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スエヒロ黄華 - #3000番

最終更新日: 作者:月寅次郎

スエヒロ黄華#3000番

スエヒロ
黄華
#3000番 台付

黄華
#3000番 台なし
スエヒロ砥石の#3000番、「黄華」です(わたしが使っているのは、「台なし」の3000-DNの方

3000番の砥石として定評があり、嵐山#6000番キングS-1など、仕上げ砥石への「つなぎ」として使っています
1000番等の中砥石で付いた傷目をより細かくすることで、仕上げ砥で研ぐ時間を短縮し、トータルの作業時間を短くする用途です

もちろん、この3000番を最終仕上げとして、3000番の粒度で刃付けしてしまうのも一つの選択です

家庭で使用する分には、基本的に1000番で充分です。それ以上のレベルが必要かと言われると、作る料理次第であり、使い手にもよります(※1)
また、使用する包丁の鋼材の種類にもよります

高品質のハガネの包丁であれば、6000番程度まで上げても何ら問題はなく、むしろその番手に応えて、より質の高い華麗な切れ味を見せてくれるはずです

一方、ステンレス系鋼材の(※2)の場合は、(中・低価格帯の包丁だと)下手に番手を上げても「刃先が滑って噛み込みが悪い刃」になりがちなのです

紙を切ってみると滑らかに切れるので、切れ味が良いと錯覚しがちですが、トマトなどを切ってみると切り込み時に一瞬のためらいがあります(番手を上げることで、刃先の細かいギザギザが失われ、紙の繊維が引っかからなくなり滑らかに切れるようになりますが、この細かいギザギザがあったほうが、トマトのような食材への切込み性が高まります)

ちなみにハガネ刃の場合は、きちんと刃付けすれば番手の高低にかかわらず、触れた瞬間から容赦なく切れ込んでいく感触があり、まさに「触れなば切れん」といった感じです

※1 高い番手の砥石で精緻な砥ぎに仕上げても、包丁を振るう側がその違いを感じ取れないのであれば、意味がありません。逆に鋭敏に違いを感じ取る人の場合は、低い番手では満足できない場合もあります(人によります)

※2 モリブデンバナジウム鋼とか、ハイカーボンステンレス鋼、ハイカーボンMVステンレスなどの表記のある鋼材を指します。単に「ステンレス刃物鋼」と書かれてあるものもそうです

研ぎ味、砥泥の出具合

スエヒロ黄華#3000番
上の画像の中では、左側の白っぽい砥石が、スエヒロの黄華 #3000番になります
(左から順に、キングデラックス#800番、スエヒロ黄華#3000番、中央の研ぎ台に乗っているのが嵐山#6000番です)

見ての通り、砥泥の出具合は、そこそこ出る方だと思います
おかげで研ぎ味も良く、刃のグライド感もスムーズで、妙に突っかかったり噛み込んだりすることもありません
いわゆる、伝統的な昔ながらの良い研ぎ味を持っています
しっかりと砥泥が出るため目詰まりもしにくく、砥泥を生かした研ぎもやりやすいです

このあたりは、硬くて砥泥がなかなか出ない 刃の黒幕2000番とは対象的な感があります
しかしながら、このような砥石の性格の違いは、安易に良い悪いと決めつけるのではなく、研ぐ対象に合わせて使い分けるべきでしょう
鉋(かんな)のように、絶対的な平面性が仕上がりを大きく左右する場合はカチカチに硬い砥石(場合によっては天然砥石も選択に入ります)
一般的な包丁を研ぐのであれば、カチカチに硬くない砥石の方が包丁をスムーズにグライドさせやすく、使いやすいと思います(お金をもらって仕事で研ぐ研師の方など、単位時間内にどれだけ研げるかが重要な場合は、カチカチに硬い砥石やダイヤモンド砥石の方が効率が上がると思います)

砥材、研磨粒子の材質

スエヒロ黄華 #3000番は、砥材がホワイトアランダム(白色アルミナ)です。キレも良く切削力については申し分ありません

キレが良いので切削力が高いのですが、穿った見方をすると、砥ぎ傷のエッジが立ちやすいので(和包丁の切刃を研ぐと、軟鉄の部分などは)ギラギラした肌合いになりがちです

う これは、見方を変えると、研磨粒子がよく切れ込んで、しっかり研げているということです。砥材の角が立っていて、簡単には角が丸まらないということでもあります

スエヒロ#3000黄華 その他の情報

スエヒロ黄華#3000番
スエヒロ
#3000

SKG-21

スエヒロ
#3000/#1000

SKG-27

スエヒロ砥石には、「黄華」の名前が付いていない3000番の砥石が各種あり、サイズがやや小さめの家庭用3000番砥石や、コンビ砥石の仕上げ面などにも3000番が使用されています

色味が黄華そっくりなので、もしかすると中身はどれも「黄華#3000番」ではないかと思い、スエヒロに直接確認をとったところ、「その通り」とのことでした

具体的に言うと、SKG-21(左上の商品)は、サイズが183x63x20の3000番砥石で…
SKG-27(左下の商品)は、サイズが191x58x33のコンビ砥石(#3000/#1000)ですが、これらの3000番の砥石には、黄華と同じものが使用されています

このあたりは、PB-04の中砥面にキングデラックスが使われているのと同様です

また、黄華の名が付与されている砥石については、230x86x33サイズの3号砥石で、「台付き」と「台なし」の2種類がありますが、どちらも名倉砥石が標準で付属しています

この名倉砥石については、名倉砥石のページで紹介しています


砥石 わたしの使っている砥石

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