにします
  3. テーブルなどの硬い表面に、(柄の尻先を)鋭く叩きつけます。叩くことで凹んだり、ダメージが生じたりするような、壊れやすい物を叩くのは避けて下さい
  4. 叩く際の衝撃で、刃の固着が緩み、簡単に開くことができます
これは、簡単方法ではありますが、非常に固く締まっている場合でも、刃が開ける方法として知られています

(一度、刃を開いた後でも)引き続き刃の開閉が固い場合は、何よりもまず、ハンドルが乾燥しているかどうかを確認して下さい

また、溝の上から潤滑油を一滴垂らし、刃の開閉を何度か行って、馴染ませて下さい
さらに潤滑が必要な場合は、オイルを足してもかまいませんが、油を過剰に塗りすぎた場合は、拭き取って下さい

また、多湿環境の場所にオピネルを長期間放置せず、使用後は、必ずブレードを拭いて保管してお使い下さい ( 翻訳は、以上で終わりです )

 補足説明
叩く際のハンドルの持ち方については、文章を読むより、画像を見たほうが早いとは思いますが、「指を溝にかけないように」「柄尻を向こう側にして持つ」というのが、ポイントです

「ハンドルが乾燥しているかどうか確認して下さい」の後が、若干説明不足ですが、これは…
「ハンドルが吸湿している場合は、乾燥した場所にしばらく置いて、ハンドル内部の水分が抜けるのを待ってみて下さい」という意味です
「しばらく」というのが、数日で済むか、数週間になるかは、どれだけ吸湿しているかの状態によりますので、一概には言えません。時々ブレードを開閉しながら、経過観察してみて下さい

潤滑油を垂らす説明もありますが、実際にこれを行うのは、内部の水分が抜けるのを待ち、ハンドルが乾燥した状態になってからの方が良いでしょう
なぜかと言うと、湿った状態の木材にオイルを塗ってしまうと、オイルが木の表面で蓋の役割を果たし、すみやかな水分蒸発を阻害するからです

また、叩く時の強度ですが、ハンドルが吸湿した程度であれば、思いっきり力を込めて叩く必要はありません(ハンドルが痛むだけでなく、危険でもあります)
慣れていない時は、「最初は軽めに叩いてみて、それで刃が出なければ、徐々に叩く強度を上げていって、叩く加減をつかんで下さい。慣れてくれば、一発で出せるようになりますが、最初で叩く強度がわからない時は、このようにすると、必要以上に強く叩いてハンドルを痛めることを避けることができます

とはいえ、ハンドルごとザブザブ洗うなどして、木材が盛大に水を吸ってしまった場合は、かなり激しく叩かないと、刃が出ないこともあります。叩く強さは、その時どれだけハンドルが吸湿しているかによりますので、適時判断して加減してみてください

コンコン叩かなくてよいように扱うのが、最良の使い方

あまりコンコン叩きすぎると、ハンドルの柄が痛んでしまいます
オピネルを長年使っている人は、そもそも最初から、「コンコン」する必要がないよう、使い方や洗い方を配慮しています

わたしも実際、コンコンした経験は、数度しかありません
「こうやったら、ハンドルが吸湿して固くなる」というのは、いくつかパターンがありますので、そういった状況を避けるようにして使っています

何度も言ってくどいかもしれませんが、「オピネルの正しい使い方」さえ覚えておけば、オイル漬けの必要はありません (リンク先にて解説しています)
むしろ、漬け過ぎによる弊害の方が大きいです
公式サイトでも、「油を過剰に塗りすぎた場合は、拭き取って下さい」との注意がなされています

オイル漬けをしている人は、「コンコン」を知らない?

オピネルの刃が出なくなるのは、オーナーなら誰でも一度は経験することですが、そうなった時の正しい対処については、意外と知らない人が多いようです

「ブレードが固いので、オイルに漬けたよ!」とか、「どうやっても開かないので、隙間を削りました!」など、自慢のカスタムを得意げに語っているサイトは山のようにあるのですが、どのオピネル紹介サイトを見ても、「まず、コンコンを覚えよう!」とは書かれていません
どうやら、「刃が出ない時の、正しい出し方」を知らないので、油漬けなどのカスタムをしているようです



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