包丁のおすすめ
包丁のおすすめ(月寅次郎決定版)です。
いつものように外観よりも切れ味重視で選定していますが、今回は範囲を広げ、洋包丁全体が対象です。
「
プロ用」「
家庭用」「
低価格切れ味重視」など、さまざまな用途を想定して選出しています。
また、
牛刀、三徳包丁、ペティナイフなど、包丁の種類適性も合わせて記載しました。
選定にあたっては、
「おすすめ理由」を明記するよう努めました。用途に合った包丁選びの参考にしてください。 いくら評価の高い包丁であったとしても、自分の用途に合っていなければ、何の意味もありません。
また、売れ筋であったとしても、「
評価に値しない」と思われる包丁は、理由を明記して「
選外」としました。
なぜ選外としたのか、一読すると参考になります。
販売側目線ではなく、ユーザー目線で評価しましたので、業者の売り文句とは真逆のことも書いています。(ホントの事です。ご容赦ください)
包丁のおすすめ - 目次
- プロ用高級包丁 (現在のページ)
- 料理好き玄人用包丁 (玄人はだしの人のために)
- 家庭用・三徳包丁 (1本で済ませるならコレ!)
- 低価格で高い切れ味の包丁 (予算が少ないが、切れ味に妥協したくない場合)
- 炭素鋼の包丁(究極の切れ味) (突き詰めると、ここに行き着く)
- 2本目の包丁(買い足すと便利) (靭性の高い鋼材の妙味!)
- 「選外」の理由 (人気ありますが、おすすめはしません)
- 「選定」の理由 (なぜ良いのか?)
※ 当コンテンツは、わたくしこと月寅次郎の刃物に関する経験と知識を元にしたもので、時間と手間をかけて確認した情報も含まれています。無断転載やコピーなど、コタツ記事への流用を一切禁止します。換骨奪胎してYouTubeで自説のように語るのもおやめ下さい。最近そういうのをよく見かけます 某ゲーム系ユーチューバーには警告を行いました)
これまで作った「包丁おすすめランキング」については、下記リンク先をご参照ください。
今回の「おすすめ包丁(月寅次郎決定版)」は、これらの内容を元に作成した「決定版」です。
● 「
関孫六・プレミアシリーズのおすすめ包丁ランキング」
● 「
関孫六のおすすめ包丁ランキング」
● 「
ヘンケルスのおすすめ包丁ランキング」
プロ用 高級包丁(牛刀で華麗に)
プロ用として評価の確立している包丁を3本挙げてみました。
他にも、こちらに挙げているような老舗ブランドの高級包丁であれば、どこも優秀です。(だだ、価格もそれなりにします)
この3本は、(三徳包丁という手もありますが)
できれば牛刀がおすすめです。
大きなまな板で、確実に「仕事」をこなす、本職の方におすすめですが、家庭用にも使いやすいサイズも揃っています。
刃渡り21cmの牛刀であれば、家庭用サイズのまな板でも、長すぎて扱いに困ることはありません。
腕に覚えのある方であれば、家庭用として24cmサイズを選択するのも良いと思います。
MISONO UX10
ミソノ UX10
MISONO(ミソノ)の「UX10」です。
実売価格は左の画像をご覧ください。実売価格が表示されない場合は、広告ブロッカーをOFFにしてお試しください。
この包丁を高く評価する人はあまたあれど、けなす人は見たことがありません。そのくらい、
評価の確立している洋包丁です。
ミソノの包丁を手に取ると判るのですが、「
本当に良い包丁を作ろうとする姿勢」が包丁から伝わってきます。
「とにかく売れる包丁を作ろう」という包丁が多い中、
外観からは判らないところにコストと手間をかけています。
それは刃のスキ具合だったり、峰から刃先にかけてのテーパーの付け方だったり、炭化物の仕上がりの良さだったりと、さまざまです。
いたずらに硬度を追求せず、研ぎやすさと刃持ちのバランスを重視している点も評価に値します。
ガチガチではなく適度にしなる刃体は、繊細な包丁使いに応えてくれることでしょう。
堺孝行 グランドシェフ
堺孝行
グランドシェフ
「
堺孝行グランドシェフ」は、ミソノのUX10と同様に洋食のプロフェッショナルからの高い評価を得ています。
ハンドル素材は、積層強化木ではなくPOM樹脂(ポリアセタール)を採用しているところなどは、とにかく実用性にこだわる方向性が見て取れます。
仕事人用の包丁として設計されているため、外観は没個性化していますが、それはデザインで他社製品との差別化を計ろうとしていないからです。つまり、「
中身で勝負の包丁」です。
UX10とは異なり、口金は一般的な「一体口金」で、極めてオーソドックスです。
奇をてらうようなところが、一つもありません。
見た目に左右されず、道具としての包丁の本質を見極められる方におすすめです。
藤次郎 DPコバルト合金鋼割込(次点)
藤次郎
DPコバルト
合金鋼割込
実売価格非表示時は
広告ブロックをOFF
にしてお試し下さい。
藤次郎のDPコバルト合金鋼割込は、毎日ダンボール数箱分の食材を処理する仕事人におすすめです。
砥石を使えない人には、あまりおすすめしません。
なぜかというと、シャープナーで研ごうとすると、硬度の高さが裏目にでて、シャープナー側がへたるのが早いからです。
(そもそも高級包丁は、シャープナーで研ぐべきものではありません)
鋼材はVG10ですので、炭化物のキメの細かさで鮮やかに切り込むタイプというよりも、硬度を頼りに鋭いエッジを形成し、エッジの鋭さで切っていくタイプです。
「刃渡りをフルに使って華麗に」…という方向性よりも、「重さを活かして無骨にオラオラオラ!」という印象です。
(あくまでも個人的な印象です。刃付け直後は華麗な切れ味も見せますが、VG10の持ち味は、ある程度使って「刃が落ち着いた状態」が長く持ちこたえるところです。)
作りの甘い部分もあったりはするのですが、その分逆に価格が抑えられており、どちらかというと、量をこなす仕事人向きの包丁です。
そういうところを、一つ一つ丁寧に仕上げていくと、どうしても高額な包丁になりがちです。
見方を変えると、
「適度な仕上げでコストを安く抑える」というのも、一つのメリットなのです。
仕上げの甘さが気に入らないという方は、わたしのように
自分で仕上げ直して使ってください。
わたしが使っている「
藤次郎 DPコバルト合金鋼割込」は、旧ロゴタイプのペティナイフです。
「研ぎおろし」を行って刃の抜けを良くし、
鏡面仕上げにカスタムして使っています。
(下の画像がそれです)
当初、藤次郎のDPコバルトは、「プロ用 高級包丁」のおすすめに加えていませんでした。
なぜかと言うと、藤次郎DPコバルトは「プロ用高級包丁」というよりも、「プロが使う実用包丁」というキャラクターであり、要旨と異なると考えたからです そのため次点扱いでの選出です。
ですが、実用性を重んじ極力コストを抑え、プロの使い方に耐えうる耐久性を持たせた包丁としては、一定の知名度と定評があります。
自動車で例えると、藤次郎のDPコバルトは、ハイエースやプロボックスであり、仕事人のための包丁です。(何十万キロ走らせてもへこたれない、タクシー専用車両みたいなところもあります。)
そういう方向性を重視する方もおられるだろうということで、追加で加えました。
藤次郎は、新潟の燕三条に立派な自社工場を構えています。
(工場見学もできます。こういうオープンなところは素晴らしいです!)正直、一度訪れてみたいものです。
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おすすめ包丁決定版(料理好き玄人用部門)
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