ラーメンクッカー(キャプテンスタッグ製)
ステンレス製のコッヘルで、
ラーメンがすっぽり収まる四角い形状が特徴。
ツーリングキャンプなどに使う人が多いようですが、実は家庭の台所でも使い勝手の良い調理器具です。
おかげですっかり、お気に入りのキッチングッズとなりました。
ラーメンクッカーの主なメリットは、四角いラーメンが中にすっぽり収まるため、
運搬時にラーメンが折れたり割れたりしない。キャンプでラーメンを作るのにも最適。…というのもありますが、それ以外にも優れたメリットが多数あります。
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円形コッヘルに比べ、角形状で注ぎやすく、水切れも良好
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これさえあればアウトドア用のヤカンを買う必要無し、鍋にもヤカンにも使える汎用性の高さ
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『半蓋』テクニックで、噴きこぼれ防止とガス節約の両立
…などです
アウトドア道具としてでなく、家庭内で使用する場合にもメリットは多く、筆者はこれを家で毎日使っています。
家庭のキッチンで使う場合のメリットは…、
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ハンドルが畳めて収納性が良い。そのまま冷蔵庫にも入れられる
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四角い形状はスペース効率が良好、狭いキッチンでの取り回しが良い
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ボウル代わりに使えて、料理の仕込みに大活躍
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家でも山でもキャンプでも、IHもガスもOK
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薄手のため加熱の立ち上がりが早い(湯沸かしに最適)
…などです
それでは、わたしが家でどのように使っているのか、紹介しましょう。
多用途に使える、マルチパーパスコッヘル
料理の仕込みに
大根サラダを作っているところです。
ボウルの代用として使っていますが、
底が平らなので安定が良く、
取っ手があるため、
器に盛り付ける際も扱いやすいです。
CAPTAIN STAG
ラーメンクッカー
こちらは、唐揚げの仕込みをしているところです
底が平らなので、漬け汁がまんべんなくいきわたるのが良いところ。
ボウルの場合は、中央の深い部分に漬け汁が落ち込んで溜まりやすく、漬け込みにムラが出る場合があります。
上の画像は取手を畳んだ状態ですが、こうするとコンパクトに納まるため、このまま
ラップをかけて冷蔵庫で保管することも可能です。
水量目盛り付き
内側に750cc、500cc、300ccの水量目盛りが付いています。
これだけでおおよその水量が判るので、わざわざ計量カップを用意する必要がなく、料理の手間が省けてとても楽です。
半蓋で調理可能
モンベル
アルパインクッカー
上の画像は、ラーメンを作る際に、蓋を斜めに被せて茹でているところです。
蓋を斜めにセットして、半蓋の状態にするというのは、一般的な丸い鍋では真似ができません。
蓋を全閉にして麺を茹でると、よく噴きこぼれたりしますが、このように「半蓋」にすることで、噴きこぼれを防ぎながら、
弱い火力でもしっかり茹で上げることができます
燃料(電気代)の節約にもなります。
細かいことを言うと、水の上面までしっかりと水温が上がるため、生煮えでもっさりした触感になる失敗も防げます。
一人前であれば、『パスタ茹で』にも使えます。
700mlの線のほんの少し上まで水を張って、一人前のパスタを入れると、ちょうどこのくらいのギリギリいっぱいの量になります
この鍋でパスタを何度も茹でていますが、この水量で問題ありません。
理想を言うと、もう少し水量が多い方がパスタを茹でるには理想的なのですが、うるさいことを言わなければ、この量でも充分です。
ただ、このあたりが100gのポスタを茹でる下限の水量なので、水量をこれ以下にするのは避けた方がよいです(おいしく茹で上がりません)
これは、わらびもちを作っているところです。
できあがったら、
折りたたみ式の取っ手を畳み、上からラップをかけて上蓋を乗せれば、そのまま冷蔵庫にも入れられます。
(作った後、そのまま移しかえずに保存容器として使えます)
金属製ですので、タッパーなどのポリプロピレン製容器に比べると、粗熱も取れやすく、早く冷やすことができます。
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災害時・避難時にも活用できる
ラーメンクッカーはキャンプ用のアウトドア鍋なので、軽量かつコンパクト。
四角形状で収納性も良好ですので、災害時や避難時にも活躍してくれます。
長期避難時・仮説住宅滞在時
長期避難時には、本来の鍋としての機能が活躍してくれると思いますが、それ以外にも、
洗面器や手桶の代用、食器の替わり、配給食料の入れ物として使えます。
地震災害時
地震災害時には、頭部を守るヘルメットの代用として使えます。
クッション性のあるものを鍋底にあてがって被れば、
即席のヘルメットになります。
もちろん本物のヘルメットがあればそちらを使用すべきですし、ヘルメットとしては快適性や保護性能が不充分ですが、手近に何も無い場合は、これで頭部を守ることも可能です。(成人男性の場合は被るというより、頭に当てがうという感じになります。子供なら被れます)
断水時
断水時には、風呂桶に貯めた
水の汲み出し利用や、
トイレの流し水用の手桶として使えます。
角の部分が注ぎ口になりますので、水を注ぐ際に横に広がりにくい構造です。
水洗トイレに水を注いで流す際にも、思い通りの水量で意図した場所に水を落とすことができ、周囲を汚しにくいです。
豪雨災害時
豪雨や冠水・浸水などの水災害時には、浸水してきた水のくみ出し、雨漏りの受け皿に使えます。
被災後は水や泥の掻き出し、『溝さらえ』の代用として使えます。
もちろん専用品があればそれに越したことはないですが、道具も全て流されてしまう場合もありえます。
(緊急持出袋に入れておいて、避難所に持ち込むと良いでしょう)
バケツや洗面器などの円形の器は、口が円弧になっているため、水量が少なくなった場合に底の水をさらうのに苦労しますが、四角形状だと線で掬えますので、かなりの部分まですくい取ることが可能です。
このため、掻き出しや汲み出しの効率が良くなります。
ラーメンクッカー その他のページ
純正鍋つまみの研磨と塗装
ラーメンクッカー 改造2
(鍋つまみ塗装)
純正鍋つまみを研磨してコーティングを剥がし、
漆で塗装してより美しく仕上げました。
鍋つまみのネジ交換
ラーメンクッカー 改造1
(ネジ交換)
鍋つまみの固定ネジは、ラーメンクッカー唯一のウイークポイント!
錆の出ないステンレス製ネジに交換して対策しました。
(具体的なネジサイズの記載有り)
鍋つまみの自作
ラーメンクッカー 改造3
(自作鍋つまみ)
黒檀材を切り出して、鍋つまみを一から自作しました。
こちらも漆をかけて、つやつやで美麗な質感に仕上げました。
完全オリジナルの一点ものです。
キャンプ・登山関連のページ
実用的なキャンプ用ナイフとは何か?
オピネル、スイス・アーミーナイフ、超軽量の薄型ナイフ(実測25g)など、ナイフはいろいろ使ってきましたが、大人数でキャンプを楽しむときは、実用的なフィレナイフを携行するようになりました(最も使いやすいので)
元々は釣り用として買ったものですが、何をどうやっても、フォールディングナイフはシースナイフに勝てないのです(携帯性以外は)
堅牢で耐久性に富み、摺動部のメンテナンスなど一切必要ありません
オピネルのブレード開閉が固くなって閉口したことのある方なら、一度検討してみるのも良いでしょう