関孫六のおすすめ包丁 - 目次
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「わかたけ」「ほのか」- 高炭素ですらない
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「茜」- 口金がイミテーション
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「匠創」- オールステンゆえのデメリット
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1次選考通過分
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「安土」「桃山」- 切れ味は良いが…
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2次選考通過分
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鋼材グレード順に並べてみよう
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「萌黄」- 樹脂ハンドルの功罪
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「くじゃく」「木蓮」- コスパが中途半端
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関孫六のおすすめ(最終選考)
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「いまよう」- 単層ブレードのベストバランス
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「べにふじ」「青藤」- 中堅グレード王道ど真ん中
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評価を終えて - あとがき
当ページ(および当サイト)の内容は、わたしの刃物に関する経験と知識を元に書き記したもので、時間と手間をかけて貝印に確認した情報も含まれています。無断転載やコピーなど、コタツ記事への流用を一切禁止します。換骨奪胎してYouTubeで自説のように語るのもおやめ下さい。某ゲーム系ユーチューバーには警告を行いました)
「べにふじ」- 中堅クラスの包丁として、ど真ん中の王道
関孫六
べにふじ
先に、シャープナーで研ぐ場合は「いまよう」と書きましたが、残った2本の「べにふじ」と「青藤」は、砥石で研ぐ、もしくは砥ぎに出す使い方をする場合におすすめです。
シャープナーで研いではいけない …というわけではありません。
「いまよう」に比べ、刃持ちもそこそこ良好ですので、
一定スパンで研ぎに出し、切れ味が悪化した場合は一時的にシャープナーで場を凌ぐという使い方でも良いでしょう。
関孫六ダマスカスなどに使用されているVG10鋼材に比べると、刃付けが容易で、シャープナーが負けにくいです。
おすすめ包丁ランキング
関孫六スタンダード編
【 お知らせ 】
このページはこれまで無料で公開していましたが、「関孫六のおすすめ包丁」の電子書籍化にともない、核心部分の公開を取りやめ、一部非公開とさせていただきました。
ここまで読んでいただいた方には誠に申し訳ございませんが、続きは拙著「
おすすめ包丁ランキング(関孫六スタンダード編)」にてお読み下さい。
(右側に出ているのが表紙です。広告ブロックがONだと表示されないよ)
(Kindle Unlimitedなら無料で読み放題です。未加入の方でも無料体験期間が使えます)
【 補足 】
今回の書籍化にあたり、加筆修正を施しています。
包丁のランキングについても変更を加えましたので、順位を大きく上げた包丁があります
(その分下がった包丁も…)
ランキング変更がなされた包丁の名称と順位変更の理由については、書籍版でお楽しみ下さい。
また、「
関孫六の各包丁の鋼材グレードの比較」については、ここでは(大人の事情で)一部しか明かしてきませんでしたが、書籍版ではすべて公開しています。
「青藤」 - 三枚合わせの手堅い造り
関孫六
青藤
「青藤」は3枚合わせですので、刃の合わせ目が外観上の特徴にもなっています。「
そこが格好良いので、青藤が良い」というのであれば、それも立派な理由です。
このクラスの包丁は、いわゆるミドルクラスに相当し、高級包丁でもなければ安物包丁でもありません(中の中と言って良いでしょう)
これ以降の詳細解説は…、
書籍版
「
おすすめ包丁ランキング(関孫六スタンダード編)」にてお楽しみ下さい。
評価を終えて - あとがき
長々とお読みいただき、誠にありがとうございました。
関孫六の包丁について、勝手ながらさまざまな意見を書かせていただきました。
手厳しい指摘も多々あったと思います。
メーカー側も慈善事業で包丁を造っているわけではないので、さまざまな施策を施して、売れる包丁に仕立てきます。
その施策に、良識と節操のないメーカーもあったりしますが、関孫六ブランドを擁する貝印は、極めて良心的で、作る包丁も基本的に申し分ありません。
言ってみれば、
どの包丁を選んでも間違いは無いのです。
価格なりにグレードの高低があり、鋼材や仕上げの差があるだけで、過剰な期待をしなければ、どれも良く切れます。
切れ味に文句を垂れる人は、好きな砥石を使って、自分が納得する刃付けを施せばよいだけです。
一定の研ぎの技量がある人ならば、SUS420J2材でも、きちんと切れる刃に研ぎ上げるものです。
このページの趣旨は、その「
どれも優れた包丁である『関孫六』に対し、無理やりダメ出しをして、どれが最もおすすめなのかを考えてみよう」という、
かなり無理のある企画です。
「わかたけ」と「ほのか」については、鋼材グレードが低いと、こき下ろしましたが、その分価格が安いのです。
視点を価格に移せば、「
この価格で、よくぞここまで仕上げた!」と言うこともできるのです。
「茜」と「ほのか」の金属口輪についても、イミテーションだと罵倒しましたが、「
ローコストで見た目を向上させられるのなら、それのどこが悪い?」とも言えるのです。
他の包丁に付いても同様です、
ここに書いたのは、あくまでも一方向から見た個人の意見です。
視点を逆にするだけで、180度反対の評価になる場合もあり得ます。
例えばこちらのページでは、
「安い価格で、最良の切れ味を…」という視点で書いていますので、同じ関孫六でありながら、別の包丁をおすすめとしています。
「主張に一貫性がなく節操がない」と捉えるか、「多様なものの見方をしている」と考えるかは、読者の皆様でご判断下さい。
読者の方々は、このページの情報を一つの参考材料として、「自分の使い方」を考慮に入れ、自分の判断で包丁を選んでみて下さい。
最もダメなのが、「あの人がそう言ったから…」といった感じで、自分の判断を放棄し、他人に依存して何も考えずに決断を下すことです。
よく、
「プロも使っている、おすすめの包丁はコレ!」といった「安易なおすすめ記事」を見かけますが、プロ用に仕立てた包丁が、家庭で扱いやすいとは限りません。
このページの内容に関しても、「
独断で好き勝手書きやがって、オレはそうは思わないね!」…くらいの気持ちで読んでいただければ幸いです。
ぜひとも、ご自分の使い方や環境に合わせて、自分の判断で、最適な包丁を選んでみて下さい。
月寅次郎の本(著作)
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オールステンレス 包丁の真実 |
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※ 月寅次郎がこっそり明かす、包丁と刃物の裏話。 大人の事情で『核心部分』は書籍版のみの公開です。
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