CPUグリスの清掃・除去
CPUグリスの清掃・除去についての解説です
古いCPUグリスの除去

画像は、
CPUクーラーとヒートシンクを取り外した状態です
CPU(ヒートスプレッダー)の上に付着しているのは古いCPUグリスです
このような、グリスがカピカピになって、粘性の感じられないようであれば、かなり
グリスの劣化が進んでいると言わざるを得ません
新品のグリスを塗布後に一度外してみると判りますが、
粘性が充分であれば、
外した時にグリスに角(ツノ)が立ちます
生クリームやメレンゲを泡立てる際に、「ツノが立つまで泡立てる」みたいな言い方をしますが、あれと同じ様態だと思ってください
グリスに充分な粘性があれば、外した時に細かな角状のテクスチャーとなって現れます
(写真を取っておけばよかったのですが、失念しました)
カビキラー
アルコール
除菌スプレー
ヒートスプレッダーに固着している、
劣化したグリスを拭き取ります
カピカピに乾いており、粘性が感じられない状態で固着しているため、拭うだけではなかなか取れそうにありません
洗浄用のアルコール(無水エタノール)があればベストですが、カビキラーのアルコール除菌スプレーは、メーカーによると「
限りなく60%に近い濃度」だとされています
100%エタノールには及びませんが、これくらいの濃度があれば、機能的には充分事足ります
キッチンタオルに噴霧して拭ってみましょう

ひと拭きできれいになるわけではありませんが、
徐々に固着したグリスが緩んできて、ヒートスプレッダーの金属面があらわになってきました
無水エタノール
500ml
さらに拭き取ります
カリカリに乾いて
固形状になったグリスは、
欠片となって剥がれる場合があります
剥がれた欠片は、
狭い隙間に押し込んでしまわないよう、こまめに除去しましょう
ピンセットで取っても良いですが、
テープなどに貼り付けて取った方が、楽で簡単かつ安全です
固着したCPUグリスの除去、完了です
ヒートスプレッダー表面が、とてもきれいになりました
レーザー刻印を見ると、INTEL CORE i3-550 3.20GHZであることが判ります
SUN UP
エアダスター
マザーボード(基盤)に付いていたホコリも、簡単に清掃しました
本来ですと、
エアダスターでホコリを吹き飛ばすのが正しいやり方ですが、前述のアルコール除菌液を綿棒に軽く含ませ、優しく撫でるようにしてホコリを吸着させて清掃しています
基盤に実装されている電子部品の足を曲げてしまう可能性もありますし、トラブルを招きかねないので決して推奨できないやりかたですが、自己責任でやっています
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