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キング両面砥石PB-04 - #800/6000番

最終更新日: 作者:月寅次郎

キング両面砥石 PB-04

キング
トイシの王様
PB-04

PB-04は、キングの家庭用両面砥石です

中砥面は、#800番(中身はキングデラックス#800)
仕上面は、#6000番(中身はキング S-1)

サイズは決して大きくありませんが、家庭用の三徳包丁を研ぐ分には、何の不足もありません
価格も安く、キングの定番砥石が2本同時に手に入ります

ケースはそのまま研ぎ台としても使えますので、わざわざ研ぎ台を買う必要もありません
総合的にコスパが高く、初めて砥石を買うという方にもおすすめできる砥石です

※ PB-04は「キングデラックス」と「キング S-1」を貼りあわせ、両面砥石に仕立てた製品ですが、
この情報は製造元の松永砥石に問い合わせて確認済みです(間違いありません)

PB-04で研ぐ

キング両面砥石 PB-04
PB-04の中砥石(中身はキングデラックス#800番)で研いだ刃の状態です

画像を見て分かる通り、砥泥がしっかり出ます

この砥泥がベアリングのように作用してくれるおかげで、「面」を研ぐ場合でもスムーズなグライド感で研ぎ進めることができます
ストロークを返す際も、鎬の角の部分でひっかかったり、つっかけたりしにくいです

この「研ぎ味の安定感」が、定番砥石たる所以のところです
自分の思い通りに研ぐことができ、実に研ぎやすいです

キング両面砥石 PB-04
こちらは、PB-04の仕上砥石(中身はキングS-1・S-2・S-3)で研いだ刃の状態です
実に美しい仕上がりになりました

研ぎ上がりの美しさは研ぎ手の熟練度にも左右されますが、天然砥石でもないのにこれだけの曇り感を出せるのは。PB-04(キングS-1)の優れたポイントです
切削力の強さを優先させた、ホワイトアランダム(白色溶融アルミナ)砥材の砥石ですと、軟鉄部分にギラ付きが出やすいところですが、それがありません

ほぼ鏡面に仕上るハガネ部分、いい具合の曇り感の出る軟鉄部分、その境の霞のぼやけ、波状に走る線状の「際」、どれも美しい仕上がりです

画像の刃物は鉋刃の一種で、比不倉鉋(ヒフクラかんな)といいます
溝の側面を削るための鉋で、蟻桟(蟻溝)の脇を仕上るのに使われますが、現代では電動工具で仕上げる事の方が多く、あまり使われなくなった大工道具の一つです

上の2枚の画像は、古い比不倉鉋を入手後、初めて砥石に当て、錆を取って面を出す工程で撮影したものです
そのため、刃の先端などに、一部仕上がっていない部分があります

キング両面砥石 PB-04
ケースはプラ製です

上の画像のように、上部カバーは砥石の吸水にちょうどよいです
台座は砥石台として使えるようにできており、ガタツキが出ないよう底面にゴム板が貼られています

画像には写っていませんが、薄いゴムシートが付属しており、このゴムシートを砥石と台座の間に挟むと、砥石が安定し、研ぎやすさが向上します

キング両面砥石 PB-04
仕上砥面の砥泥の様子
この滑らかな砥泥の出具合は、個人的に好みです

このPB-04は、長年使用したため、厚みがかなり薄くなっています
好みの砥石ということもあり、使い終わる前に、同じ砥材でサイズの大きなキング S-1を購入しています

キング両面砥石 PB-04
水切れする手前の砥泥の状態

キング両面砥石 PB-04
こちらは仕上砥の面です(6000番) 中身は「キング S-1」と同じものが使われています

「超仕上用」という大仰が名前が付いていますが、昔基準で「超仕上げ」であったわけであり、現代の水準では「普通の仕上砥石」と言ってもあながち間違いではありません

ですが、切削力ばかりがもてはやされがちな現代において、この柔らかい研ぎ味や、軟鉄の曇り感を引き出せる能力は、むしろ稀有な存在であるとも言えるでしょう

霞の和包丁を美しく仕上げたいという方には、個人的におすすめしたい砥石です

キング両面砥石 PB-04
こちらは中砥の面(800番)、中身はキングデラックスの800番が使われています

キング両面砥石 PB-04
ケースを横から見たところ

キング両面砥石 PB-04
かなり使い込んだため、厚みがすっかり薄くなったPB-04

キング両面砥石 PB-04
8ミリ+8ミリで、合わせて16ミリのところまで使用しました
まだまだ使えますが、ここでそれぞれの砥石を剥がし、コッパ砥石として再利用することにしました

キング両面砥石 PB-04
剥がす前に記念撮影

キング両面砥石 PB-04
隙間にスクレーパーを突っ込み、悪戦苦闘しながら剥がしました

キング両面砥石 PB-04
のこぎりで切れ目を入れ、割ってコッパ砥石を作りました
コッパにすると和包丁の霞出しに使いやすいです

キング両面砥石 PB-04
キングS-1は、ハガネの和包丁との相性が良いです

キング両面砥石 PB-04
作ったコッパ砥石で、和包丁の霞出しをしているところ

キング両面砥石 PB-04
オルファ クラフトナイフの刃を研いでいるところ


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