ダマスカスナイフは、実用品ではなくコレクション用として成立している
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これまで、ダマスカス包丁の4つのデメリットを解説してきました。
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コストパフォーマンスが悪い
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切り抜けが悪い場合がある
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模様に永続的な耐久性が無い
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研ぎ方が制限されるため、切れ味と模様の両立・維持が難しい
以上の4点です。
しかしこれらはあくまでも、包丁として見た場合のデメリットであり、
ダマスカスナイフの場合は、ネガティブ要素とはなりえません。
ナイフの場合は包丁とは異なり、切り抜けの良さよりも、刃の厚みを持たせて堅牢なブレードにすることの方が重要だからです。
そのため、ダマスカス模様が引き立つような刃の厚みを実現しやすく、模様と厚みの二律背反問題に陥りにくいのです。
また、ナイフはコレクションとして扱われることも多く、装飾目的でふんだんにコストをかけてもそれが許される世界です。むしろ称賛されることすらあります。
包丁は、使ってなんぼの実用品ですが、ナイフの世界は、飾って愛でる楽しみというものがあり、使わずにコレクションすることも、一つのナイフの楽しみ方です。
もちろん、実用的なナイフも多種多様に存在していますが、ダマスカスナイフの場合は、下手に使うとせっかくの模様に傷が入ってしまうこともあり、観賞的要素の強いナイフです。
ダマスカス包丁の場合、
使うと傷が入るけれども、使わなければ何のために買ったのか? …というジレンマに陥りますが、ダマスカスナイフですと、使わずに鑑賞用として保管していても、なんらもどかしくは感じません。
このように、ダマスカスナイフは、ダマスカス包丁にありがちなデメリットがネガティブに働くことなく、趣味性の高いナイフとして立派に成立しています。
ダマスカス包丁にしても、コレクション用途として収集し、使わずに飾っておくのであれば、これまで挙げたさまざまなデメリットも表面化することはありません。
観賞用として眺めて愉しむ場合には、ダマスカス包丁のデメリットも表面化しないのです。
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