このページは…、
「筆者が現在使用している計量スプーンがダメになったら、替りにどれを買うか?」という視点で執筆しています。
(全く同じ製品は、今では売っていないので)
筆者が使っている計量スプーンについては、
● おすすめの計量スプーン(鍋に掛けられる・沈没しない) のページをご覧ください。
(価格的にはかなり安い製品ですが、結構気に入って使っています)
売れ筋の計量スプーン
売れ筋の計量スプーンには、どのようなタイプがあるのか、調べてみました。
簡単に分けると…、
…の2つに分けられますが、各社それぞれに使いやすいよう工夫がなされており、細かい部分を見てみると、いろいろと興味深いものです。
ステンレス製では、1本で最低限の計量をまかなう『
両端タイプ』、
本数の多さできめ細かく対応する『
多本数セット』、
プラスチック製では、
置いて量れる計量スプーンが人気です。
ここでは、金属・両端タイプの代表として、「
ナガオ 極厚ダブル計量スプーン」を、
金属・多本数タイプの代表として、「
貝印 計量スプーン SELECT100」を、
プラ製・置いて量れるタイプの代表として、「
パール金属 Softia 置いて量れる計量スプーン」を取り上げてみました。
ナガオ 極厚ダブル計量スプーン
18-8ステンレス製の計量スプーンですが、
板厚があってしっかりした製品です。
(安物のステンレス製計量スプーンは、へなへなした薄手のものも多いものです)
両端はスプーンになっており、平置きすることもできるため、置いた状態で注いで計量することも、できなくはなさそうです。
ナガオ
極厚ダブル
計量スプーン
ただ、(上の画像をよく見ると判りますが)
形状は一般的な半球形状であり、底が平らになっているわけではありません。
底面積がごくわずかですので、平底の製品に比べると、
置いた状態での安定性に劣ります。
(液体をドバっと注いだ場合、傾いてこぼれる可能性もあります。また、大さじと小さじの高さも異なるため、置いた状態では上面が水平にはならず、僅かに傾斜がついてしまいます)
一方でこの半球形状は、角やくぼみがありませんので、洗浄時に洗いやすいというのは一つのメリットと言えるでしょう。
(ただ、勢いのある流水を不用意に当てると、水跳ねもかなりのものですので、ご注意ください)
なお、
この製品で残念な部分は、1/2量が計れない点です。
大さじ1/2や、小さじ1/2といった量も、レシピ本には出てきますが、このスプーンには
1/2のラインが無いため、その量を計ることが難しいのです。
これは、金属製計量スプーンの弱点とも言えるもので、小さじ1/2を量る場合は、容量2.5ccのスプーンを用意するしかありません。
(金属製のものでも、刻印やラインを入れて判るようにしている製品もあります。実際、この後紹介する貝印の製品には1/2ラインの刻印があります)
ナガオ 極厚ダブル計量スプーン 買うならこちら
貝印 計量スプーン SELECT100
まずは、「貝印 計量スプーン SELECT100」のメリットを挙げてみましょう。
-
スプーンが平底で、柄もそれに合わせて曲がっているため、置いた状態で計ることができます。
計った後に、そのまま置いておいても大丈夫です。
(安定した状態で置けます)
-
柄の先端がフック状に曲がっており、鍋やボウルの縁に引っ掛けることも可能です。
(ずるずる滑って、鍋の中に沈没しにくい形状です)
-
内側に目盛りがあるため、大さじ・小さじの2本だけでも、大抵の量が計れます。
(大さじ1/2、小さじ1/2、小さじ1/3など)
貝印 計量スプーン
SELECT100
次に、
デメリットを挙げてみましょう。
-
大さじはスプーンの窪みが深いため、粘性のある液体は掻き出しにくいです。
(スプーンの縁まで入れて正確な量が取れたとしても、鍋に全量を出せなければ、きっちり計った意味がありません)
-
同様の理由で、ペースト状の調味料を量るのは少々苦手です。
(豆板醤や甜麺醤、創味シャンタンなど)
-
『ベーシック』だと4本組で本数が多く、引き出しの中でジャラジャラして、本当に必要な一本が見つかりにくいことがあります(※)
『5本組』もあるのですが、前述のように、大さじと小さじの2本のみを用意するのがおすすめです。
小さじ1/2、小さじ1/8に関しては、「やはり無いと困る」と感じた場合や、その容量を頻繁に量る場合に、改めて買い足せば良いのです。
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※ 計量スプーンの本数が多いと…
計量スプーンの本数が多くても、若い時ならさして問題ありません。
ですが40代になると老眼が進んでくるため、細かな文字が見えづらくなり、各スプーンの容量判別に苦労するようになります。
「この製品は丈夫だから一生物!」という売り文句の製品も多いですが、人間の方が対応できなくなることもあるのです。
大小2本のみで済ませるのであれば、見た目のサイズ感で大小を直感的に判断できますが、4本組や5本組ともなると、眼鏡をかけて文字を読まないと、どれがどれだか判然としないこともあります。
(これは結構面倒です。文字を読まなくても外観だけで判るというのは、意外に重要なポイントです)
キッチン用品は、ともすると使わない便利グッズばかりが増えたりして、本当に必要なものが取り出しにくくなったりしがちです。
(本当に必要なものだけを買いましょう!台所の収納スペースに限りがある場合は、特にです)
パール金属 Softia 置いて量れる計量スプーン
パール金属の「
Softia 置いて量れる計量スプーン」は、
樹脂製の計量スプーンで、量るカップが透明なのが特徴です。
こちらも、まずはメリットから挙げてみましょう。
-
大さじも小さじも、それぞれの1/2量も、これ一本ですべて量れます。
-
スプーン部が透明なため、見やすいだけでなく、横方向からも視認可能です。
-
底面積がしっかり確保されており、安定するため、置いた状態で上から注いで計量可能です。
-
計った後も、そのまま安定した状態で置いておけます。
-
印字が見やすく、判りやすいです。
次に、デメリットです。
-
鍋の縁に引っ掛けて置くことができません。
-
底面内側の隅や、目盛りの部分が段差になっており、するっと洗いにくい場合も。
(あまり大きな問題とはなりませんが、ペースト状の調味料を量る場合は、洗い残りに注意です)
-
金属ではないため、耐熱温度の上限があります。
(ちなみに100度となっています。特殊な使い方をしない限り問題は生じませんので、デメリットから外しても構いません)
Softia
置いて量れる
計量スプーン
筆者が現在使用している計量スプーン以外で、
どれか一本を選ぶとしたら、恐らくこれを選択します。
鍋の縁にかけられないのがネガティブなポイントですが、手を加えれば何とかなるレベルです。
(柄を削って、引っ掛けられる場所を作るなど)
なお、この商品は、
柄の素材がエラストマー樹脂でできており、
金属に比べると滑りにくい特徴があります。
わざわざ改造しなくても、素材自体にある程度の摩擦力がありますので、鍋の側面に立てかけても滑り落ちにくいはずです。
(加工は、実際に使用して、滑り具合を確認してからでも遅くはありません)
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黒色はコントラストが高く、文字が読みやすいですが、(上の画像のように)ポップでおしゃれな赤色もあります。
筆者が使っている計量スプーン
筆者が使っている計量スプーンは、マーナの「スミまですくえる計量スプーン」です。
スミまですくえる
計量スプーン
これは、
鍋のフチに引っ掛けた状態でも安定して置くことができ、ずるずる滑って
『鍋底沈没』しません。
底も平らな部分がしっかりあり、置いた状態でも安定して量れます。
内側に1/2ラインもありますので、これ一本ですべて事が足りるのも嬉しいところです。
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