アウターシリンダーとインナーチューブの分離
ガスシリンダーを叩き出す際、
アウターシリンダーからインナーシリンダーを抜き取り、「椅子」と「脚部」に分離すると、作業がやりやすくなります
上の画像では、左上の銀色のチューブがインナーシリンダー
右下の黒い筒状のパーツがアウターシリンダーです
底部の固定クリップを外す
レカロシート
チェアスタンド
アウターシリンダーの底部に固定クリップがありますので、これを外します
左は取り外したシリンダーの底部、右側はこれから取り付けるシリンダーの底部固定クリップです
製品によってクリップの形状や表面処理に多少の違いはありますが、基本的には同じ構造です
ガスシリンダー
高脚部用
G2036
クリップの外し方ですが、
マイナスドライバーをクリップの隙間に差し込み、隙間を広げたままスライドさせると外れます
クリップを外すとピストンロッドの固定が外れ、アウターシリンダーを抜き取ることができます
AKRacing
ガスシリンダー
中尺タイプ
上の画像は、
アウターシリンダーを脚ごと抜き取った状態です
アウターシリンダーを、インナーシリンダーから分離することができました
シリンダーを叩き出す前に、この作業をあらかじめ行うことで、
椅子と脚とを別々にすることができます
分離することで、サイズ的にも重量的にも小さくなりますので、
叩き出し作業が非常にやりやすくなります
ガスシリンダーの分離が終わったら、次は、各シリンダーの叩き出し作業です
以下のページを参考にしてください
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アウターシリンダーの叩き出し のページ
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インナーシリンダーの叩き出し のページ
ネット上の解説ページを一通り見ましたが、このような「先にガスシリンダーを分離する方法」でやっている人は、ほとんど見当たりませんでした
誰もが判で押したように、椅子の脚を叩いたり、座面の底を叩いて外そうとしています
なぜこのような誤ったやり方が広まってしまったか?と言うと…
整備の心得のない人が、自分なりのやり方で無理やり外して、そのやり方をネット上にアップする
↓
それを見た人は、(何も考えずに)そのやり方がベストだと思いこんで、同じ方法でやり、同様にアップする
↓
それを見た人が同様に…、以下延々とループを繰り返す
…と、まあ、このような流れで、適正とは言えない方法が流布されてしまったものと思われます
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