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「くじゃく」「木蓮」- 関孫六のおすすめ包丁を選ぶ

最終更新日: 作者:月寅次郎
関孫六 くじゃく
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関孫六のおすすめ包丁 - 目次

  1. 「わかたけ」「ほのか」- 高炭素ですらない
  2. 「茜」- 口金がイミテーション
  3. 「匠創」- オールステンゆえのデメリット
  4. 1次選考通過分
  5. 「安土」「桃山」- 切れ味は良いが…
  6. 2次選考通過分
  7. 鋼材グレード順に並べてみよう
  8. 「萌黄」- 樹脂ハンドルの功罪
  9. 「くじゃく」「木蓮」- コスパが中途半端
  10. 関孫六のおすすめ(最終選考)
  11. 「いまよう」- 単層ブレードのベストバランス
  12. 「べにふじ」「青藤」- 中堅グレード王道ど真ん中
  13. 評価を終えて - あとがき

「くじゃく」と「木蓮」、コスパで考えると中途半端か?

関孫六 木蓮

「くじゃく」と「木蓮」
名称 口金 ハンドル 構造 鋼材グレード ブレード 公式価格
くじゃく 一体 強化木 本通し 切刃鋼材は
同一グレード
単層 9350
木蓮 3枚合

くじゃく

木蓮

10000CL
「くじゃく」と「木蓮」は、相違点の少ない包丁です
違うポイントは、刃体が単層ブレードか、3枚合わせか …のみです

一体口金、本通し構造、木質感のある茶系の積層強化木など、他の要素は全く同一で、標準小売価格すら同じなのです
だとすると、3枚合わせの「木蓮」の方が良コスパとなり、おすすめです
「単層ブレードの方が側面材に脱炭しないし、この程度の硬度なら(荒砥があれば)研ぎ抜きも難しくない」と言う人もいるかもしれませんが、そんな事を口に出すのは「包丁マニアの変態さん」だけですので、ここでは3枚合わせの「木蓮」を推したいと思います

ただ、ここまで高価格帯に近くなると、もはやミドルクラスの包丁とは言いにくく、実際のところ関孫六プレミアシリーズの低価格包丁との価格差がさほどありません
具体的に言うと、関孫六 10000CL」のコスパが良すぎるために、「くじゃく」と「木蓮」が霞んで見えるのも事実なのです

なにしろ10000CLときたら、「旬」にも採用されている最上級グレードの鋼材を使用しており、これは関孫六ダマスカスをも上回るのです(しかも値段がダマスカスより安い!)

「くじゃく」と「木蓮」は、高級包丁のステイタスである「一体口金」を採用しているため、溶接・切削・研磨の加工コストがかかり、製品価格が押し挙げられてしまっているのです

※ 補足
このページでは、「(プレミアシリーズを除く)関孫六の洋包丁のおすすめはどれか?」という視点で解説していますので、10000CLを比較に持ち出すのはどうかと思いますが、たとえ「番外」だとしても引き合いに出さなくてはならないほど10000CLのコスパが優れているのだとご理解下さい

「くじゃく」と「木蓮」は、関孫六ノーマルシリーズの中では最も長切れする包丁としておすすめできますが、「べにふじ」や「青藤」との鋼材の実質的なグレード差はさほど大きなものではなく、一体口金にした分だけコスパが悪くなっているため、残念ながらおすすめの筆頭に挙げることはできません

二次選考を通過した6本の中の「おすすめ度」で言うと、4番手と5番手になってしまいます

【 評価・「くじゃく」と「木蓮」 】
関孫六ノーマルシリーズの中では、最もハイグレードで刃持ちも良い
一体口金で抜かりもないが、その分コスパが悪くなっている

ここまで出すなら、思い切ってプレミアシリーズの10000CLにするのも一つの選択肢

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関孫六のおすすめは、青藤、べにふじ、いまようの3本

「いまよう」、「べにふじ」、「青藤」
名称 口金 ハンドル 構造 鋼材グレード ブレード 公式価格
いまよう 合わせ 強化木 背通し - 単層 4840
べにふじ 本通し いまようより上位
同一グレード
6050
青藤 背通し 3枚合 7150
ここまで長かったですが、一本一本外していった結果として、最後に「いまよう」、「べにふじ」、「青藤」が残りました

この3本は、どれも最終的な「関孫六のおすすめ包丁」として挙げてよいと思います
ただ、3本のうちどれを選ぶかで迷う方もおられるでしょう

次のページでは、この3本の細かな違いを解説し、使い方に応じておすすめの一本を挙げてみましょう

【 評価・いまよう、べにふじ、青藤 】
関孫六(プレミアシリーズを除く洋包丁)の中では、ベストバランスに近い3本
良い意味で、中硬度硬度の鋼材のメリットを享受できる

どれを選んでも間違いはないが、「いまよう」と「べにふじ・青藤」では、鋼材グレードに差があるため、ユーザー側のライフスタイルに合わせた選択が望ましい


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