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名倉砥石いろいろ

最終更新日: 作者:月寅次郎

名倉砥石とは

「名倉砥石」とは、砥石の表面を整える目的で使う、小型の砥石です
いわば、砥石を磨くための砥石です

読み方は「なぐらといし」で、「なぐら」と省略して呼ばれる事も多いです

砥石を削るための砥石というと、修整砥石もその範疇に入りますが、こちらは擦り減って凹んだ砥石を削り、平面に戻すための砥石であり、サイズも一般的な砥石と同サイズか、それ以上であることが多いです

一方の名倉砥石は、大きく削るのではなく、あくまでも砥石の表面を好ましい状態に整える目的で使用されます
「好ましい状態に整える」というのは、いくつかのケースがあり…
砥石表面に鉄粉が目詰まりした際、その砥面をごく薄く研磨することで目詰まりを解消する
砥面を軽く研磨して砥泥を出し、最適な状態で研ぎ始める
…など、目詰まり解消と、砥泥出しが主な目的となります

わたしはあまり名倉を積極的に使う方ではないのですが、いつの間にか増えてきてしまったので、手持ちの名倉砥石を紹介したいと思います(ここで紹介しているのはすべて合成砥石であり、人工的に作られた名倉砥石です。天然に産出された名倉砥石も販売されてはいますが、合成ものに比べると高額で天然ゆえのばらつきもあり、ある程度目利きができないと購入が難しい、マニア向けの商品となります)

修整砥石については、こちらのページで解説しています

名倉砥石

キング
名倉砥石

#6000
キングの名倉砥石です
#6000番以上の番手とされており、「#800~#3000番程度の砥石にお使いください」となっています

主に使っているのは、このキングの名倉です

個人的に、砥石表面の目詰まりで困ったことはほぼありませんので、主に砥泥出しに使っています
実際は、使うことを忘れて、研ぎ始めてしまうことも多いです

名倉を使わずに研ぎ始めてしまうと、砥泥のないまっさらな状態から研ぎ始めることになり、修整砥石で出した面をそのまま使うことになります

この修正砥石で平面出しした面というのは、どこかカチカチとした感触で、妙に締まっている事があって、研ぎ始めはあまり手応えがありません。どちらかと言うと「ただ滑っているだけ」のような感じもしないでもないです

とはいえ、ストロークを繰り返すうちに徐々に砥泥が出て、砥石の目が良い意味で適度に荒れ、鋼材の捉え具合も良くなってきます

この最適な状態を初めから味わいたいのであれば、きちんと最初に名倉で砥泥を出して表面を整えましょうということなのです

自動車で無理やり例えてしまうと、走り初めのエンジンが冷えた状態は、油温も低くタイヤも冷たく、「本来の走り」が味わえませんが、しばらく走っていると暖まって、設計された最適の状態で走ることができます
名倉砥石は、そのような「最適の状態」を、人為的に作り出すためのミニ砥石 …と考えて良いでしょう

キングの名倉は安さが魅力ですが、こちらは昔からある伝統的なタイプの名倉になります
スエヒロやナニワが出している名倉は、どちらかと言うと現代的な名倉砥石で、番手も様々なものがラインナップされています

名倉砥石

スエヒロ
名倉砥石

#5000
名倉砥石

ナニワ
名倉砥石

#5000
名倉砥石
こちらは、スエヒロの黄華#3000番に付属していた、純正の名倉砥石です

名倉砥石
未使用ですので使い心地は判りませんが、スエヒロの製品ですので、ものは確かでしょう
色がきれいな白色ですので、おそあらく砥材はWA(ホワイトアランダム)でしょう

名倉砥石

名倉砥石
ノーブランド
こちらは、頂き物のノーブランドの名倉砥石
嵐山#6000番を購入した際に、おまけで頂いたものだと記憶しています(おそらく左の画像と同じ商品)

少し使ってみましたが、やや低密度な感がしないでもなく、名倉としては少々如何なものかと疑問に感じるところもありました
砥石・剪定鋏用

剛砥
曲線刃用砥石
#3000
これは、名倉砥石ではありませんが、わざわざ別ページを作って載せるほどでもないのでこちらに掲載しています

ナニワの曲線用刃物砥石で、剪定ハサミを研ぐために、凹面と凸面の二種類のアールが付けられています
「剛研」シリーズに位置づけられていますので、どちらかというと新しい商品なのでしょう

カチカチに締まった感じの砥石ですので、平らな面を使って名倉として活用することも可能です


砥石 わたしの使っている砥石

わたしが使っている砥石の一覧ページです