パーリングナイフとペティナイフの違い


パーリングナイフとペティナイフは、呼び方が違うだけ


パーリングナイフとは、ペティナイフのことで、呼び名が違うだけで同じものです
日本では、ペティナイフという呼び名が定着してしまったため、逆にパーリングナイフという呼称の方が、馴染みのないものとなっています

パーリングナイフと、ペティナイフ、どちらも同じものを意味しますが、ペティナイフは日本での呼び方であり、パーリングナイフは英語圏の呼称です
念の為、もう少し詳しく、意味をさらってみましょう

パーリングナイフ(ペティナイフ)
画像は左から、貝印 関孫六4000CLペティナイフ藤次郎 DPコバルト合金鋼割込ペティナイフビクトリノックス スイスクラシック パーリングナイフ です(使った感想は、各リンク先に記載しています)

パーリングナイフとは、皮を剥いたり、削ったりするためのナイフ(英語)

パーリングナイフは、英語であり、「Paring Knife」となります

Paringとは、pareの現在進行系で、(ナイフなどを使って)皮を剥く、切りそろえる、削り取る、…などの意味があります

パーリングナイフの意味には、「小さな」という意味は含まれていないのですが、皮を剥くためのナイフは、刃渡りの小さなものが適しているため、結果的にサイズの小さな調理用ナイフが、パーリングナイフと呼ばれています

ペティナイフとは、小さなナイフ (和製英語)

ペティとは、フランス語の「petit」のことで、「小さい」という意味です
いわゆる「プチ」のことで、日本では、「プチ=小さい」という意味が定着しています。発音でいうと、『プチ』の方が、本来の発音に近い感じです、

ナイフは、フランス語では「Couteau(クトー)」となるため、本来ならば、「Petit couteau」となるはずなのですが、日本で西洋料理が普及する際に、料理人の間で「ペティナイフ」いう造語が広まってしまったため、この英語ともフランス語ともつかない和製英語が定着してしまいました

ペティナイフには、小さいナイフという意味があり、皮を剥くという意味は入っていませんが、小さなナイフはそのような用途に適しているため、皮むきや面取りなど、細かな調理作業に使われています

パーリングナイフ(ペティナイフ)の大きさと重量

通常、日本製のペティナイフは12cm~15cmの製品が多いです
15cmを超えると、ペティと呼ぶのは無理があるでしょう

ただ、12cm以下の製品も数多くあり、10cmや、8cmのペティナイフも販売されています(海外製品に多いです)
「シャトー剥き」のための、シャトーナイフというのもありますが、あれもある意味、ペティナイフの範疇に入るでしょう

さてここで、一般的な三徳包丁と大きさや重量を比較し、ペティナイフと比べてみましょう

ペティナイフと三徳包丁、比較
画像は上から・・・ ・・・です(使った感想は、各リンク先にまとめています)

この中では、ヘンケルスのセーフグリップと、ビクトリノックスのパーリングナイフが、共に樹脂グリップのために、軽量に仕上がっています
ヘンケルスのセーフグリップは、小三徳ながらもペティナイフ並の重量ですし、ビクトリノックスの27gという重量は、超軽量と言ってよいほどで、登山用のウルトラライト装備として購入したカーショウの超軽量ナイフと2gしか違いません

貝印の三徳とペティナイフは、おおよそ標準的な重量の範囲内と言ってよいでしょう

大きめの包丁は重量があるため、まな板の上で使う場合に「重さで切る」ことができ、楽に感じる場合があります(※1)
一方のペティナイフは、軽量であるために、重さで切るのは不得手ですが、取り回しの軽さがあるため、まな板を使わずに皮を剥く場合や、重さを利用せずに「引き切り」で切る際などに、軽量で刃厚が薄いことが活きてきます

※1「重さで切る」というのは説明が難しいのですが、重量のある包丁で千切りをするなどの場合に、材料に刃が切り込んでいく時、手に返ってくる初期抵抗と、切り進む時の抵抗に、顕著な変化が無いように感じられることがあります。
これは、包丁の重量慣性によって、切込み時の初期抵抗が判りにくくなるためですが、手に返ってくる反力に変化が無く、一定の力加減で作業できるため、楽に千切りをすることができます

軽量なペティナイフと刃渡りのある牛刀などで、この比較をやってみると、よく判りますので一度試してみるとよいでしょう
刃付けの状態に大きな差異があると、比較になりませんので、まとめて包丁を砥いだ後などに、切り比べてみると良いです

パーリングナイフとペティナイフのまとめ


パーリングナイフとペティナイフは、調理用の小型ナイフのことであり、呼び方が異なるだけで同じもの

● パーリングナイフは、英語(英語圏の呼称)

● ペティナイフは、フランス語と英語が混ざった和製英語(日本での呼称)

 

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